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zoom RSS マヤの絵文書「グロリア・コデックス」、真贋判定の行方の今

<<   作成日時 : 2016/09/21 00:10   >>

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こんな記事を見かけたので、そういやあったなーと思い出した。

13th century Maya codex, long shrouded in controversy, proves genuine
https://archaeologynewsnetwork.blogspot.com/2016/09/13th-century-maya-codex-long-shrouded.html#JjEcBu4KztYQItYt.99

マヤの絵文書(Codex)って、主にスペイン人のせいで現存するものが非常に少ないんですよ。4冊だけ。

個人でこそって持ってる人ももしかしたら居るかもしれない、とはいわれているけれど、この数百年、出てきたのは1冊だけ(それがグロリア・コデックス)。発見は1960年代、メキシコのチアパス州の洞窟とされるが発見場所ははっきりしていない。発見の状況が疑わしかったため「グロリア・コデックス」はニセモノではないかと疑ってる学者さんたちもいたのだけれど、最新の鑑定では本物の可能性が非常に高いという結果が出た、というのが冒頭にリンクした記事。

なお、この「グロリア・クデックス」、内容的に、有名な「ドレスデン・コデックス」とは大きく異なっているのが特徴だ。




…というわけで、メモがわりに今までに見つかってる4冊について軽く概要を纏めておこうと思う。


●ドレスデン絵文書/ドイツで保存

元も有名と思われる文書。13世紀から16世紀頃にユカタン半島で作られたと考えられている。
ドレスデン王立図書館の館長が旅行中のウィーンで買い求めたものである。ちなみにウィーンはかつて神聖ローマの皇帝が住んでおり、コルテスが皇帝に送った献上品のひとつがこの文書だったと考えられる。
74ページあり、内容は主に天文学。260日暦を使った占いや雨の神チャック、月の女神、火星に関する言及、さらに占いなどもでてきて神秘的な雰囲気なのでオカルトの人にも大人気である…(´・ω・`)


●マドリード絵文書/スペインで保存

別名「トロ=コルテス絵文書」。かつては「トロ(トロアノ)絵文書」と「コルテス(コルテシアノ)絵文書」と分かれて呼ばれていたが、実際はひとつの写本と判明して今は合体して呼ばれている。元々は一つの文書だったものが切り離されて別々のコレクターに売却されたようだ。
コルテスの献上品またはコルテス関係者が持ち込んだと考えられている。15世紀にユカタン半島で写本された。全112ページと最長。長さは6.82mである。
内容は365日の日付と儀式、種まきや猟をする日などのカレンダー。


●パリ絵文書/フランスで保存

別名「ペレス文書」。現存するのは22ページのみ、長さ1.4m。パリ国立図書館の紙くず入れの底から発見されたという逸話がある。
保存状態は良くなく、ドレスデン絵文書と同じ260日暦に基づく占いや黄道12宮の記載がある。15世紀頃にユカタン半島で作られたと考えられている。


●グロリア絵文書/メキシコで保存

1971年にN.Y.のグロリア・クラブに出品されたことからこの名がついた。現存するのは10ページのみ。
発見者の名をとって「サエンス・コデックス」という言い方もされる。
内容は金星の運行表で、明けの明星としての金星だけでなく、見えなくなる時期、宵の明星となる時期を等しく扱っているのが特徴。マヤ風の様式にメキシコの要素が加わっている。



マヤの絵文書は、アコーディオンのように折りたたみ式の本になっているのが特徴だ。
再現した3Dはこちら。

画像


http://www.maya-3d.com/codex-dresdensis/


見つかった文書が天文学や占い、予言に関するものばっかりだったことから、マヤ人は天文学に精通した神秘的な人々だったとか、未来を予言できたみたいな間違ったイメージが流布してしまい、それが「2012年マヤの終末予言」なんていう楽しいファンタジーにも繋がったわけだが…ぶっちゃけ、よく見たら農業暦とかお祭りカレンダーとかふつーの内容も入ってるからね。

つーか元々一杯あった絵文書を侵略者が焼いちゃったからこれだけしか残らなかったんだろいい加減にしろ西洋人。主にスペイン人。マヤが謎の文明とか言うけど、謎にしたの誰だよっていう話でね… 



****

<おまけの基礎知識>


・マヤ人という人種/民族は最近誕生した概念

マヤ「諸民族」が正解。マヤは各都市ごとに成立した小国家群で、インカのように統一されなかったので、ビミョウに言語や風習が異なる。ただし近年では、先住民の間で「元から住んでいる人間はマヤ人ってことで仲間やな」という新たなアイデンティティが形成されているようだ

・マヤ文明の子孫は今も生きている

だいぶ数は減りましたが(´・ω・`) 全滅はしてないです。
今もマヤ暦を使って暮らしてる農民とかいます。

・マヤ/アステカとインカは全然別もの

マヤとアステカは地域的に隣なんで共通部分ありますが、インカは全然地域違う(アンデス山脈)なんで一緒くたに混ぜちゃだめなんですよ、テレビ番組とかやたら混ぜたがるけど。中米と南米で分けましょう。ちなみにインカほうは文字使わなかったので絵文書とかは無いです。

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