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zoom RSS 極北の糸紡ぎの常識が変わる…パレオ・エスキモーはヴァイキングに教わったのでは無かった

<<   作成日時 : 2018/07/30 00:10   >>

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「赤毛のエイリークルのサガ」や、「グリーンランド人のサガ」に書かれた冒険譚――ヴァイキングが北米に到達したのは1,000年ごろのこととされる。その際に彼らが接触したのが「スクレーリング」と呼ばれる先住民。彼らの正体は、ドーセット文化の担い手であったパレオ(古)・エスキモー、あるいはチューニットと呼ばれる極北の民族だったと考えられている。

今は消滅してしまったその民族の残した「糸」、ヴァイキングに教わって作り始めたと考えられていたけれど実はもっと古い時代から作ってたことが判った、という記事を見つけた。

New Dates for Ancient Arctic Fibers
https://www.archaeology.org/news/6809-180723-arctic-spun-fibers

今までより正確に糸の年代を測定できるようになって、測定しなおしてみたら500年-1000年の間で断然古いのでこれヴァイキングに教わったものじゃない、しかも糸の構造からしても種類が違う…ということになったようだ。
糸の話は知らなかったが、木彫りや金属器の扱いなどをヴァイキングが先住民に伝えたかもしれない、という話は確か読んだ覚えがある。そこには、先住民族の文化がヴァイキングより劣っていたはずだという先入観があったのかもしれない。

ドーセット文化の担い手たちは、その後、数百年のうちにいなくなってしまう。
一説では、ヴァイキングとの接触により未知の病原菌にさらされたことが原因ではないかともされるが、正確なところはよく分からない。

また、かつてインディオの一種とされていた彼らが、実際はインディオやエスキモーよりさらに古くから極北に住み付いていた、最も古い「先住民」の生き残りではないかという説も最近出てきている。

DNA分析で北極古代人の研究に進展
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/9658/

いずれにしても、独自の文化をもち、厳しい環境に数万年生き延びた可能性さえある人々の文化の価値が見直される頃合なのかなと思う。ヴァイキングは北米でもグリーンランドでも入植に失敗して撤退したけれど、彼らは成功し生き延びていたのだから、その文化に価値が無いはずもない。だからこそ、なぜ忽然と消えてしまったのかも気になるところだ。



***
メモとして、以前調べたときの記事

ヴィンランド・サガ 〜ヴァイキングが出会ったスクレーリング=ドーセット人とは
https://55096962.at.webry.info/201409/article_17.html

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