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zoom RSS 発掘調査の資金源 〜プロがあんまり言わないこと。

<<   作成日時 : 2015/08/19 00:10   >>

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というわけで、考古学者ではないし業界とも全然関係のない一般小市民だからこそ敢えてガンガン突っ込める禁断のこの部分、今日はちょっとさくっと突っ込んで行きたいと思いますよ。

★発掘資金ってどこから出てるの

はいこれ素朴な疑問。昔みたいにオカネモティの考古学マニアがどかんとお金出してくれて、お金持ちだけが発掘できるような時代はもう終わりました。(まぁ…一部、いまだにそういう世界も残ってたりしますが)

今の発掘は、学者さんが申請書類書いて、どっかに提出して、どっかから研究費用をいただいてやってるものが大半のはずです。その研究費用の出所で一番多いのは多分ここでしょう。

画像


 科 研 費 。 (詳細は以下のページ)
 https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/

何年か前に仕分ける仕分けないので揉めてたお金っすねー。
税金ですねー。

これをどのくらい使っているのか。またこれを使わない場合はどこから資金を得ているのか。
サンプルとして、「西アジア発掘調査報告会」の今年・去年分の報告書に記載の内容をまとめてみました。

------------------------------------
2013年度報告
http://jswaa.org/jswaa/21-houkokukai.pdf

報告1 文部科学省科学研究費補助金(新学術領域計画研究)

報告2 JSPS科研費24251013

報告3 記載なし

報告4 記載なし

報告5 アゼルバイジャン科学アカデミー研究助成、日本学術振興会研究費補助金(基礎研究A)

報告6 記載なし

報告7 ライデン大学研究助成金、早稲田大学特定課題研究助成費(2013A-093,2013B-277)

報告8 平成25年度日本学術振興会科学研究費補助金 課題番号25370891

報告9 日本学術振興会科学研究費補助金(特別研究員奨励費23・130)

報告10 日本学術振興会科学研究費補助金 若手B

報告11 早稲田大学特定課題研究B(2012B-026)

報告12 JFE21世紀財団・アジア歴史研究助成、日本学術振興会・課研費基盤研究(B)25300040

報告13 東京文化財研究所(「文化拠点事業」「ユネスコ・日本文化遺産保存信託基金」)

報告14 日本学術振興会・課研費基盤研究(B)24401034

報告15 記載なし

報告16 平成25年度日本学術振興会・課研費基盤研究(A)、基盤研究(B)

報告17 文部科学省科学研究費補助金 基盤研究(A)24251015

報告18 文部科学省科学研究費補助金 基盤研究(A)24251015

報告19 ユネスコ、JICA、ヨルダン考古局、国士舘大学の共催

報告20 JICA、東京文化財研究所合同

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2014年度報告
http://jswaa.org/jswaa/22-houkokukai.pdf

報告1 日本学術振興会・課研費 25702011、日本旧石器学会研究グループ運営補助金、ハザーラ大学支援

報告2 記載なし

報告3 JSPS科研費 24251013

報告4 JSPS科研費補助金 基盤研究Aなど

報告5 リヨン オリエント研究所 ハーバード大学 アルメニア考古・民族学研究所 グルジア国立博物館

報告6 アゼルバイジャン科学アカデミー研究助成、日本学術振興会科研費補助金(基盤A)(若手B)

報告7 記載なし

報告8 記載なし http://crs.w3.kanazawa-u.ac.jp/other/colum/colum_20131113.html 

報告9 日本学術振興会科研費補助金(基盤B)25300040

報告10 キルギス国立大学歴史地域学部博物館、平成26年度科研費基盤研究(B:海外調査)

報告11 株式会社ニトリ・ホールディングス、外務省草の根基金、JICA など

報告12 文部科学省科学研究費補助金 基盤研究(A)26257010 基盤研究(C)24520869 住友財団海外の文化維持・修復助成

報告13 早稲田大学特定課題研究 2013B-033

報告14 科学研究費補助金 基盤研究(B)24401031 基盤研究(B)23320127 若手研究(B) 25871067

報告15 日本学術振興会科研費助成事業(特別研究員奨励費23.130)

報告16 科学研究費補助金 25300022,25257008、日本私立学校振興・共済事業団学術研究振興資金

報告17 日本学術振興会科研費補助金 基盤研究(A) 24251015

報告18 記載なし

報告19 JICA、UNESCO、ヨルダン考古局の共催

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ここで注意。書き方がバラバラですが、「JSPS」とは日本学術振興会のです。
また「文部科学省科学研究費補助金」と書かれているものも、実際は科研費のことを指してます。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/main5_a5.htm

つまり、「西アジア発掘調査報告会」でされている報告の大半が、お国の税金で賄われていることになりますね。



記載がないもの(あるいは私が見落としてるかもしれないが)はよく分かりません。
ていうか金沢大学のがことごとく無記載なのは何でなんでしょう… 国立大だから寄付金とかではやってないですよね?

科研費以外だとJICA(国際協力機構 http://www.jica.go.jp/)の支援や、発掘にいった先の国がお金を出してるもの、ユネスコ資金というパターンもあるようです。

目だっているのが、ニトリがスポンサーについた2014年度の報告11、これはまぁ…JICAが協力して作ってる博物館に飾る目玉商品を日本の発掘隊が掘ってるという案件なので、CM料として企業がスポンサーにつくのもわからんでもないです。しかしニトリはともかく「外務省草の根基金」って何だ。そんなのほかで見たことない。

よく分からないものもありつつ、結論として「発掘資金の主な出所はお国(=我々)」だと思っていいんじゃないでしょうか。




だからどうしたかというと、

 いつまでも あると思うな その予算

これです。
お国が貧しくなれば研究費なんか出ません。あと国がヤバくなったら真っ先に削減されるべき資金でしょう。

あと、お国にお金貰って仕事してるんだから「それ何の役に立つの」とか「意味あるの」とか聞く人が出るのは当たり前だし、それに答えられないのは答えられないほうが悪い。つーかそれは各自で考えて説明できるくらいまで考えとこうやと。お金だす人(国民)を納得させられないのに、予算が下りるわけがないのです。




我々一般人側としては、「考古学の研究にも国費が使われてるんだな」ということ、それは純粋な研究のためであると同時に「他国への援助」を意味することがある、程度に認識をしておけば、とりあえずはOKだと思います。

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