アメンホテプ1世と一緒に埋葬されていた花の種類

アメンホテプ1世は、ツタンカーメンのご先祖様に当たるファラオ。
カルナック大神殿の拡張を指示した人物でもある。(以降、子孫たちが神殿にどんどんオプションをつけていくことに。)

そのアメンホテプさん、他のファラオ様たちのミイラが盗掘で被害にあう中、運の強さか、あまり損傷なく自分の元の棺のままで発見されている。

http://en.wikipedia.org/wiki/Amenhotep_I

画像


写真からも判別できるように棺の中に お花がいっぱい 入っている。

これがなぜ重要かというと、古代エジプト人は極限まで腐敗を嫌う乾燥遺体とともに、短期間で枯れ、いずれ朽ち果ててしまうであろう生花というナマモノを同じ棺に入れることを躊躇しなかったことを意味するからだ。遺体を乾燥させることは、あくまで肉体の腐敗を防ぎ”永遠”を得るための手段でしかない。乾燥させることが目的なのでも、乾燥しているのが良いことでもない。

たとえナマモノであろうとも、共に葬られた花の香りは”永遠”なのである。
子孫であるツタンカーメンの棺にヤグルマギクやその他の花が入っていたって何も特異なことではない。


で、この花の種類が何だったのか結局調べていなかったなぁと思いだしたので、ちょこちょこあさってみた。


・アカシア・ニロティカ(アカシアの一種)
・セスバニア・エジプティアカ(ぐぐってみると、マメの一種らしい)
・カルタマス・ティンクトリアス(エジプトベニバナ)

セスバニアの咲く季節→夏(乾季)
ベニバナの咲く季節→夏

OK、ファラオ・アメンホテプ1世の崩御は紀元前1506年ごろの夏の暑い盛りだったに違いない…。



ハワード・カーターじゃないけど、遺体に添えられた花ってのは、遠く離れた時代を生きた人々と現在を繋ぐ貴重な架け橋だよね。