古代エジプト人にとっての祭壇は、日本人でいう「お仏壇」。

古代エジプトの像は本来、魂(の一部)がINした状態だった。なので、お着換えとかお食事とかお世話をしなければならなかった。
という話である。

古代エジプトの神官さんの日課の中に、「神像のお世話」というものがある。

 神殿 = 神の家
 家の最深部にある至聖所 = 家主の神様のいるところ

そして至聖所には神の像が置かれていて、像の中には神の魂の一部が宿るとされていた。像という形に意味があったのではなく、その中に宿るものに意味があったのだ。そして、神霊が宿るからには、その霊に仕えて日常の世話もしなければならなかった。
…まあこのへんの感覚は、万物に神宿るという日本の古来宗教に触れていれば、特に違和感ないと思う。ほとけさまだってご飯は食べる。お仏壇に毎日お茶やご飯を備えたり、墓前にお菓子積んだりするのと同じ感覚だ。毎日お供えをして、香油をかけて(乾燥した国では香油がお風呂代わり)、お経を唱えて、香炉でよい香りを焚き占める。

だが古代エジプトの神像の面白いところは、「毎日お着換えをする」というところである。
日本の神像は服を着替えない。お地蔵様のよだれかけも毎日は変らない。なぜエジプトでは毎日お着換えということになったのかは分からないが、暑くて汗をかきやすいお国柄で、人間も毎日何度も着替えていたからかもしれない。神像はたいてい腰布や冠だけの簡素な服装で作られているが、あれはあくまでインナーなのである。

実際に衣装が残っている事例がある。ツタンカーメン王墓から発掘された、神の似姿に作られた王の像がいい事例になる。
神殿に祀られていた神像たちも、かつては毎日このような姿に飾られていたはずだという。

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像のポーズごとに布の巻き方が異なっており、洗練された巻き方でもあるので、おそらく何か作法がある。
毎日、この神像の衣装替えをしていた担当は、たぶん熟練したえらい神官さんだっただろう。


…というわけなので自宅にエジプト神の祭壇を作りたい人は! 布の巻き方を練習しよう!!
実際これハンカチでやってみたけど結構難しいよ…。



[>参考
今日からキミもおうちで古代エジプト人! 家にある布で出来る古代エジプト人仮装セット
https://55096962.at.webry.info/202004/article_15.html

香油とお香はなんとかなりそうだけど、呪文は古代エジプトのやつが発音分からないので、…真言でいい…?(
だ、大事なのは気持ちだよね!