ベイルート大爆発で吹っ飛んだ古代ガラス、大英博物館が修復支援へ。

もう忘れてる人もいるかもしれない去年のベイルート大爆発。
ゴーンさんレバノンへ逃亡→そのレバノンの経済がいい感じに爆発→港が物理で大爆発 という流れでメチャクチャになったアレ。
その時に近隣の博物館・美術館も爆風で少なからず被害を受けた。

ベイルート大爆発で湾岸の美術館が壊滅状態に。(国立博物館はギリギリ無事な模様)
https://55096962.at.webry.info/202008/article_6.html

いまだその傷は癒えてはいないわけだが、今回は、被害を受けた一つであるベイルート・アメリカン大学の付属博物館(Archaeological Museum at the American University of Beirut)の遺物について、大英博物館が修復支援に乗り出す、という、少し明るいニュースが入ってきた。

British Museum to restore ancient artefacts damaged in 2020 Beirut port explosion, with the support of TEFAF
https://www.tefaf.com/about/press/press_releases/149-british-museum-to-restore-ancient-artefacts-damaged-in-2020-beirut-port-explosion-with-the-support-of-tefaf

博物館の被害状況については、爆発直後の写真と映像がこちらにある。

https://www.aub.edu.lb/articles/Pages/archaeological-museum-beirut-blast.aspx

多くの部屋は無事だったが、よりにもよってアンティーク・ガラスの部屋で棚が吹っ飛んでしまい、棚の中身まるごと破壊されてしまった。
74のアンティーク・ガラスが破壊、修復可能と判断されたのは15、そのうち輸送に耐えられそうな8つが今回、大英博物館に送られる。(つまりそれ以外のコレクションは、永遠に失われてしまった。)
これらの中には貴重な紀元前後のローマン・ガラスも含まれており、ベイルートにおけるガラス生産を研究する上で重要な資料とみなされていたものだった。

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悲しい損失だが、今回いくつかでも救えそうというのは良かったと思う。
大英博物館と、TEFAF(オランダのアートフェア団体)が支援しての今回の修復、上手くいくといいね。