ドイツ・ベルリンの博物館島で収蔵遺物にオイルがかけられる事件発生。しかも未解決になりそう…

10/3に発生したものの、公になったのは10/20。
よく判らんことに、ベルリンの博物館島(博物館がたくさん集まっている川の中州)で、ペルガモン博物館(Pergamon Museum)、新博物館(Neues Museum)、旧国立美術館(Alte Nationalgalerie)の3つの博物館の70点もの遺物に対して透明な油性の液体がぶっかけられるという事件が起きた。しかも犯行現場は防犯カメラから割り出せておらず、このまま迷宮入りしそうな予感すらする。

Mysterious Vandal Attacks At Berlin Museums
https://archaeologynewsnetwork.blogspot.com/2020/10/mysterious-vandal-attacks-at-berlin.html

Attacker sprays oil in Berlin museums, damaging sarcophagi, sculptures and frames
https://www.theartnewspaper.com/news/oil-attack-on-berlin-s-museum-island-damages-sarcophagi-and-paintings-die-zeit-reports

動画:世界遺産の独博物館島で「謎の液体」被害 陰謀論が関係?
https://www.afpbb.com/articles/-/3311384

修復困難な絵画などについては被害は無く、石像や石棺など、洗えばなんとかなりそうなものが被害に遭っているのはまだ救われるところ…なのだが、それにしたって遺物の毀損は許されるものではない。この島はちょうど数年前に自分も行っているので何となく判るのだが、被害にあった遺物のある場所は普段からあまり人のいない、わりとマニアックな遺物の集まっている部屋だ。たとえば、被害に遭っていない新博物館の2階は、ネフェルティティ像やアマルナ時代の美術があるので警備員が立ってるし、人も多い。被害に遭った石棺のある中庭のようなところは自分が行った2回とも全然人がいなくて、薄暗い感じだった。なので、たぶん遺物の種類は特に気にせず犯行に及んだのではないかと予想する。

1.PNG

記事によれば、疑われているのは新型コロナに絡む陰謀論者だという。

"一方で地元メディアは、政府の新型コロナウイルス対策を激しく非難している活動家のアッティラ・ヒルトマン(Attila Hildmann)氏が8、9月に、博物館島をめぐる奇妙な陰謀説を広めていたとしている。

ヒルトマン氏はメッセージアプリ「テレグラム(Telegram)」の自身のチャンネルで、新型コロナウイルスの影響で夏の一定期間閉鎖されていたペルガモン博物館が「悪魔の王座」を入手したと主張。

陰謀論を唱え、国際的な広がりを見せる「Qアノン(QAnon)」に呼応するように、ヒルトマン氏は博物館島が「悪魔崇拝者らとコロナ犯罪の世界的な中心地」となっており、そこで悪魔崇拝者らが「夜になると人間をいけにえにし、児童虐待に及ぶ」と述べていた。"


これだけ読んでも「??」という感じである。
まず、遺物の毀損行為がヴァンダリズムと呼ばれているのに、犯人かもしれない人がアッティラでフン族の王の名とはこれいかに。ヴァンダル族なのかフン族なのかはっきりしてほしい。

そしてペルガモン博物館に悪魔の玉座があると何でコロナウィルスが流行るのかもわからない。いや、てか、ペルガモン博物館は確かに異教の神殿とか丸ごと置いてるとこだけどさ、悪魔って実在するんだっけ…。日本でいうと、新宿御苑がデング熱で封鎖された時にゲームのネタで「公園内に悪魔が湧いてるに違いない」とか言ってた人たちが本気で悪魔の発生と女神転生ワールドを信じてるようなものなのでは。ゲームと現実の区別くらい普通つくでしょ。わけがわからないよ。

そして百歩譲ってその妄想がアリだとして、何で油を撒く行為に繋がるのか。まさかの清めの油ってやつですか? えっ、むかし日本の神社に油撒いてたあのトンチキと一緒?(※寺社連続油被害事件 で検索してみよう。韓国系のキリスト教団体の人がやったやつです…)



何が何だか分からない、あまりにも理解不能なこの事件。
果たして犯人は捕まるのか。そして博物館島の職員たちは、この先も遺物を守っていけるのか。ドイツ含めヨーロッパ各国さん、5Gだのユダヤだの陰謀論に弱すぎじゃない? ちょっと落ち着こう。集団ヒステリーの精神状態は陰謀論に流されやすくなるしな、とりあえずアニメでも見よう…?

#今回たぶんエジプト遺物はとばっちり