サウジアラビア、考古学者に門戸を開く。未調査のナバテア人の領域がついに…!

サウジアラビアといえば、かつてはメッカ巡礼以外の外国人は門前払いされることで有名な国だった。観光ビザなんて出ません、ビジネスビザでさえおりづらい、みたいなハードル高すぎな国。そのためサウジ国内にある遺跡の調査なども外国隊が入っておらず、世界遺産にもなってる遺跡があるにも関わらず資料がない、観にも行けない…という状態だった。 それが最近…

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プトレマイオス4世の神殿、下水道工事中に発見される。

日本でいう京都のごとく、エジプトの地下はことごとく遺跡まみれなので、掘れば何かが出て来てしまう。 今回は、Tamaという町の下水道の工事中に神殿が出てきちゃったぞという話。作ったのはどうやらプトレマイオス4世。日本ではかなりマイナーな王様である。なのでニュースとしては地味なのだが、情報を組み合わせると面白そうなものが見えてくるので補足…

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ヴァイキング時代の女性たちは、自前の天秤ばかりを持っていた。

ヴァイキングのいかにも荒々しいイメージから、女性の墓には入れなかっただろうと思われていたが実際は女性の墓にも入っていることが多いと、最近になってわかってきたものが幾つかある。 武具や馬具。 馬そのもの。 そしてこのような天秤と重りだ。 https://www.facebook.com/groups/Vikingskatt…

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雲のうまれるばしょ

登山をしていると、雲が出来る場面に出会うことが多い。 山の斜面に沿って暖かい空気が上昇する時、山の水分を巻き込みながら山の上に雲を作るのだ。でも自分のいる山でそれが起きると、自分の目の前が真っ白になってしまうのでマジ何も見えないし何も分からない(笑 こんな風に… 遠くの山で起きていると、その様子を横から眺めることが出来る…

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北欧神話の世界で北の大地を開拓せよ!「Northgard(ノースガルド)」をやってみた。

steamでちょうどSALEやってたので半額購入。前からちょっと気になってた、ヴァイキングの村開拓ゲー「Northgard」。 システムはAoM+Civという感じで、その時点でかなり危険なことがお分かりいただけると思う。「あと1ターン」ならぬ「もう1シーズン…冬が来るまでは…」みたいな感じでやってしまう危険なアレ。北の大地を開拓す…

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かつてのインダス文明に住む人々の現代の刺繍技術について

なぜか手芸コーナーに紛れ込んでいたフィールドワークの本。インドのラバーリーと呼ばれる集団(部族のようなもの)が持つ刺繍・パッチワーク技術を住み込みで習った話なので、民俗学とかそっち系なのだが…。 インド染織の現場 (フィールドワーク選書) というわけで、出会う予定ではなかったのに出会ってしまった本である。 インド染織という…

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【君の名は】あの日見たミイラの名前を僕たちはまだ知…知った!

今を去ること10年以上前、日本にやってきた大英博物館のエジプト展でミイラの3Dスキャン映像を見たことがある。 その映像をふと思い出して、あれは…あのミイラの名前は…? 思い出せない! みたいになったので調べてみた。 忘れちゃいけない人… 忘れられない人… 君の…名前は…! Nesperennub(ネスペルエンネブウ…

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サンゴ礁の島に隠された数千年の歴史。「南太平洋のサンゴ島を掘る」

オセアニア考古学の本である。 発掘地はファイスという島で、ミクロネシアの範囲内にある。一番近い友人の島ウルシーまで80km、定期的に交易していたヤップ島まで180km。 サンゴ島だが環礁(リーフ)の中のサンゴは死んでおり、リーフ内は干潮の時には干上がってしまう。海抜は18mしかないが、これでもサンゴ島の中では標高があるほうなのだとい…

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韓国へのビール輸出が大幅減、どのくらいの影響度なのか推定してみた

数年前、ロンドンのヒースロー空港に行ったとき、免税品店のウィスキーコーナーで日本の「知多」がばばんと上段に積み上げられているのを見て衝撃を受けた。日本のウィスキーがブームらしいとは聞いていたものの、まさか地元のウィスキーより目立つ場所に大量に置かれてるとは思わなかったからだ。 同じように、EU各国のスーパーでは日本ブランド…

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現代のオーパーツ~ファミコンゲームの中身、解析しても既に意味が分からない。

「オーパーツ」とは、場所や時代とそぐわない人為的な遺物のことを指す。 それが発見された時代/場所ではありえない、或いは作れないはずのものについて使われる言葉で、主に考古学の分野で使われるが、最近ではこの言葉はコンピューターゲームにも使われている。「当時としてはあり得なかったコード」。 解析不能!30年以上前のレトロゲームから謎の…

