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zoom RSS 懐かしの入門書ふたたび。「社会心理学ショート・ショート」

<<   作成日時 : 2013/04/28 00:10   >>

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アマゾンさんに発注してた本が発送遅れで届かないとかで、連休はまったり読書しようとしてたアテが外れたわコンチクショウ! というわけで休日用の本を求めて本屋にいったらレイアウトが色々かわってて、さまよっているうちに気がつくと心理学書の棚の前に立っていた…。

そして目についたこの本。

社会心理学ショート・ショート―実験でとく心の謎
新曜社
岡本 浩一

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懐かしい!
大学一年の時に教科書代わりに読まされた本、まだ出版されてたよ。

社会心理学の有名な実験・研究をダイジェストにしてまとめた本で、この中からどれか自分が最も興味を持ったトピックスを選んで、それに関する論文とか読んで研究していくっちゅーのが、うちの大学の社会心理学部の一回生の入門編でしたわ。

「吊り橋効果」のようなよく知られている研究以外で、代表的な研究の中でもインパクトが強いのが囚人実験。
被験者として連れて来られた人たちを無作為に「囚人」役と「監視」役にふりわけて、しばらくの間役割を演じさせていると、いつのまにか被験者たちが役になりきってしまう…というもの。あまりに役割になりきりすぎて問題が発生したため実験が中止されたといういわくつき。

これは日本の話ではないし、特に演じることに興味のある被験者を連れてきたわけでもないのだが…。
環境が人を変えてしまうという恐ろしい実例。

同じような研究で、赤の他人に電気ショックを与える実験とか。
これは最近テレビ番組でも再現されてて、↓まぁ…まんまコレですね。
http://news.goo.ne.jp/article/newsengm/world/newsengm-20100319-01.html

人は条件次第で誰でも無邪気に殺人ができるのだ。


社会心理学の有名な実験は、実は世界大戦前後に行われて居るものが多い。今では考えられないほど非人道的な実験室実験もあったりする。根底に「心理学で人操れねーかなー」みたいな淡い期待があったことは否定できない。

さきの電気ショックの実験と、「ナチス・ドイツでユダヤ人を虐殺した人々は果たして元から残酷だったのか、条件次第で誰でも人を虐殺できてしまうのか」という話を結びつけると、まあ心理学ってある意味、因果な学問だよねと思わざるをえない。人間の残酷な面を実験で証明するわけだから。
悪い方向に使っちゃえば、冷酷な兵士が作れる… とアメリカさんあたりは考えたわけだが、まあそう上手くはいかなかったわけで。


実験は所詮実験でしかなく、現実はもっと複雑で、人の行動や考えを規定する要素は実験室で統制されたもの以外にもたくさんある。人工的に作られたシチュエーションだからこそ起きる行動ということもありうる。社会心理学の一番の魅力は、とことん人をバカにしながら、人を好きにならずにいられなくする学問である、というところかな。

画像


脳を切り開いても心など見つからない。
なのになぜ人は心を持っているなどと言い切れるのか。

感情は所詮、脳内物質が生み出す神経刺激に過ぎず、美しいと感じる花の色さえ現実には光の波長でしかない。
しかしそれでも自分は確かに人であり、目に見えない心や魂の存在を信じ、微弱な電気信号の生み出す感情という名の幻想に惑わされながら生きることが楽しいと思う。


まあ、なんていうか、言葉で説明するのは難しいところもあるので、心理学目指したい人はとりあえずこの本読んでみるといいんじゃないかな。たぶん大半の人が思ってるより心理学はツマラナイ。(笑)

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