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zoom RSS 初のエジプト人力士「大砂嵐」さん 十両に。

<<   作成日時 : 2013/06/10 00:10   >>

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相撲好きだった母方の爺ちゃんが亡くなってから相撲はご無沙汰で、私の中の知識は朝青竜あたりの世代で止まっている。そんな状態だが、はるばるエジプトからやってきた「大砂嵐」さんの話題は、デビュー当時からちらちらと聞いていた。

何しろエジプト人だから。
エジプトつながりだから。
エジプト関連は食いつくから!

彼の公式なプロフィールや戦績などは、スポーツ関連のニュースやサイトで見られるだろうから、ここでは簡単に紹介するに留める。

 大砂嵐金太郎
 カイロ出身 1992年生まれ
 大嶽部屋所属

Wikipediaの記事とか
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E7%A0%82%E5%B5%90%E9%87%91%E5%A4%AA%E9%83%8E


エジプトでは、相撲というスポーツの認知度はほとんどない。かなりマイナーなスポーツで、彼は独学で相撲のルールを覚えたそうだ。マイナー競技ということもあってか、国内ではチャンピオン。しかしある時、出場した国際試合で、小柄な日本人力士にふっとばされて、プロの世界を知ったという。

負けず嫌いなのだと思う。
大柄な自分が負けたことで、プロになりたいと強く思うようになり、独力で日本までやってきた。入る部屋が決まっていたわけではないのに、いくつもの部屋を回って、横綱になりたいという思いを訴えたという。その思いが本物だと認めた大獄部屋の親方は良い目をしていたのだろう。

ほかの外国人力士だってそうだが、異国にやってきてプロのスポーツ選手としてやっていこうなんてのは、そう容易い覚悟ではない。ましてやエジプトからなんて。文化も言葉も全然違う、それでも彼は「相撲で強くなりたい」と思って、やってきた。そして十両まで昇進した。

熱い思いは十二分にわかるんである。
だからこそ、彼がイスラム教徒であることに対する理解の無い発言や、ラマダンをあたかも自ら好きで課したハンディのように面白おかしく報道するメディアのやり方が気に入らない。

ラマダンなんて無意味だからやめろとか、イスラム教徒に相撲は無理だとか、そんな発言した奴は恥を知れ。

お前らどんだけ狭量なんだよと。宗教や文化を違う奴は受け入れられんのか?
何者も、本気で頑張ってる人をバカにする権利なんかない。

こういう時、無宗教・無信仰を言い訳にした日本人の無神経さがとことん腹立たしい。自分は神なんて信じてないから神を信じてる他人はみんな愚か者だとでも思っているのか。
宗教っていうけど、イスラム教の大半は「道徳」みたいなものだ。ラマダンは、貧しい人々に施しをして、彼らと同じ気持で食のありがたみを認識しようってイベントだ。日本人の禊みたいなもんだ。確かに最近では、特に裕福な階級では、イスラム教徒でもラマダンを守らなくなっている人は多い。でもさ、ラマダンも、他のイスラムの戒律も、アラブ人としてのアイデンティティの一部なんだよ。日本人が、お地蔵様を見てなんとなく有難い気持ちになるのと同じようなレベルで、深層意識に刷り込まれているものだと思ってほしい。

結局、根底にあるのは「自分たち以外はよそ者」「違う習慣は理解しない」って考え方なんだ。ことあるごとにヨーロッパとアラブの十字軍いらいのスレ違いを小馬鹿にしながら、考え方もやってることもそれと同じ。

すべての人に、異文化に寛容であれ、というのは理想論でしかない。初のアラブ人力士ということで、大砂嵐もある程度は奇異の目で見られることは覚悟して来ているかもしれない。でも、無神経で残酷な態度で彼が傷つくのは悲しい。何より日本という国に幻滅されたくはない。

相撲が好きで、強くなりたいと熱い思いを抱いて遥々やってきた若者を無下にしないでやってほしい。私はそう願っている。

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