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zoom RSS 「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」まさかのタイトル通りの内容だったぞ

<<   作成日時 : 2018/03/06 00:10   >>

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公開中の映画「空海−KU-KAI− 美しき王妃の謎」の原作を読んでみた。

ひたすら長い、と言われていたが、内容的に難しいものは何もなく、同じ説明が何度も繰り返されるので、移動中にブツ切りで読んでも理解に困ることもなく、ざっと読める感じの作品だった。まぁ要するにあんまり頭は使わない雰囲気小説。冗長なので読むのに挫折する人が出るのもまぁ判るが、分厚いわりに余白が多い本なので、場所によっては見開き2ページ1分で読みおわる。そんなこんなで、案外時間はかからなかった。

[>映画の感想はこちら
空海〜美しき王妃の謎 観て来た。長安の再現映像が凄い中華ファンタジー
http://55096962.at.webry.info/201802/article_24.html



内容はタイトルどおりである。映画の中でも特に力を入れてCGバリバリでやってた宴のシーンが、小説クライマックスの宴のシーン。「鬼と宴す」。しかしてその鬼は人である。人の怨念ほどに恐ろしいものはない、という話なのである。

映画版と小説版では、筋書きはかなり違っている。というより原作は冗長で死に設定も多い(原作は春琴行方不明のまま!!)ので、それらをバッサリと切ってうまく縮めたのが映画番である。そして原作ではなんと猫がほとんど活躍しない。 黒猫の出自や、なんで猫が出てくるのかというところは原作では触れられず、そもそも猫いらなくね? みたいな感じなのでびっくりした。映画はあんなに猫だらけの猫映画なのに・・・w

ちなみに、楊貴妃のその後についても映画と小説はかなり違っている。ペルシャの幻術使いやゾロアスター教のくだりはカット。蟲毒の説明も始皇帝の墓の秘密もナシ。宮廷内の権力争いもなし。
他には、空海の相棒が代わっていること、空海の活躍シーンがほぼカットされていることも大きな改変となっている。だいたいの改変はいい方向になっているが、空海が弟子入りする青龍寺の和尚がらみの設定改変だけは不要だったなと思う。というか、あの改変はしちゃいけない部類だった。(気づく人あんまりいないかもしれないけど。あれをやると歴史が変わってしまうので)



映画の最後の方がはしょりぎみなので、原作はもう少し細かくフォローされているのかとも思ったが、そもそも原作からエンディングを変えてきているのでそういう問題ではなかった。筋書きとしてしは、映画の方がスッキリしている。

原作は、9年をかけて書いたというが、あまり読み返して書かれた感じがなくひたすら思いつきのまま書き足していった感があり死に設定や登場人物の行動の矛盾(ジジイ幻術師が女好きなのは何でだよとか)、理由のない出来事などが多すぎて雰囲気は良かったが名作というほどではなかった。むしろ、よくこの内容を映画化しようと思ったな…と感じたくらいだ。

史実ネタを知っていたほうが面白いかもしれないが、映画も原作も、史実というよりはファンタジー寄りの内容なので、むしろ基本事項だけ押さえておいたほうが違和感なく読みやすいかもしれない。

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