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シュメール文明の発展は、まずはご飯の確保から。

文明の始まりや突出したアイデアの源を、宇宙人とか遠来の優れた文明の生き残りとかに求めるファンタジーは昔から繰り返し使われてきたし、古くはそれが神話の原型にもなっていた。しかし具体的に細かく見ていくと、そうした説はそもそもの部分を見落としていることが少なくない。 シュメールの場合、「農業の技術はどこから来たか」という話だ。 まず、…

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ファンタジー作品で使われる「古代エジプト」はほとんど新王国時代だよという話

「中世ヨーロッパ」は幅が1,000年ほどある区分の仕方である。時代/場所による差が大きすぎて、中世ヨーロッパって言うといつの時代のどのへんだよ?!みたいな感じになってしまう。だが、その三倍の幅、3,000年ほどある「古代エジプト」という区分は、時代による差が大きすぎて逆に、キーアイテムがある程度出て来た時点で時代が特定されてしまう。 …

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マヤ文明の要塞発見~ライダー技術で見つかったマヤ遺跡が語る歴史とは。

かつてマヤ文明のイメージは、比較的平和なものだった。大規模な戦争はなく、戦いは王や貴族のみで小規模に行われるスポーツ的なものだったはず…と言われていたのだが、ここ最近になって急速に、「実は大規模な戦争もやってた」という方向に変わりつつある。 その証拠となる戦争の遺跡、要塞や見張り塔などについて、ナショジオチャンネルの番組でやってたので…

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リビアン・グラスの使い方/ツタンカーメンの胸飾りにあるあの黄色い石は…

「リビアングラス」とは、ツタンカーメンの胸飾りの真ん中に使われている黄色い石のこと。 エジプトとリビアの国境、リビア砂漠と呼ばれる砂漠地帯でとれる石で、現代ではヒーリングストーンの扱いで販売されていたりするものだ。生成過程は不明だが、溶けた砂が凝固したような形で砂漠の一部分にひろく点在することから、地下熱によって生成されたとか、隕石の…

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対馬に観光客が来ない理由を分析してみた。

日韓の関係悪化と、去年から始まっている韓国経済の後退の影響を受けて、韓国人に人気だった観光地で軒並み観光客減になっているという話があった。特に、韓国から近い対馬の影響が大きいらしい。 "長崎県などによると、対馬市を昨年訪れた観光客は約53万7千人で、韓国人が4分の3を占めた。25の主要宿泊施設のうち、約10施設で、今年7月の宿泊者…

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デニソワ人の顔を復元したよ! というニュース→ちょっと危ないやつだと思うよ…

まだ骨の破片しか見つかっていないデニソワ人の顔をDNAから復元した、というニュースが流れていた。 断片しかない状態でどうやって顔を予想しているのかと思ったが、どうやら現代人(ホモサピエンス)と、ネアンデルタールのDNAとを比べて、その「差分」から特徴を掴んで予測しているらしい。なのでこれ、かなりあてずっぽうに近いと思う。 Ext…

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シュメールの都市遺跡「キシュ」についての資料

だんだん自分用の資料になってきたけどとりあえず纏めたいのでキシュについて。 都市名はシュメール語/アッカド語ともにキシュ(kish)、現代名はウハイミル(Uhaimir)。 隣接するフルサグカラマ(Hursagkalama)=現代名インガラ(Ingarra)との複合都市を形成していた。 この都市があるのはバビロンか…

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シュメール(アッカド)の都市遺跡「マラダ」についての資料

シュメールの都市、と言いつつ出来たのはアッカド時代っていう遺跡もある。その一つがここ、マラダ(マラド)。 バビロニア地方の中部にあり、現代名はワンナ・サドゥン(Wannat al-Sa'dun)またはテル・ワンナ・サドゥン(Tell Wannat es-Sadum)。シュメール語/アッカド語での名前がマラダ(Marda)。同時代の大都…

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エジプト初期王朝の影響が見とめられる近東の遺跡群について

国境は現代のものであり、そんなもんの無い古代の人は現代の国境とは無関係に動いている。 つまりエジプトに隣接するパレスチナやイスラエルにもエジプト人の活動した遺跡はある。それも紀元前3,000年くらいから。 というわけでパレスチナ・イスラエル・シリアなど近東地域でエジプト関連の遺跡群をちょっとメモしておきたい。 各遺跡の場所など…

