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zoom RSS イスラム国インドネシアの女子教育「ムスリマを育てる」

<<   作成日時 : 2018/06/22 00:10   >>

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「イスラームを知る」シリーズの1冊。アジアはあんまり手を出してないのでちょっと読んでみた。ムスリマというのは女性のイスラム教徒のこと。ムスリムというときは男女ともを指すが、ムスリマは女性形なので女性のみを指している。

ムスリマを育てる―インドネシアの女子教育 (イスラームを知る)
山川出版社
服部 美奈

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インドネシアはもちろんアジアだが、アジアでは最大のイスラム人口を抱える国家のひとつだ。東南アジアは世界のイスラム人口の2割が暮らす。中でもインドネシアの全人口は二億人以上。世界第四位の人口を誇る国である。つまり単純に計算すると、ムスリマは1億人ちょっといることになる。

そのムスリマたちへの教育がどうなっているのか、という話。
イスラム教というと女性の地位が低く見られているようなイメージもあるかもしれないが、インドネシアの場合は女子教育が盛んで、高等学校もあり、それなりに女性の社会進出も進みつつあるという。しかしそれは西洋的な男女平等のジェンダー論から来ているのではなく、あくまで根拠はクルアーン(コーラン)にあり、女性の尊さがクルアーンで認められているからだ、となっているのが面白い。

しかしクルアーンの内容を根拠とする方針にも、時代ごとに多少のブレはあるようだ。「汝の母を敬え」のような部分を重視して、立派な妻、母となるために女性を教育すべきだ、という考えがある一方、女性は必ずしも母となることを求められず社会に出て働いてもよい、という考え方もあるという。また、夫の仕事が新聞を読むことやゴミ捨てだけなのに女性は子育てから家事まで全般をこなさなければならないのは果たして正しいのか、といった疑問が出ているともいう。単なるヨーロッパの真似ではない、クルアーンに基づいたジェンダー論の発展する先がどうなるのかは興味がある。

確かなことは、インドネシアの女子教育では、女性は無学でいいとか、女性は家に閉じこもっておくべきといった雰囲気は薄い、ということだ。これは中東だとバーレーンあたりの雰囲気と似てるかと思う。アラブ世界と同じくアジアでも、「イスラムを宗教とする国」の中でそれぞれに雰囲気や傾向が違う、ということが判ったのが面白かった。テロを引き起こす過激で狭量なイスラムだけではなく、人間を尊ぶのもイスラムの視点として存在する、というのは知っておくべき内容だろうと思う。


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