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zoom RSS 元神話サイト管理人座談会 「神話サイトってあんまり増えないよね」

<<   作成日時 : 2014/03/23 00:10   >>

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まあ何か色々ありまして、飲み屋で「最近神話サイトって増えないよね。」という話になり。


神話サイトが増えないというより、個人のサイトが増えない。
それは悪いことではなく、「個人のウェブサイトという流行が終わった」という結論になった。

個人の趣味サイトが多く作られていたのは、おそらく2000年から2005年あたりだったと思う。当時は、イラストでも文章でも何でも、自分の作品を発表するには自分でプラットフォームを作らねばならず、それがサイト(いわゆる"ホームページ")だったのだと思う。しかしそれにはHTMLの仕組みを学んだり、サイト作成支援ソフトを購入したりせねばならず、金銭的にも時間的にも難易度が高めだった。自由度が高く、サイトデザインなどで包括的な個性は出せたものの、ただ「作品を発表したい」というだけの人にとっては、手を出しにくい世界だったのだと思う。

それが今では、日記など文章ならブログ、もっと軽いものならtwitter、絵ならpixv、動画や音楽はニコニコ動画、というふうにプラットフォームは最初から準備されているから、手軽に、とりあえず作品を発表したい、という人でも手を出しやすくなった。全体的な参加人数は増えているのだが、敢えてサイトという形をとる必要が無くなった。

考えてみれば、かつての個人サイトは、神話系に限っても、様々な形があった。
かつてたくさんあった神話サイトだが、分類するとだいたい以下の3つのタイプに分けられた。

1・神話に出てくる神名や用語を扱う辞典サイト
2・神話を元ネタにした小説、イラストなどの創作物サイト
3・神話についての考察、研究などを行う学術系サイト

その中で、掲示板を設置して交流したり、議論したり、ついでに日記もつけたり…ということをしていた。
これら三種を複数こなすサイトは元々少なくて、どれかに特化したサイトであれば、

 辞典サイト ⇒Wiki
 創作 ⇒pixvやニコニコ
 学術 ⇒ブログ

というふうに、今のインターネット世界に準備されている各種プラットホームで十分吸収される。敢えて個人でサイトを持つ必要はない。各プラットフォームは交流の機能も備えているし、同ジャンルの趣味の人を見つけやすい。

かつてウェブリングやサイトの相互リンクが担っていた「仲間を見つける」という役割は、pixvタグやニコニコの動画についているタグ、ブログカテゴリ、twitterならリツイートなどに置き換わった。
形が変わっただけで、いまもむかしも「同じジャンルに興味を持つ仲間を見つけたい」⇒「見つけて交流する」という流れは変わっておらず、それが自分のサイトを持たなくても簡易に出来るようになった。というだけなのだろう。


しかし、である。


プラットフォームが分散してしまうと、逆に、 全ジャンル網羅して仲間を見つけられなくなった  …という面倒くささがある。

自分の場合でいうと、かつての神話サイトの仲間は、

 ・pixv
 ・twitter
 ・mixi
 ・とあるソシャゲ
 ・とあるネトゲ
 ・リアルオフライン
 ・ブログ

…というカンジで分散してしまい、全員といっぺんに連絡を取ることが難しくなってしまった。というか自分のやってないネトゲとかに行ってしまった人とはほぼ関係が切れてしまった。リアルオフラインの人のほうが逆にメールでやり取りできて連絡が付きやすかったり。

そして、かつての個人サイトと違い、”相手が見えづらい”ので、実は交流がやりづらい。

個人サイトなら、付属の掲示板に一言書けばそのときからお互いを認識できるわけだけど、たとえばニコニコの動画でコメントつけたって、コメントつけてるのが誰かなんて分からないし。pixvでちょっとイイなと思うイラストを見つけたところで、なかなか感想は書き込みづらいし。ソシャゲ内では交流できないから、結局外部のチャットとかに呼ばなきゃゆっくり話は出来ないし。

