ルーマニア当局、10年前に盗まれたヴァイキング・ヘルメットを回収。これはいいものだ

2010年にルーマニアの北東を流れるシレト川の浚渫中に見つかっていたにも関わらず、国に引き渡されずにそのまま行方不明となっていたヴァイキング・ヘルメットが回収された、というニュースが流れていた。ヴァイキングのヘルメットでこれだけ状態のいいものが見つかるのは珍しいし、場所がルーマニアなのでおそらく北海から黒海まで川づたいに通り抜けていた東方ヴァイキングの持ち物だったはずで、持ち主の運命については想像を掻き立てられる。

Romanian Authorities Recover ‘Unique’ Stolen Viking Helmet
https://archaeologynewsnetwork.blogspot.com/2021/02/romanian-authorities-recover-unique.html

※記事に動画もついている。光の確度を変えると模様が浮かび上がる。量産品ではなく高級なもので、かなり身分の高い人の持ち物だと判る

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以下はルーマニア警察のfacebookから。
2020年12月にタレコミがあり、それをもとに捜索して取り戻したとのことだが、まだ捜査中とのことであまり詳しい情報は出て来ていなかった。現場の人がこそっと持ち帰ってた、とかなのかな。売り飛ばされなくて何より。

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シレト川は、ルーマニアのこのへんを流れている川だ。
ヘルメットは11世紀頃のものではないかとされており、キエフ・ルーシで見られる形状に近いとのこと。いやしかし状態いいな…これはちょっと欲しくなる気分も判る…。

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それにしてもルーマニアでヴァイキングの遺産が出るのは珍しいと思う。それに川底から出て来たということは、墓に収められたものではなさそうだ。
旅の道中に命を落とした偉い人を川に水葬した名残なのか、それとも持ち主がドジっ子で休憩中にうっかり落っことして失くしたのか。兜だけで剣や斧は近くに無かったのか。色んなことを考えてしまう発見物なのであった。