古代エジプトの数字表記は人口調査のために導入されたものだった、という件。

"古代エジプトで最初に人口調査が行われた記録があるは紀元前3,000年くらいで、中国と同じくらい古い"
という記述を見つけて、中国はともかくエジプトってそのくらいだったっけな? とフト気になったので調べてみた。

結論から言うと、正確には紀元前2,8000年こごろのデン王(第一王朝)からスタート。
しかも、古代エジプト語で数字の書き文字が誕生したのが、この王の時代だったらしいのだ。ナ、ナンダッテー

参考: デン王
http://www.moonover.jp/bekkan/chorono/farao6.htm

古代エジプトの数字
http://www.moonover.jp/bekkan/mania/unit_01.htm

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言われてみれば確かに、初期王朝の最初の頃だとヒエログリフはまだ未完成な感じで、今知られているような数字の表記って見た覚えがない。穴の数数えればとりあえず数字は分かるかな? みたいな感じで、百とか千とか大きな数字の表記無かったよね。人口や財産のカウントのために大きな単位の数字の表現を統一して、数年ごとの国勢調査も実施するようになったのが、この王の時代なのだそうだ。

ちなみに、エジプト全土をナイルの上流と下流に分けて表現した「上下エジプトの王」という称号を使い始めるのも、デン王の時代だ。

のちの時代に「エジプトの伝統」とされるものは、このあたりの時代で出揃うわけだが、数字表記のやり方と納税のための各種統計がセットで登場するとは思っていなかった。
なお、この時代にカウントされていたのは、人口、土地面積、家畜の数、であり、それに応じて納税額が決められていったようである。そのために雇われたお役人の人数とか考えると、エジプトの識字率が古代世界では比較的高かったのも、書紀にさえなれれば将来安泰で暮らせると言われたのも納得できる。

そして、この徴税や人間管理の体制が、のちに大規模な建築事業(運河やピラミッド)を可能にする下地となっていくわけである。