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zoom RSS ひと昔前のアフリカ美術の認識とは「黒人アフリカの美術」

<<   作成日時 : 2017/10/18 00:10   >>

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古本屋を巡廻してて見つけた本。

黒人アフリカの美術 (1968年) (人類の美術)
新潮社
ジャックリーヌ・ドランジュ

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発刊は1986年となっているから、今から30年ほど昔のものである。まぁ古い。そもそも、今では「アフリカ=黒人」という図式は使われない。何しろアフリカにも色んな国があるわけだし、肌の色で人間は分類出来ないのが既に判っているからだ。そしてまたこの本の中身が悲しい。

本題は「アフリカには高度な美術などないと考えられているが、実際には長い歴史と高度な芸術の伝統があった。大航海時代の奴隷交易や近代の植民地支配で伝統も歴史も全部ぶっ壊されて消滅しちゃっただけなんだよ」という話なんである…。

今だと「当たり前じゃん?」な気もするんですが…
いや今でもネットで「アフリカ土人が〜」とか前世紀っぽい発言してる人はたまに見かけますが…

アフリカには、文字で記録を残した文明はほとんどない。文字があるのエジプトとヌビアくらい。
なので、口伝が途切れると過去は二度と復活しない。
奴隷交易で人がガンガン連れ去られ、植民地支配で芸術家たちが労務に就かされた時代以降、アフリカの多くの部族は自らの芸術的な伝統を失ってしまう。そして現在では、過去のものに若干似せた、観光客向けのレベルの低いおみやげだけが量産される状態になっている。という。

でも本当は昔はすごかったんだよ! と、断片的に残ってる記録や、過去に好事家が収集してきた美術品をどんどん並べていってるのがこの本だった。偏ってはいるけど言いたいことは判るよ頑張ってるよね…と思いながらも、これもう過去が一部完全に消失してるから今から体系化して学術に研究するのは難しいんだろうなあ…と切ない気分にもなった。

残ってるごく一部の美術品だけでも、かなり高いレベルの文化があったことは確かなのに、それがどういう文脈の上にあるのかもはや再現不可能な場合がある、というのが悲しい。


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関連

「なぜアフリカでは文明が育たなかったのか」という問いかけを見かけて「??」ってなった件
http://55096962.at.webry.info/201703/article_15.html

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