アメリカの博物館、19世紀末~20世紀初頭に持ち出した遺物をコスタリカへ返還。こんな遺物あったんだ?!

中米の国コスタリカ。自分は、あんまりイメージにない国である。
オーパーツ界隈では「コスタリカの石球」という、すごくキレイに作られた球体の石が有名だったりするが、それ以外で体系的な記述を視た覚えがない。マヤやオルメカの栄えた中米に隣接はしているもののその「衛星文化圏」、カリブ海の文化圏からも外れている。動物の像くらいしか見たことがなくてあまりイメージがつかなかった。

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なんと、そのコスタリカの一級遺物がまとめて見れたんですよ!!
…遺物の返還が行われるっていう記事で。

うん、あの、いや、…うん、いつもの「いい遺物はブルジョワジーが根こそぎ持ち帰ったので、本国に残ってなくて謎になってた」ってパターンですかねこれ??

Brooklyn Museum Returns 1,305 Pre-Hispanic Artifacts to Costa Rica
https://www.smithsonianmag.com/smart-news/brooklyn-museum-returns-more-1300-objects-costa-rica-180978122/

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Caribbean Artifact Collection Returned to Costa Rica
https://www.archaeology.org/news/9833-210708-caribbean-artifacts-repatriated

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見ながら「すごい…コスタリカの遺物ってこんなに残ってたんだ…」っていうのと、「ここってこういう芸術様式だったのか…」っていう驚きがあった。石像とか壺のカンジとかは南米から来てるんだけど、ちょくちょく独自テイストが入ってて興味深い。すっごい不思議。
カメの甲羅みたいな平らなやつは「メタテ」というこの地域でよく見られる道具で、「マノ」とセット。カカオやトウモロコシをすりつぶして食べるために必要な道具。今も個人の家庭では使っているらしい。

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https://www.morinaga.co.jp/yomu-cocoa/trivia/mexico.html

陶器については紀元300~500年くらいのものだろう、とのこと。また、カリブ沿岸だけでなく太平洋側のものも混じってそうだとか。
これらのコレクションは、かつてコスタリカに鉄道を引いていたアメリカの鉄道王、Minor Cooper Keith氏が見つけて持ち帰っていたものだそうだ。クーパー氏の死後、北米各地の博物館に売り払われたり寄贈されたりして散逸してしまったのだとか。


これらは植民地支配に近いことされていた時代に鉄道資材にまぎれてこそっと持ち出されてしまったとかで、コスタリカはずっと返還を求めていたらしい。
今回返還でニュースになっているのはブルックリン博物館以外にも、スミソニアンやアメリカ自然史博物館、国立アメリカ・インディアン博物館などにあるはず、とのこと。それらもいずれ返還されるのかもしれない。願わくば、コスタリカさんには「取り戻したからオッケー!」ではなく、集めた遺物を体系だてて展示して、外国人も見られるよう一般公開してほしいなぁ。国立博物館で写真公開してもらえたりすると嬉しいのだが…。