現在位置を確認します。

アクセスカウンタ

zoom RSS 現代の「マンション型納骨堂」はパルミラの「塔墓」と一緒だという話

<<   作成日時 : 2018/05/01 00:10   >>

トラックバック 0 / コメント 0

最近、電車の中で「駅から徒歩5分」とかいうビルの中にある分譲集合墓地の宣伝を見かけて、これパルミラの塔墓と一緒じゃん!と思ってしまった。なんでも、現代ではそういうのを「マンション型納骨堂」というらしい。風情がないとか安っぽいとか思う人もいるかもしれないけど、考えようによっては、かつて西アジアの覇権を担った隊商都市パルミラの裕福層と同じ伝統ある埋葬法なんじゃないかとか。

****

パルミラ遺跡の墓といえば、こういう感じの塔型の集合墓地が有名。塔の形でない場合は地下に祠堂を作るカタコンベみたいなのもあったようだが、都市のすぐ近くにあるこのサイズの墓で数百人がコンパクトに埋葬できたという。狭い面積に人が住んでいる、オアシス都市ならではの埋葬方法だ。

画像


塔の中は、こんな感じで壁一面にびっしりと四角いフタみたいなのがつけられていてその中に遺体を入れる。
フタについている上半身だけの像は、本人の似姿である。

画像


画像


(この写真はインタンブールの考古学博物館で撮った。シリアは昔はオスマントルコの一部だったからなのか、シリアの遺物もかなり展示されていた)



で、こちらが現代のマンション型納骨堂。

画像


ねっ、一緒でしょ!

ちなみにパルミラの塔墓でも、墓スペースを分譲したり、投資先として枠を買っておいて、そこから別の人に再販したりもされていたことがわかっている。つまり、墓スペース=資産の扱い。ここも現代と一緒。現代の「マンション型納骨堂」は、ほぼパルミラの「塔墓」とイコールなんだ。パルミラ式と名づければ古代史クラスタには入りたくなる人もいるに違いない…(笑

なお、パルミラの塔墓は、都市がローマにボッコボコにされた後もあまり激しく盗掘はされずに形を残しているので、永代供養も嘘じゃない。案外、こういうシンプルな墓のほうが、都市の栄枯盛衰や時の流れには強いのかもしれない。

************

[>おまけ、墓の中の遺体はこうなってる

パルミラにおける遺体の棺への納め方
http://jswaa.org/jswaa/JWAA_11_2010_039-046.pdf

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

現代の「マンション型納骨堂」はパルミラの「塔墓」と一緒だという話 現在位置を確認します。/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる