ピラミッド労働者、トイレどうしてたんだろう。っていう話

ナショジオチャンネルでやってた「エジプト空中散歩」は大変映像が良かったのでぜひ見よう皆。
次回は1/16と1/18に放送だ。ピラミッドだけじゃなくヌビア(エレファンティネ島)、シナイ半島(聖カタリーナ修道院)、カイロの町並みなども空撮が出て来て、あまり見ない確度の映像が楽しめる。ていうかカイロはテロ警戒してなかなかドローン飛ばさせてくれなかったはずなんだけど、よく許可出たな…。
https://natgeotv.jp/tv/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/2828

で、映像を見ながらちょっと気になったのが、これ。
ピラミッドを作っていた労働者たちの街、通称「ピラミッド・タウン」とピラミッドが一緒に入ってる映像。この街は13haに2万人が暮らしていた、とナレーションが入っていた。パン焼き窯や食糧庫、宿舎などが密集している一つの街。人口密度もさることながら、この位置だとトイレどうするんだろう、というのが気になった。

egy_010.JPG

古代エジプト人のトイレは、実はあまり見つかっていない。

王宮や貴族の家ではおまるのようなトイレがあったことが判っているが、それ以外の農民などは川べりで天然水洗トイレするか、立ちションだったらしい。現代エジプトでもけっこうそんな感じ。畑が川の近くで、農もその側にあり、一般庶民はそのへんで用を足しやすかったのだろう。
それに対し、王宮や貴族の家は川べりから離れた陸地の奥に作られるので、川まで用を足しに行けない。だからトイレが必要になる。

…と、いう前提知識のもとにさっきの画像を見て欲しいのだが、ピラミッド労働者の街は、陸の奥の方に作られてるんである。
ピラミッド自体が高台に作られてるので、まぁ当然っちゃ当然なのだが…ここから川辺まで用を足しに行くのは至難の技である。ということは、ここに住んでた二万人は、近場でおトイレを済ませていたはずなのだ。二万人分の排泄物が毎日、何十年という単位で沙漠に積み重なっていくことになる…。

 それって…
 どうなんだろう…。。

試しに量を計算してみる。成人の平均的な排泄物の量は1日400~500g。2万人の中には子供もいたはずだが、それは考えずに400×20,000で単純計算すると、8,000,000g =8t が一日あたりの排泄物となる。なんかわりとシャレにならない数字出て来たぞ…?

もちろんエジプトは乾燥した国なので、そのへんに出しても水分はすぐ飛ぶだろう。しかし逆に雨が降らないので痕跡はその場にとどまり続けることになる。乾燥したカピカピの状態で。2万人という人数と人口密度を考えると、まさか道端に適当に出しまくってたとも思えず、トイレにする場所を決めてたんじゃないかと思うのだ。

そして、職場であるピラミッドで働いてる最中にもよおしてきた場合に、労働者の街までいちいち戻ってると労働効率が落ちるので、出すならピラミッドとこの街の中間のどこかじゃないかと思うのだ。

なんかそういうの…無いんですかね? トイレ遺跡みたいなの。
ちょっと調べてみたけど出てこなかった。いや、王の聖なる墓所の近くに公衆トイレってのもアレな話なんですけど、人間である以上必ず出すもんは出すはずなので。


ここで働いていた人たちが、トイレどうしていたのかは今は判らない。
でも、必ずどこか、この街の近くには「出して」いたはずだ。

そう考えると、王や貴族たちの墓所がばばーんと立ち並ぶこのギザ台地も、もしかしたらちょっと…人間臭い…というか実際に臭い場所だった時代があるのかもしれないなぁ…。