古代エジプトが輸入する戦象を警護していた? 紅海/ベレニケ港の近くで砦が発見される

約2,300年前、エジプトの歴史でいうとプトレマイオス朝に該当する時代の要塞跡が見つかったよ。という話。
この要塞はベレニケ港の近くで見つかっていて、短期間使われて放棄されているとのこと。また、ゾウの骨が見つかっていることから、もしかしたら戦象の輸入に関わる施設だったかもと言われている。

This 2,300-Year-Old Egyptian Fortress Had an Unusual Task: Guarding a Port That Sent Elephants to War
https://www.livescience.com/64407-ancient-egypt-fortress-war-elephants.html

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ベレニケ港については、紀元後1世紀ごろの紅海~インド貿易ルートについて記した「エリュトゥラー海案内記」に出てきますね。紀元後1世紀だとエジプトはもうローマ支配下なんでベルニケは「ローマの港」として登場しますけどね。オノレローマ!
今回の要塞は紀元前300年ごろのものなのでまだエジプト領ですね。

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で、このベレニケ港、エジプトがアフリカ内陸部(今でいうエリトリアとか)からゾウを輸入するためにも使っていた場所だとか。要塞の北の防護壁付近で実際にゾウの頭蓋骨の破片が見つかっており、ここがプトレマイオス王朝の軍に象を運ぶためのルート上にあったというのはありえる話。実際、エジプトはポエニ戦争の際にカルタゴに支援として象を贈ってる記録もあるんで、時代もほぼ一致するんですよね。やったぜ、歴史のパーツが繋がったぞ!

でも ローマには 負けた(泣きながら


このあと、プトレマイオス朝がローマに吸収されたあとは、ローマは紅海の港をインドとのコショウ貿易に使う。エリトリア・エチオピアあたりはまだローマと直接交易して栄える時代へ。象を戦で使う時代が終わるのと同時に、ゾウを管理する要塞も役目を終えていったのかな、とも思う。