新世界、失われた最初の「イヌ」の遺伝子。~海を渡った幻の犬たちの物語

人類が最初に新大陸に移住したのは1万5千年以上前とされている。
その時に既に犬を連れてきていたはずだが、現在の新大陸にいる犬の遺伝情報からは、ほとんど消えてしまっている…というのが今回の研究。
新大陸の犬には、遺伝性の癌が存在しているが、この癌の誕生がユーラシア大陸と考えられており、癌細胞自体の進化で系統が辿れるらしい。

The Lost Dogs of the Americas
https://www.nytimes.com/2018/07/05/science/dog-american-genome.html

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元論文は以下
The evolutionary history of dogs in the Americas

北アメリカで最初に飼育されていた犬たちは、北アメリカの狼を新たに飼いならしたのではなくシベリアの古代人が飼っていたものをルーツとしている。つまりアメリカ大陸に渡るときにアジアから一緒に連れて行った、ユーラシア大陸と同じ系譜であることが判っているという。しかし、その系譜の痕跡は、この500年の間にほとんど置き換えられてしまっていることが、古代のイヌのDNAを検出してわかってきたという。一昔前は1万年近く前のDNAなんか取れるわけねーだろの世界だったのに、なんか…進んだよねって感じ…。

ちなみに記事中に出てきているイヌの癌というのは、これ。

イヌの伝染性の癌、起源は1万年前
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/8799/

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生興によって伝染する癌で、起源は東アジアとされる。アジアからイヌが広がるに従って、癌も世界中に広まった。つまり癌のDNAもそれにつれて変化しながら広まっていくわけで、イヌだけに感染する病気の拡散ルートから、イヌ自体の拡散ルートも推定できるというのは納得。面白い着眼点があるんだなぁと思った。

ただ、アメリカ大陸への最初の移住者たちとともに渡っていった最初のイヌたちが、なぜたった500年の間にここまで置き換えられてしまったのかの答えは、まだよく判っていない。というかこんな短期間に置き換えが発生するんなら、それこそホモサピエンスとネアンデルタールの勢力圏の置き換えも、1000年くらいの短い期間でおきてしまうんじゃ…。


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[>おまけ いままでの記事

イヌの起源とかイヌの拡散ルートとかも毎年あたらしい研究が出るので全然おいつけないんじゃよ。。。


戌年だから犬飼育の歴史とかまとめてみる
http://55096962.at.webry.info/201801/article_6.html

犬の起源はニ系統?(※現時点での暫定結果) やっぱりまた来た次の結果。
http://55096962.at.webry.info/201606/article_7.html

犬と歩く1万年の旅 in JAPAN
http://55096962.at.webry.info/201512/article_23.html