間もなくサイト開設記念日 ー特に区切りが良いわけでもないのだが、徒然と

本体サイト開設日が2001年2月20日。
別館開設がほぼ同時期で、2号館が5月4日、空想絵物語館が9月26日。

その他、今はもうない同好会サイトや統合してしまった小説オンリーサイトなどなどもありつつ、HTML形式の日記がブログに移行したのが2008年の2月。

これが、自分のWeb上での大まかなオーナー歴となる。最初に本体サイトのTOPページを公開していらい、丸11年が経過したわけである。


「ホームページ」という形態にしろ、「ブログ」という形態にしろ、ただの掲示板にしろ、何がしか自分の責任下にあるコンテンツをインターネット上に持つことをオーナー歴とここで勝手に呼んでいるわけだが、この10年のインターネットの返歌はいわずもがな、個人サイトのオーナーのあり方もだいぶ変わった。というより、二極化したというべきか。

一方は、アフィリエイトなど広告収入やマーケティングをメインとしたり、ジャーナリストやコラムニストがアクセス数を稼いでメインの仕事の弾みとするためのサイト。こうしたサイトの場合、とにかく人が来ること、見てくれることが重要で、更新速度が早く、内容もウケ狙いのものが多くなる。

一方は、完全にシュミ、内輪向けに日々の雑事や自分の好きなことなどを淡々と書いていくサイト。アクセス数などより同好者と触れ合うことが最優先事項として挙げられ、更新ペースや内容のウケるウケないはあまり重要視されない。

うちなどは当然後者なのだが、しかしそれにしても、かつてはアクセス数を稼ぐサイトでも自己満足のために趣味で運営されていたものなのに、今やアクセス数稼ぎ=リアルマネー稼ぎ に即つながってくる世の中なのは微妙な気持ちになってくる。儲けに興味がなくても、一定数のアクセスを集めているサイトのオーナーは、掲示板への宣伝書き込み、アフィリエイトの掲載依頼、ステルスマーケティング協力の勧誘など、あらゆる方向から前者の儲け目的のサイトへの転換を要求されるからである。そうでなくとも、自腹を切って有料サービスを利用しない限り、ウェブスペースやブログサービスを借りるのに強制で広告を挿入される時代である。オーナーが張り切るほど、見知らぬ広告主を喜ばせるという仕組みである。


実際のところ、この10年以上、サイトやブログのオーナーをやって得た収入はといえば、ちょっとした原稿のお手伝いくらいで雑誌数冊と数千円といったところ。もちろんこれまでのトータルでそんなもんという意味であり、月々のレンタルサーバ代は完全に自腹。ブログサービスの広告を消すための月々数百円だけは、ブログでときどき紹介している本をポチって買ってくれる人がいるお陰でギリギリ賄えている状態。趣味オーナーたちの多くは、趣味に金がかかるのは当たり前とばかり、マイペースに趣味の世界を楽しみながら、儲け話に興味も示さずにいる。
「趣味」は「趣味」でなくなったら楽しくないのである。



さて、そんな趣味サイトも10年を越えてくると、自分というものが少しは変わってくる。初期に作ったコンテンツなどは、今の自分が見ると意味がわからなかったり、幼稚に感じたりすることもある。
時代遅れになることの少ない歴史や神話、文学などのネタを扱っていても、やはり内容的に古くなってくる部分もある。

純粋に過去の自分に知識が足りなくて間違っていた部分などは直ぐに直せるのだが、過去の自分ならではの文章や物の見方は、書き直したくないなと思ってしまう。何しろ最初期の部分など自分が10代の頃のテキストである。まぁ若い(笑) 今の自分も大概ガキっぽいところが残っているとは思うが、昔の自分はやっぱりちょっと青臭い。今読むと恥ずかしかったり照れくさかったりするものの、でもやっぱりそこはそのまま残しておきたい。

逆に、過去の自分すげぇなと思う言い回しも時々あったりする。感性は劣化するものだと思う。10代の頃の、初めて未知な文化に触れた時のあの気持ちは、今ではもう蘇らせることが難しくなっている。まだ見たことのない海の向こうの知らない国にただ憧れていた金のない学生時代の気持ちと、ボーナス出れば金はあるし何処でも旅に出られるけど有休が取れない社会人の今の気持ちは、やっぱり全然違う。

自分で言うのもなんなのだが、長年運営している趣味のサイトだからこそ出来る、継ぎ接ぎだらけで玉石混交な雑多な情報の集合体が、このサイトの特色でもある。この先、自分が生きている限り何十年でも、おそらくここはそのまま膨張を続けながら残り続ける。
一人の人間が、何年も何年も飽きもせず、ひたすら同じ何かについて語り続ける姿。それもまた、このサイトのコンテンツの一つなのかもしれない。