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zoom RSS ナイルデルタでナカダVc2期(王朝統一直後くらい)の墓が見つかる。

<<   作成日時 : 2015/07/13 00:10   >>

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テル・エル・ファルキャ(Tel Al-Farkha)でポーランド隊がみっけたよーというニュースが流れていた。ただ、これを書いている時点でソースがアハラム・オンラインくらいしかない。もしかしたら速報的な記事なのかもしれない。


Naqada tombs uncovered in Egypt's Daqahliyah
http://english.ahram.org.eg/NewsContent/9/40/134767/Heritage/Ancient-Egypt/Naqada-tombs-uncovered-in-Egypts-Daqahliyah.aspx

ググるとポーランド隊の過去の発掘サイトが出てくるが、更新が2011年(おそらくエジプト革命が起きる前のシーズン)で止まっている。これから更新するのだろうか…。

http://www.farkha.org/english/english.html

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記事のサマリーに

"Four pre-dynasty tombs have been uncovered at Tel Al-Farkha in the Nile Delta"


とあるのだが、ナカダVc2期であれば第一王朝は開始されている。下図の編年を参照。

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ナカダ文化はナイル上流で始まり、下流のマアディ文化を次第に塗り替えていく。で、王朝が統一されるナカダV期の末期くらいになるとナイルデルタまでナカダ文化に染まっている。この文化の統一プロセスが政体の統一とほぼ同じ時期だろうと推測されていることから、第一王朝の開始はナカダVc2期の初期ということになっているのだ。

というわけで、書き間違いじゃないなら、この墓は第一王朝初期になるはずで、記事の間違いじゃないかなーと思う。マスタバ墓だって言ってるし。


見つかった4つのうち3つはイマイチな状態だったが4つめは良かった、とのことで、写真は4つめですかね。
これらの墓の周囲には大きな建造物の跡もあり、ナカダV期の初期に築かれた壁の遺構などもあるということ。もしかしたらここは墓地だったのかも。ということは、多分、近くにそれなりの規模の町があったはず。マスタバ墓で副葬品も充実しているなら偉い人の墓なのは間違いないだろうし。

記事が短いのでよくわからんですが、たぶんそのうちもうちょっと詳しい報告が出るんじゃないかな…というわけで、チェックリストに追加。続報まち。


ちなみに、ナカダ期はまだキンキンキラキラな黄金のエジプトではなく素朴な土くれ素材の品が多いのが特徴で、アニマルグッズが豊富です。アフリカンなニオイがまだ強く残っている。
最初にリンクした2011年で停止してるサイトを見るだけでも、面白いものが色々あるよ。Galleryは必見。このテの土臭い遺物が好きな人にはたまらんはずだ。

*****

ちなみにナイルデルタでは、最近、第三王朝のマスタバも見つかっている。http://55096962.at.webry.info/201504/article_20.html

まだしばらくエジプトの政情不安は続くだろうが、発掘が進められているだけ、近隣の国に比べればまだマシ…なんだろうな…。

*****

王朝初期の資料は、同じ著者のものになってしまうがこのあたりがオススメ。
最初の本のほうがやや簡単。後者は少し専門寄り。

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