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zoom RSS ミノア文明に伝播したトゥエリス(タウェレト)女神、とんでもない姿にされる。

<<   作成日時 : 2016/09/07 00:10   >>

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こないだギリシャ展に行った時、展示にあった「タウェレト女神から影響受けた図が描かれている」と説明されていたリュトン、どーしてもタウェレトに見えなかったので改めて調べ直していたらとんでもないことに気が付いた。

 そもそもギリシャに伝来したトゥエリス女神の姿がおかしい

まずミノア文明に伝来した時点で姿がとんでもないことになってたんですよ…。

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基本知識
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トゥエリス(タウェレト)は、古代エジプトの妊婦の守り神。カバの姿で表現される。
ごくごく稀に末期王朝以降だと女性の顔を持つカバで表現される姿も見かけるが、基本は直立した「メスのカバ」。

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手にしているのは保護を表す「サァ」というヒエログリフの形をした護符。
ほかには生命を意味するアンクを持つことも。また、頭の上にカバを乗せた姿のこともある。

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この女神様はわりと汎用的な女性の守護神だったため、エジプトのみならず近隣地域にも輸出され、信仰された。人の移動に伴いシリア・パレスチナやメソポタミアの一部にも護符が持ち込まれ、発見されている。クレタ島へは海路を通じて持ち込まれた。

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さて、それではクレタ島の、ミノア・スタイルのタウェレト女神がどうなっているか、ご確認いただきましょう…
どん。

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はい、画像貼り間違えたわけではございません。
これ… タウェレトなんだぜ… …。

資料本には「タウェレトはクレタ島ではロバに姿を変えた」ってかかれてたけど、もはやロバですら無いわ! ww なんやのこれ。顔がロバ…で…、手足はカエル… 的な…?





で、こうなった理由を調べてみたのだが、どうもミノア人がカバを見たことなかったのが原因ではないかという説が浮上してきた。

クレタ島にはカバなんか棲んでおらず、淡水に棲む都合上サハラには生存できない。ナイル流域にカバが暮らしていたエジプトを除けば、サハラ以南のアフリカまで行かないとカバの実物が見られなかったのである。

なので見たこと無い生き物を伝聞でなんとなーく描いてるうちに、こんなふうに変化しちゃったのではないかと;
シルクロード経由で伝わってきた獅子がいつのまにか犬になってしまった日本みたいなパターン。

にしてもカバという実在の生物が、頭がロバで手足がカエルという謎の空想生物に変換されるという人間の思考過程はなかなかに面白い。世界各地で作られた空想生物の中には、実物を見たことがなくて空想で描いたのが始まりと思しきものもある。これもそんなふうにして生まれた、人の空想力の賜物なのかもしれない。



ちなみにミノア人、見たことの在る動物はそのまま伝えられたようで、ホルスの鷹とかトト神の狒々とかはふつーに描かれてました。

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