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zoom RSS 東海大学エジプトコレクション&宇宙考古学&鈴木八司先生の遺したもの

<<   作成日時 : 2015/03/04 00:10   >>

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というわけで、ちょちょいっと行ってきました
古代エジプト ファラオと民の歴史―東海大学の古代エジプトコレクション―」。

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ちょうど受験シーズンだからなのか、あるいは来年度の受験生用なのか、キャンパス説明パンフも置いてあったりしましたが、エジプトスキーでそっちの道に行きたい人はマジメに考えてみてもいいかもしれない。実はひっそりとエジプト考古学がアツい大学の一つです。

※現在エジプト考古学で現地プロジェクトをやっている大学の一覧は こちら も参照

せっかくだしギャラリートークのある時に行こう、と思って行ったんですが、結論から言うと別にギャラリートーク狙わなくてもよかった。 なぜなら各階の展示物前に学生さんたちが張り付いていて、質問すると色々答えてくれるから。むしろヒマそうにしているので話しかけてあげてください。エジプトトークしてくれると思う(笑)


ギャラリートークは展示品の説明の部分より、むしろ宇宙考古学の先生による、宇宙考古学の説明部分がミソだと思いました。

衛星画像の解析から遺跡のありそうな場所を探り当てたり、地形を分析したりする新しいタイプの考古学。複数の衛星画像を組み合わせて高解像度なデジタル画像を作り上げる手法なんかは、ほほーと思いました。ナイル流域は特に堆積土が多いし、川から離れたとこは砂漠だし、遺跡の大半が埋もれてしまってるので、そうでもしなきゃ未知の遺跡はなかなか見つけらんないと思うな。

で実際に、いくつか未知の遺跡を見つけているんですが、その一つが1Fパネル展示にもあったこれ。
ダハシュール北遺跡。

 ・発見したのが東海大学
 ・発掘したのが早稲田大学

だったのです…。

世間的にはどっちも早稲田ってことになってるけど実は違うんだよ。これ発掘した例のあの先生がテレビが雑誌かどっちかで、「50センチくらい掘ったらすぐ見つかったんでww」なんて言っちゃったもんだから、当初一部の間では「地元の盗掘者にカネでもつかませて見つけさせたんじゃねえの」なんて言われてた遺跡ですよ奥さん。共同で見つけたっていうか、実質見つけてもらったんじゃ…。
まっとうな方法で見つけてるんだから他大学の名前出しても良かったのに、何でぜんぶ自分の手柄みたいな顔してたのか。

前々から言ってますが、掘って見つけるだけが考古学じゃないです。それだけだったら盗掘者と何も変わらない。
見つけるための下準備、調査、実際の発掘、見つけたあとの保存や記録、それらの解析と研究、すべてのプロセスが大事だし、各プロセスにたずさわる多くの大学や機関の協力の賜物だと思うんですよ。

宇宙考古学の先生は「見つけるとこまでが僕の仕事なんで、あとは早稲田に掘っていただきました」なんてさらりと言ってたけど、その「見つける」って仕事は掘って発表するのと同じくらい大事で立派な仕事だと思うよ! もっと前に出て来てもいいと思うんだ。

なんかね、過去、このダハシュール北遺跡で見つかったセヌウの青いミイラマスクが、エジプト発掘40周年でまるで某先生の私物みたいに展示されてたのに軽くイラッとしたから、余計にそう思うのかもしれない。あの展示会はほんとに酷かった…




さて今回の展示品の寄贈元は、日本におけるエジプト考古学の草分けの一人となる鈴木八司先生。
うぃきぺでぃあに記事がなくてイラっとしたので自分で人物一覧ごと作りました(キリッ

エジプトスキーなら代表著書のコレは是非手にとっておくべし。

ナイルに沈む歴史―ヌビア人と古代遺跡 (岩波新書 青版)
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鈴木 八司

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コレクションの中には、移転前のアブ・シンベル神殿の写真や水没しているイシス神殿、移転中の写真などもあります。コレクションの生活観溢れる物品は私の好きなラインナップ。ちなみにメイン会場3Fで2Fにも一部があるので忘れないように見て帰りましょう。




*****

特定の大学が嫌いだとか好きだとかいう話じゃないんですが、言いたいのは「掘るだけが考古学じゃないよ」ってことですよ。掘っって見つけた人が偉くて、掘っても何も出てこなかった人は偉くないとか、そーいうのないから。
テレビや雑誌に出てくる、目立つ一部の学者さん(その中には最悪な人もいる)だけ見て、考古学をイメージされると困るんで。まあ私もシロートですけど。

掘ってる学者さんの中には、遺跡の修復クリーニングをしてる人もいる。要するに既存の、砂に埋もれていまった遺跡の再発掘なわけで、新しいものは何も出てこないことも多い。だから地味な仕事なんだけど、見つけた遺跡を未来に伝えていくためには、それも大事な仕事だと思う。

普段表に出てこないけど、立派に仕事してる学者さんたちもいるんで、今から考古学の世界を目指す学生さんたちには、遺跡を愛するとか、古代を学ぶとかってどういうことなのかも、考えてほしいです。


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