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zoom RSS インダス文字解読に必要な2つの必須条件「言語の種類」「他言語との対比」

<<   作成日時 : 2018/08/13 00:10   >>

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インダス文字は、未解読の文字の一つである。
そして解読の目処はいまのところ全くたっていないと言ってもいい文字だ。

参考: 文字の種類一覧などは以下参照
http://www.chikyukotobamura.org/muse/wr_sasia_34.html

最近ではコンピュータを利用した言語の解析なども行われているが、インダス文字のほとんどが印章などに使われている短い連なりで、サンプルとなる長い文章がほとんどない。他にも細かい問題はあるがそのへんは取り合えず飛ばすとして…

インダス文字を解読するにあたり必須の条件が2つある。
それは何かというと、

(1)この文字が書こうとしているのが何語なのか特定すること

(2)この文字で他の言語とその言語を表現したニ言語資料を見つけること



これが「必須」である。比重としては(2)のほうが重い。

ちなみに、ヒエログリフが解読できたのは(1)と(2)の条件が揃ったからだった。ヒエログリフでギリシャ語を書いたロゼッタ・ストーンだけではどうにもならない。解読者シャンポリオンは、古代エジプト語の遠い子孫であるコプト語に通じていたから単語にアタリをつけられた。

また、ヒッタイト語の解読でも、楔形文字でヒッタイト語を記載した文書があり、言語の系統がインド・ヨーロッパ語族に属しているとアタリをつけて、よく出てくるフレーズの単語から特定していっている。

インダス文字については、まず、表現しようとしているのが何語なのかすら分からない状態なので、糸口さえない。

例えば ●△× と書かれている部分があり、そこが飯を意味する単語だとわかったとしよう。日本語なら ごはん だし、英語なら ライス になってしまう。●が「ご」の音なのか「ラ」の音なのかわからんのでは先に進めないのである。


インダス文字が表現しているのはドラヴィダ語だ、と言う説もあるが、これは、インダス文明崩壊の原因が北方からやってきたアーリア人である、とされていた時代の思想の名残りである。アーリア人に追いやられたインダス文明の担い手、元々の住民がインド南部に追いやられたので、インダス文明の言語は現代のインド南部で話されているドラヴィダ語のはずだ、というロジックである。

しかし、アーリア人侵入説はもはや古く、インダス文明崩壊の原因はそう単純なものではないことが判ってきている。また、インダス文明の栄えた当時から既に、現代インドのような多民族構造が存在したのではないかという説も出てきている。となると、多数の言語が入り混じる中、一つの文字で複数の言語を表現していた可能性も出てきてしまう。

さらに、インダス文明はメソポタミアとの交易を行って栄えていたので、「インダス文字の中にはメソポタミアの言語を表現した部分がある」可能性さえ考えられる…。



というわけなので、インダス文字の解読は条件の(1)と(2)が運よく揃わない限り、なかなか難しいと思う。
せめて他の言語と併記した遺物が見つからないと先に進めないだろう。 ●△× が、「飯」を意味する単語だとわかるだけでも、「発音は出来ないけど意味はなんなくと判る」状態に持っていけるはずだ。

これに対して、いま現在の問題は、インダス文明の遺跡の発掘が難しいことだと思うんだよね。
遺跡がパキスタン、アフガニスタン、インドに分散してて、治安が安定してないという…。

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