幼少のみぎりに影響を受けた児童文学がほぼ別物になって帰って来た…

ナルニア国物語の新訳が出ているようなのでちょっと見てみたのだけれど、まず表紙からめちゃくちゃ今時になってて 「えっ…と?」 みたいな感じで戸惑いを隠せない中の人。

う、うん。

新訳 ナルニア国物語1 ライオンと魔女と洋服だんす (角川文庫) - C・S・ルイス, 河合 祥一郎
新訳 ナルニア国物語1 ライオンと魔女と洋服だんす (角川文庫) - C・S・ルイス, 河合 祥一郎

なんかこう、うん。うちにあるやつと全然違うね?
ていうかペベンシー兄弟がロリショタになってしまっているような…?

文章とかはまあ、今風の翻訳になっている以外は可もなく不可もなく、これも時代かと思いながら読める感じ。
ただ、絵柄がちょっと幼くなっているせいで、途中で裏切って魔女側についてしまう次男が、こうなってしまっているわけですよ。

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 魔女めっちゃ美人なお姉さんになっとるんやが。

場面的にエドマンドはお菓子に釣られてるはずなんですけど、こんないい香りのしそうな美しいおねーさんに馬車に載せられて肩抱かれたら、お菓子なくても別の方向で何かに目覚めちゃいませんかね? 純真な少年にいけませんよ、これはいけません…兄弟を裏切るのもやむなし…少年には抗えない大人のおねーさんの魅力…。

なんていうかこう、絵柄と文章の雰囲気が変わっただけで、同じシーンなのに印象が全く別ものになるという稀有な体験をしてしまった。
逆にアスランはモッフモフのライオンになってしまっているので処刑シーンとか残酷さが増しているような。
新訳版は映画版とも違った後味になっておりました。

好きか嫌いかでいうとどっちでもないんだけど、なんていうか「別モノ」。


それと、ナルニア国は少年少女が主人公なのでこれでもいいかなと思うのだが、「指輪物語」をこのテイストでイラストつけてしまったら、おそらく別モノでは済まない何かになってしまうと思った。今時の絵柄で爽やかイケメェンになってしまった馳夫さんとか見たら笑わずにいられる自信は無いな。

小説における挿絵の雰囲気の大切さを実感したひとときであった。



…なお、この新訳、あとのほうの巻でカスピアン王子でてくるところとか、王子めっちゃ王子になってるのも色々脳がバグって大変。
ワイの知ってるカスピアンと…違う…。