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zoom RSS 押しかけ嫁が狸だった… 徳島舞台のラブコメ漫画、だが郷土色が薄すぎた!

<<   作成日時 : 2015/01/24 00:10   >>

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徳島が舞台だよ! とプッシュされたのでとりあえず一巻だけ読んでみたコレ。
「姫さま狸の恋算用」。

姫さま狸の恋算用(1) (アクションコミックス)
双葉社
2014-04-26
水瀬 マユ

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<ストーリー>
主人公は17歳の高校生で、大学進路に悩んでいる。実家は代々続く藍染の製造業で、親は県外に出さないといっているが、主人公には思いを寄せる幼馴染がおり、そのコが京都に進学しようとしているので、自分も同じ大学に行きたいと思っていた。

…が、進路でモメるうち、両親は彼にとんでもないことをカミングアウトする。
お前は金長狸のあとを継がなくてはならない。いいなずけの狸(美少女)もいる。

かくて(人間に化けると)美少女な狸との、うれしはずかし新婚生活っぽい何かが始まるのであった…。
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全般的には可もなく不可もなく…である。

逆に言うと真新しいところは何もない。人外の美少女押しかけ嫁と同居するドタバタラブコメディなんて山ほどあるし、はっきり言ってしまえはこのマンガはそのテンプレの通りにしか進んでいない。反発から受容へ進むあたりで恋の鞘当が登場したり、ほどよく敵味方のキャラが追加されたり…おそらくこの先、周囲の人へのカミングアウトやら何やら、ピンチが訪れて許婚の狸と両思いになったりするイベントが続くのだろう。幼馴染が攫われるシチュエーションがあったりするとなおテンプレどおりだ。



そもそも、舞台を徳島にしたことが殆ど生かせていないのが独自色を出せていない原因だと思う。

実際に小松島で祀られている狸・金長大明神を絡めているのに、阿波の狸合戦や金長について作者が調べた雰囲気があまりない。というか調べなくても、徳島出身者で、毎年行われる 「ふるさとカーニバル 阿波の狸祭り」(※1) に参加していて、「狸祭りオリエンテーリング」 (※2) をやっていれば、イヤでも有名狸の名前と業績は覚える。有名な女狸は「お染」とか「お松」とか「お咲」とかで、その名前の流れからしてもヒロインの名前「ミヨちゃん」はない。ていうか「ちゃん」ってなんだ… 姫様設定ならちゃんと「様」とかで呼ばないと…。

あと

 小松島にこんな
 垢抜けた高校生がおるわけないやろ 
(ざっくり


徳島県内最も栄えている(と自負している)徳島市内中心部 通称"ひょうたん島"出自民から言わせていただくと、ぶっちゃけ徳島市内以外の県民はイモである。五十歩百歩な意地の張り合いを基盤としたローカル矜持としても小松島でこれはない。徳島市内やって県庁所在地の癖して映画もろくに見られへんとか、むしろ鳴門に負けとんちゃうんとか、駅前1km以外は「町」じゃないとか、色々ツッコミも聞こえてきそうだが、とにかく小松島といえば「小松島(笑)」なのだ。

阿波のたぬき総大将な金長大明神を出す都合上、小松島市を舞台にするしかなかったのだろうが、そうだとしたらイモさの演出が全然足りない。そもそもなんで主人公たちはきれいな標準語を喋っているのだ。こまっしまの阿波弁訛りを再現しろとはいわんが、標準的な阿波弁くらい喋らせて欲しかった。でないとわざわざ徳島舞台で狸からめた意味がなかろう。


幼馴染と1:1で放課後勉強してて、付き合ってないというのも違和感バリバリだ。

別に何の気もなくてもたまたま並んで駅前歩いてただけで噂が広まって次の日には親にまで「あんたxx君とつきあってるんやって?」とか言われるあの田舎の狭いコミュニティで、いくら幼馴染が鈍感な設定でも、周囲が気づかんちゅーのはありえへんですわ。設定上は舞台が小松島だけど、実際はキャラも背景もぜんぶ東京ノリですわ。


…というわけで、このタイプのマンガは「瀬戸の花嫁」があるからもういいやって感じで一巻切りになりそうだ。キャラはかわいいだけに、残念。
次回は剣山ソロモンの秘宝伝説か眉山霊園の自縛霊とのラブコメあたり挑戦してみてほしい、阿波弁バリバリで。


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※1 阿波の狸まつり

毎年11月上旬に、ふるさとの良さを体感してもらうことを目的に藍場浜の公園で開催される祭り。

というのはおもてむきであり、実際は、人間に化けた狸たちが祭りにやってきた普通の人間たちに混じり、化け術の腕を自慢しあうための祭りである。なお会場で狸うどんを売っている売り子たちは全員狸であり、お店で狸だけに通じる合言葉を言うとタダでうどんが貰える。

※2 オリエンテーリング

「阿波の狸まつり」に先駆けて行われるオリエンテーリングで、徳島市、鳴門市、小松島市に位置する53の祠を巡るもの。チェックポイントで係員から祠スタンプを押してもらってマップを完成させる。

というのはおもてむきであり、実際は、狸たちがオリエンテーリングの人間に混じって他の狸の祠に挨拶してまわる年に一度のあいさつ回りである。縁談などもこの時にまとめられる。

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