とっても面白い。外来植物の持ち込みで日本のカブトムシの行動パターンが変わるという研究

こういうの大好きなんだ…

外来植物がカブトムシの活動リズムを変化させる(プレスリリース)
https://research-er.jp/articles/view/98528

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カブトムシといえば夜行性の昆虫。成虫は主にクヌギなどの樹液を食料にしている。
中の人の家は夏になると近所の公園からカブトムシが飛来するが、やって来るのは決まって夜であり、朝になるといつの間にか姿を消してしまう。

しかし、近年になって日本に持ち込まれた東南アジア原産のシマトネリコという木に集まるカブトムシは、なぜか昼間も活動し続ける特性を持っているのだという。

 何 故 …?

分からないことを見つけるのが研究というもので、この研究は「何故」までは解明されていない。だから余計に面白い。
もともとシマトネリコの生えている台湾ではカブトムシは普通に夜行性だというから、猶更分からない。しかし、外来植物が入り込んで環境が変化したことで、日本在来種のカブトムシに何らかの変化が起きたことは間違いない。

理由は不明だが、このままいくとカブトムシの中に、

 従来のクヌギを利用するカブトムシ=夜型、森林に棲息
 新しくシマトネリコを利用するカブトムシ=昼型、市街地に棲息

という感じで、生息地と活動時間が完全にわかれた2つのグループが誕生することになる。そうすると、長い時間をかけていつか、2つのグループが別々の亜種に進化する可能性が出て来る。昆虫は亜種がとても多いが、こんなに簡単にグループが別れることがあるのか、というのがちょっと驚いた。と同時に、ダテに6000万年も生きてねぇな、と感心した。

いゃ、ていうか、昆虫ってめっちゃ長い時間を繁栄してる種類の生物なんで…。
隕石ぶち込まれようが、スーパーヴォルケェェノが大噴火しようが、現代まで生き残っているので…。そりゃあ、環境適応能力はめちゃくちゃ高いに決まってる。ある意味納得した。


しかし昼間活動するカブトムシには、鳥などの天敵に狙われやすいという弱点もある。
果たしてこの、新しい行動様式を獲得した、外来植物を選択したカブトムシたちはこの先も生き残っていけるのか。そしてそもそも、なぜ行動様式を変化させることを選択したのか。

いろんなこと考えられる楽しい研究はいいぞ!
今後の成果に注目していきたい。