アヌビス神のモデルはキンイロジャッカルでは無かった…そもそもアフリカにいるのはキンイロジャッカルではなかった件

キンイロジャッカルといえば、古代エジプトの神アヌビス神のモデルではないかとされていたイヌ科の動物。
それが詳しく調べてみたら、実はアフリカにいるのはキンイロジャッカルではなく、別の種だったというお話である。

アフリカのキンイロジャッカル、実は新種のオオカミだった
https://www.cnn.co.jp/fringe/35068353.html

こちらが新しく名前をつけられたアフリカキンイロオオカミ、またはアフリカン・ゴールデン・ウルフ。

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これが、ユーラシア大陸にいるキンイロジャッカル。

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見比べてみると、なるほど…似てはいるけど違うって言われたら違うな…? みたいな感じ。しかしこれは確かに、DNAから解析しないと区別できない…。
記事を読むと、見た目が似ているにも関わらず遺伝的な差異は大きく、両者が分離したのは100万年以上も前だろう、とのことである。つまり外見が似ているのは生息環境が似ていた結果の収斂のようだ。他人の空似というやつである。

そんなわけで、アヌビス神のモデルはキンイロジャッカルでは無かった。アフリカキンイロオオカミか、もしくはその亜種ということになったエジプトオオカミである可能性はある。

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いやー、、これはさすがに気が付かない。たまたまアフリカの野生オオカミの本捲ってて出て来たから気が付いたけど、エジプト本のほうには出てこない情報だから…。何でも読んでみるもんだね…。


ちなみに、オオカミとジャッカルの違いの一つは大きさで、一般的にジャッカルは小型~中型、オオカミは大型になるという。また、ジャッカルは夫婦か、子供を入れた家族単位で暮らし、オオカミは一族といった群れで暮らす傾向があるという。それ以外に明確な区別はなく、タカとハヤブサの区分に近い曖昧な線引きとなるようだ。


あと、この件を調べていて見つけた素敵な写真集。
イケメン揃い! オオカミはいい。とても。

オオカミと野生のイヌ - 近藤雄生, 澤井聖一, 菊水健史
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