解読の見込みのない「未解読文字」ロンゴロンゴ、その最近の研究について

ロンゴロンゴ文字は、イースター島の住人が使っていたとされる文字である。
19世紀後半に発見され、収拾された二十数点ほどの品が全てであり、それ以外の資料は無い。読める人もおらず、未解読文字とされている。

詳しくはWikipediaとかで見てほしい。

にほんご
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%82%B4%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%82%B4

えいご
https://en.wikipedia.org/wiki/Rapa_Nui_language

Rongo-rongo_script.jpg

最近の、というほど最近でもないし、特に新しいことが出てきているわけでもない(そもそも研究材料が増えることがない)のだが、ここ最近の傾向として言うと、「ロンゴロンゴ文字はヨーロッパ人との接触後に島で生み出され、発展することなくそのまま途切れた新しい文化」なのではないか、という説が目立ってきているように思う。
イースター島にヨーロッパ人が最初に到達したのは18世紀だが、その時点で島の住民が文字を使っていたという記録がないのである。

そのため、島の住民が「文字」という概念を思いついたのは外部者との接触後で、その後の百年ほどの間に文字を開発したという可能性が出てくる。新しく開発した文字をお試しで使ってみていたが、その後、島の住民の大半が奴隷として外部に連れ出されてしまい、普及することなく文字の文化は死に絶えてしまった。

この説は、以下のような面からも強化することが出来る。

・ロンゴロンゴ文字が古くから使われていた証拠がない
・移住元のポリネシアでは文字は使わない
・そもそも島から島へ移住していく生活スタイルでは文字を使う場面がなく、開発もされない

特に、遊牧や移住の生活者は文字を持たない、文字記録を運搬できない、といった事情は大きいと思われる。引っ越しの時に本持って行けないのである。
文字を生み出すのは定住生活者の特徴だ。なので、イースター島住人が文字を生み出したとすれば、どんなに早くともイースター島(ラパ・ヌイ)に定住を開始してからだと思われる。


文字ってそんな簡単に生み出せるの? そんなすぐ絶滅するものなの? という話だが、たとえば子供の頃に友達とやりとりするのに独自の暗号文字を生み出したりしたことはないだろうか。私はある。小学生の頃に暗号文字使ってやりとりしてた。ギャル文字なんかも独自の文字に近いし、ポケペル世代の独特の文字の使い方もその一種だ。

そうしたものが世代間でブームのように使われ、すぐに廃れてしまうというのはわりとザラである。
たいてい数が少なくて後世に残らないのだが、イースター島の場合はたまたま、文字が生み出されたのが近代だったので、残ったのだと思う。

だとすると、ロンゴロンゴはイースター島伝統の文字というよりも、中二病文字にも似た一過性の文化だったことになるかもしれない。