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zoom RSS 研究費足りないっつって愚痴る人はいるけど、費用対効果どうなってんの?

<<   作成日時 : 2018/06/21 00:10   >>

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いやさ、研究費足りない足りない、もっと金を出せと主張する人はいるんだけど、ぶっちゃけ金だけ出しても巧いことやった誰かのポッケに消えるだけ(=要するに着服)で、何も生まれないですよ。という当たり前すぎるお話。




もうずっと昔から、日本は有益な研究にお金を出さない国だとマスコミは騒ぎ続けていて、SNSなんかだと金を出さない政府が悪いと主張する声のデカい人ばかり目立つんですが、自分はあまりそうは思っていない。だって昔はもっと金が無かったの知ってるから。

なんで知ってるかというと4-50年前の手書きの論文なんかをたまに発掘してるから。
そして年配の研究者の講演会などでそういう話をちょくちょく聞くから。


予算は確かに増えている。しかし増えた分の成果が見えない。
現状は、金は出してるけど使われ方の効率がイマイチ、という状況なのだと思っている。
つまり費用対効果が悪い。

これは、「目的」に対する手段と、どこに幾らのお金を使うかという戦略が甘いという意味だ。たとえば、科研費で申請されたお金の使い道を追っていくと、研究するための資料を買いに外国に行くための旅費に何十万も当てられていたりする。いやそりゃ資料がなきゃ研究は進まないでしょうけど、その資料は一般公開されるものなのか。研究者あるいは所属する大学の独占物になってしまうんなら、はっきり言ってお金の無駄。研究したいという内容に対する費用のかけ方として適切とは思えない。

資料をまとめるデータベースを作るのに、見積りを出す時点で「遅延」と出ている研究なんかも目も当てられない。自分もIT屋だから分かる、絶対これ要件まろくにまとまらずに、「あんなこともやりたいこんなこともやりたい、全部の機能が欲しい、でも予算はない」みたいな無茶なことを言って止まってるやつだろ…と頭抱える。発注側に要件まとめられる人がいないのにまともなシステムを組もうなんて、よっぽど有能な(お高い)コンサルでも入れなきゃムリですよ。


…という感じで、なんか「そこにお金使うなら別の研究に出したほうがよくない?」みたいなのがチョクチョクある。

もし今の研究費用で足りないというのなら、まず「なぜ」足りないのか、「どこに」「どのくらい」足りないのかを大量化する必要がある。そして、費用の使われ方を精査して、非効率なところを改善して効率的にしない限りは意味がない。内容も見ずに、ちょっとでも予算が減られると烈火のごとく怒り出すのは、それがまさに「利権」というやつなのです。

余計なとこに金かけずに「選択と集中」戦略を取るのは、戦争でも商売でも、少ない元手で効率よく効果を上げる常套手段。単にガバガバお金を出しても、利権者が得をするだけでいいことはない。これは本当に大事な感覚なので覚えておこう。普段の自分の生活でも使えるぞ。全般的に金をバラまく生活ではなく、一つの趣味に一点投資したほうが全体的な生活の質と満足度は上がる。



あと、あんまり言いたくないけど社会経験の浅い学生さんは「人にお金を出してもらう」ということに対する意識が甘すぎると思う…。

研究に出資してもらうからには、出資者に研究内容の説明と目的を説明して、納得してもらってからお金受け取る、で成果を報告する、という流れはフツーの手続きなんですよ。民間の企業でも何か新企画を始めるときに予算を請求するときの手続きは同じ。そのやり方自体がまどろっこしい、というのはまだ理解出来るけど、この手続き自体を否定するのは常識がないとしか言いようが無い。それなら自分のお金で研究すればいい。誰にも報告義務はないし好きなことを思う存分出来るから。何か仕事をしながら、稼いだお金をシュミに突っ込むという生き方も選択肢としてはある。

専門職の多くが、自分の専門分野だけやってて給料のもらえる職業ではないです。(逆によほど特殊なとこじゃないかぎりそれはムリ) 黙って椅子に座っててお金が貰えるとはもないです。
研究を仕事とするのなら、その仕事には目的と結果、成果を出す義務が伴うのは、そりゃーお仕事なのだからフツーのことなのですよ…。

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