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zoom RSS 2003年放送のNスペ「文明の道」第二集、アイ・ハヌム特集を見てみた

<<   作成日時 : 2017/01/09 00:10   >>

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決まった時間にテレビ見るとか面倒くさくてやってられなくて、最近はオンデマの見逃し放送で過去番組を漁って眺めている…。放映時間に見るなんて、実況に参加してるんでもなきゃやんないですよ。

というわけで2003年のNスペである。

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このシリーズはアレキサンダーの東征を扱っていて、第二集はアフガニスタンに作られた幻の都「アレクサンドリア」を探して、というもの。焦点は現在のアフガニスタン国境近くにあるアイ・ハヌム遺跡。

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アイ・ハヌム遺跡は、ギリシャ人が作った「グレコ・バクトリア」王国の都(首都ではない。首都は別の場所に遺跡がある、ほとんど何も出てきてないけど…)だったと考えられている都で、紀元前4-2世紀ごろに栄えた。で、大月氏とかの騎馬民族が東のほうからヒャッハーしてきたきに周辺諸国と一緒にまとめて蹂躙されて終了。栄えた期間は150年くらいなので、あまり長くはない。ギリシャ本国からあまりにも離れすぎた場所で、少人数しかいないギリシャ人が長く支配体制を続けようというのが土台無理だったのだと思う。

この遺跡、調査が完了しないままアフガニスタンが内戦状態に突入してしまい、「今はもう調査不可能」と言われている。言われてはいるのだが、言葉で読むのと映像で読むのは全然違う。2003年の番組放映自体での映像が、これ…

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 盗掘穴がメッシュ状態になってて 何 も な い

文字どおり「何も無い」。かつて存在した遺構なんて影も形も無い。辛うじて、柱の一部だった石のカケラが転がってるくらい。さすがにこれは「ちょ・・・・」ってドン引きするレベル。激戦区だったらしいんだけど、それでもここまでキレイに人の活動の痕跡って消せるものなのか。

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戦車の残骸転がってるし(´・ω・`)
写真の中に存在する、すべての遺構が更地になっちゃってますよ…。

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そりゃあ「調査不可能」って言われるわけですよ…。って納得した。
掘っても、もはや地層が徹底的に霍乱されててどうしようもないだろうな。


番組内では、遺跡が跡形もなくなったのはソ連の進攻が原因だったみたいに言っていたけれど、そもそものアフガニスタンへのソ連軍進攻の切っ掛けは内戦である。

 理想を抱いて政権を打倒しようとする勢力が現われる → 反発する勢力が出てくる → 内戦激化 → 自分たちで収拾が付けられない → 列強介入

その結果として、遺跡・遺物の略奪、文化の散逸が発生している。現在のシリアも同じ図式だ。エジプトやトルコも、一歩間違えばこの流れに乗る可能性がある。いったんこのルートに入ると、起こることはもう決まっている。結果を変えるためには、途中で流れを断ち切ること。内戦勃発までは仕方がないとしても、「内戦を激化させない」とか、「列強が介入する前に収集をつける」とかするしかない。(いつの時代もどこの場所も、列強というのは自国の利益のために必ず介入したがるものなので、そこは止められないと思ったほうがいい。)

あとアメリカが中途半端に介入したのがそもそも治安の悪化した原因じゃね? とか、言い出すとキリがないので止めときます。ほんと今のシリアと似た図式なんだよなぁ。


******


番組の中では、昨年開催されたアフガニスタン展に来ていた品もいくつか登場していた。
ゼウスの足とか。

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盗掘されまくった品のいくつかは日本に流れ込んでいて、「文化財難民」として日本で保管されていた。
治安が安定してきたので本国に返されたらしいのだが、再び行方不明にならないことを祈っている…。


「文化財難民」の意味 "アフガニスタン さまよえる国宝"
http://55096962.at.webry.info/201605/article_1.html


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