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zoom RSS 古代エジプトから最古のABC帳らしきものが見つかる。 ※発音並びは"halaham"

<<   作成日時 : 2015/11/02 00:10   >>

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元記事これ

The earliest known abecedary
http://www.nwo.nl/en/news-and-events/news/2015/gw/the-earliest-known-abecedary.html

さいしょ"abecedary"が何なのかわからんでググってみたけど、日本語でいう「いろは」とか、ルーン文字でいう「フサルク」みたいな、アルファベット順に並べたもの、という意味みたいだ。A エー Bビー Cシー で abecedary。英語レベルは最低で適切な訳語がわからんかったので、とりあえずここではABC帳としておいた。

なんのこっちゃと思いながら読んでみると、実に興味深い内容が書かれていた…。


周知のとおりアルファベットの起源は、おそらく古代エジプト文字にあるだろうとされている。
エジプトのヒエログリフを元にしてシナイ半島あたりで考案された「原カナアン文字」とか「原シナイ文字」とか言われるものだ。それがフェニキア人によってイタリアに齎され、感化されたギリシャ人が改良してローマに入ったものが今のアルファベット(ABC)。

]>楔形文字からアルファベットへ ―文字の持つ意味
http://55096962.at.webry.info/201202/article_12.html

しかしこのABCの配列は、もちろんギリシャ・ローマ文明の産物なわけで、もともと紀元前のシリア、ウガリットあたりで使われていた配列はHalaḥam (HLḤM)だった。というわけで記事にある「abecedary(ヨーロッパ)」=「Halaham(近東)」となる。


と言うわけで、元論文こちら
Halaḥam on an Ostracon of the Early New Kingdom?
http://www.jstor.org/stable/10.1086/682330?seq=1#page_scan_tab_contents

有料…ッ。
現役のソッチ方面の学生さんにご協力いただいて読ませていただきました prz


このオストラカ(石片)に書かれている単語帳の単語を解読すると、

画像


こんな感じで、頭文字が「h r h m」 になってる、ということですぬ。

画像


これは意味が分かると「おおお!そういうことか!」みたいになる。

オストラカってのは、高価なパピルスで文字の練習するわけにいかんから、そのへんの石の破片で文字とか絵の練習をしてるものなんですよ。なので発見当初はただの書き方単語帳かな? みたいに思われてたのが、よく見てみたら後の時代にシナイ半島からシリアで使われるようになるアルファベットの順になってた、この並びは偶然じゃないんちゃうの? というのが、この論文の趣旨なわけ。

↓この表で1が今回の、エジプトのテーベ近郊の墓TT99から見つかった破片の文字並び。2と3が、それぞれウガリットとヨルダンのBeth-shemeshで見つかっているABC表のアルファベット並び。完全一致。

画像


これはすげえ…
ヒエログリフから原カナアン文字が作られた段階で、既にエジプトには古代エジプトなりの「いろは」並びがあって、それが文字と一緒に広まってたかもしれないのか。

ただ、紀元前4世紀のエジプトのテキストではこの並び順が確認できないといってるので、その後、並び順は変更になったのかもしれない。逆にウガリットから輸入された、という話もあるようだ。
ただ、これまでで最古の新王国時代の証拠が出てきたことで、「halaham並びの起源はエジプトかもしれない」という可能性が上がってきたってことだね。たぶん。

いやあ。文字の歴史…おもしろす…!


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