今のプラットフォーム形式は、個人が自分の作品を「公開」することと、仲間を「見つける」ことについては以前より簡単になっていると思うが、よりディープな交流にはなかなか発展しづらい世界だな、と思う。


そして、もともと数の少なかった学術系サイトは確実に減っている。

グーグルなどの検索エンジンが発達したことにより、その役目を終えている面もあると思う。個人サイト前世紀にはそもそも検索エンジンなんてものが無かったし、ネット通販も発達していなかったので絶版になった古い資料本はまず手に入らず、持っている人が発信する情報を頼りに議論ややり取りをしていたくらいだから。

ちょっとでも英語が出来れば、いまや世界中のウェブサイトを情報源に使えるわけで、あえて自分が発信者になる必要はない、と思ってる人は多そう。

それから、ブログは定期的に情報を発信することに特化した形態なので、半年に一回しか記事を書かないような研究者には向いていない。でコメント欄はあんまり議論に向かない。というか掲示板にしろブログのコメント欄にしろ、ちゃんと管理する気がある人じゃないとすぐにspamまみれになるし、ブログのコメ欄というのは半分「荒れるため」にあるようなもので、そこでやる気そがれてすぐやめちゃってる人もいる。学術系ブログだろうが専門家の開設したブログだろうがそれは変わりない。昔に比べてネット人口が増えているぶん、利用者はまさにピンキリだ。

あと、今は専門家自身が情報を発信する時代なので、業界情報の発信ブログは片手間にやってる好事家では、密度でも精度でも、専門家に太刀打ちできなかったりする。やるならほんと、「専門家が(敢えて)言わない」ようなニッチな話やサブカル系、対オカルト論幕とか、自説とかのディープな方向しかないんだよな…。




こうした現状をふまえ、今まだ個人サイトを維持している人、既にサイトはたたんでしまったが神話趣味は続けている人たちはどうするべきか。

まず「こうしたい」という希望を聞いてみたところ、だいたい以下の3パターンだった。

 (1)なるようにしかならないので、今のままでいい。
 (2)昔のように新規も含めて交流したい。
 (3)間違った情報が広まってしまったときや面白いイベントがあったときなど、情報を共有するため発信する場所は欲しい。

(1)の人はもともと積極的な交流はしたくなくて、個人サイトを持たなければ同士と知り合えなかった時代だからとサイトを開いていたというパターン。ROM側に回ってほかの人の活動を見ていられればいいということなので、現状維持。

(2)の人は、新規を取り込むにはまず分散してしまった色んなプラットフォームに自分から出向いていって仲間を探す必要がありそうだ。

(3)の人は、個人サイトという形式は取らなくても、ブログやtwitterでちょこちょこやれば要件は満たせるのではないかと思う。というか、既にそうしている人もいた。


というカンジで、かつて個人サイトを持っていた人たちの間ですら、今の方向性はまったく異なっているのが現状。

サイトは無くなったけどtwitterはやってるーなんていう人はだいたい(3)。
大まかに見て(3)の人が多いのは言わずもがな。趣味は続けていてもやり方を変えたというカンジだ。

個人サイトの全盛期は既に十年以上前、一つの趣味をその間ずっと続けている人は少なく、個人サイトを維持している人はさらに少ない。ただそれは時代というべきもので、かつて個人サイトが果たしていた役目は、既に終わったのだろう。

今後、個人サイトがまた増えるってことはないだろうし、これからもどんどん減っていって、おそらくウチのような一部限られたスキモノだけが残っていくことになると思う。かつての個人サイト管理人たちとの繋がりが切れていくのは切ないが致し方なし。

まあ時代に取り残されていってるんだという説もありますが、逆に個人サイト全盛期に雨後のたけのこの如く乱立された個人サイトがある種、絞り込まれていってるとも言えるわけで、それはそれでいいんじゃないかなと思ったり、思わなかったり。



あぁ、ウチはまったりやってるんで、ワールドワイドウェブとともに多分10年後くらいもやってると思いますよ…。

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