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シュメールの都市遺跡「ニップル」についての資料

シュメール人が宇宙人扱いされるのと、バビロニアやアッシリアと混ぜられるのは、きっと資料がなくてよく分からないからに違いない。なので資料を放流しておくよ。 次はニップルに行ってみよう。 古代のシュメール語の都市名はニップルまたはニブル。アッカド語でニップル。現代名は古代名とよく似たヌッファル。 つづりでは「エンリルの都市」と…

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シュメールの都市遺跡「ギルス」についての資料

シュメール人が宇宙人扱いされるのと、バビロニアやアッシリアと混ぜられるのは、きっと資料がなくてよく分からないからに違いない。なので日本語で検索しても出てこない都市については資料を放流しておくことにした。 シュメールの主な都市のMAPなどはこちらを参照 https://www.ancient.eu/image/1352/map-o…

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シュメール人(実物)を持って来た。これが宇宙人扱いされた人たちの現実だよ…

シュメール人がときどき宇宙人扱いされるのはきっと実物を見たことがないからなんだな? って思ったから、実物探してきたぞ。 とはいえ、「確実にシュメール人と言っていいはずの人」は、あまり見つかっていない。ウバイド期はシュメール人じゃない可能性があるし…時代が紀元前3000年~2000年くらいでシュメル人の都市って言われてるところから出…

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シュメール人=宇宙人説なるものがあるらしいのだが、いつもの如く色々ツッコミどころあるよね

「最近、古代エジプトネタで超古代文明とか宇宙人ガーとか言ってくる人いないんスよねー」って話してたら、「その手の人たちは最近シュメールでブイブイ言わせてるよ」って言われたので早速探してみたら、なんかすっげー出るわ出るわ、シュメール人は宇宙から来たアヌンナキ星人だとか、ニビル星がどーたらとか、色々アレがアレなことになってて面白かった。 …

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古代エジプト人はフォアグラを食べたか? ソースを漁ってみたが証拠は無かった

フォアグラの起源は古代エジプト! と主張している本があり、ん? そうだっけ? ってなったのでちょっと調べてみた。 結論から言うと  ・古代エジプト人がカモやガチョウの口に餌を突っ込んでたのは確認できた  ・が、肝臓(フォアグラ)を食べてた証拠はない  ・単に太らせて丸ごと食ってただけかもしれないため、「フォアグラの起源」まで…

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「ただ一度きり」の出来事が歴史を作る可能性について

「ただ一度きりの出来事」と聞いて、2011年の東日本大震災のような出来事を思い浮かべる人は多いと思う。 確かに千年周期という長い時間は、およそ人間の記憶と記録の保持できる許容範囲を越えている。従って、出くわした人間は「今までに一度もない、初めての出来事だ」と認識するだろう。しかし大地震も大津波も、それ単体で言うならば、地球の歴史におい…

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大酒飲みとされたアプラハンダ王、風評被害疑惑

前提: アプラハンダとは紀元前18世紀ごろのカルケミシュの王様である。 ユーフラテス川の上流、シリアとトルコの国境あたり。町の名前は、かつてこの町の主神だった「ケモシュ」に由来するという。ケモシュ。かわいい名前だが、どんな神様だったのか名前以外はよく分からない。 ちなみにこの時代は都市国家の時代なので、カルケミシュは首都であ…

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やったのはハットゥシリ1世? トルコ~シリア国境の都市の地下から3,600年前に燃えた都市跡が見つかる

タイトルどおり、トルコとシリアの国境に近い場所の遺跡の地下から燃えた跡が見つかったらしいのだが、今回はなぜか例外的に最初から犯人が名指しされていた。やったのはヒッタイトの王、ハットゥシリ1世じゃないかというのだ。 時代は紀元前1,600年、この時代のヒッタイトはまだ新興の王国で、急速に国土を拡大しつつあった。 ※ちなみに記事のタ…

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古代エジプトにタイムスリップして生き残るには

現代人が中世ヨーロッパにタイムスリップしたら一週間で死ぬぞ、みたいな話を見かけて、まぁそうやろな…と思った。 いや死にますよ。死ぬ死ぬ。現代のヘンピな場所でも「あっ、ここにずっといたら死ぬ」って思うことあるから。 じゃあ古代エジプトならどうだろう。 そう考えてみた結果、…  古代エジプトにタイムスリップしても多分、すぐ死…

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チベット初の統一王国から中国占領まで。「裸形のチベット」

チベット仏教の思想についての本とかいっぱい見かけるけど歴史がないなー…と思いながら探していて見つけた、独立国家としてのチベットの歴史の本。最初の統一王国から、ダライ・ラマ14世がインドに亡命する1959年までの通史となっている。 裸形のチベット―チベットの宗教・政治・外交の歴史 (サンガ新書) 世間では、北京オリンピックを契…

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