現在位置を確認します。

アクセスカウンタ

zoom RSS 「本好き」と「著作権者」がぶつかる時 ―出版社(あるいは著者の)意向で、自炊禁止の本があるという

<<   作成日時 : 2013/02/15 00:10   >>

トラックバック 0 / コメント 0

先日、Kindleを買ったという話をした。

これで小説類は全部圧縮できる! と思った矢先、自炊業者のホームページに書かれている注意書きに引っかかった。
「自炊”禁止”の本がある」

意味がわからない。
電子データ化して中身を取っておきたいだけなんだが…?

しかしダメだという。著者や出版社が電子化を拒否している本は受け付けられないと書かれている。
もちろん「自炊の森」とか持って行って自分でPDF化してしまうことは出来るのだが… たった十数冊のために敢えて秋葉原まで出向くのも面倒くさく、かといって近所に自炊の出来る場所もなく、結局、捨ててしまった。


 既に持っていて、電子書籍化が許されていない本は

 捨てるしかない。



なぜなら手持ちの本を電子化しようとしている時点で、私にとってそれらの本は「たまにしか読まない」か「特に無くても構わない」本で、それらを置いておくスペースを確保するくらいなら、廃棄して別の本を置きたいからである。古い本を積んでおくと、新しい本との出会いの妨げになる。

もし、著者の意向で、電子化された自著が複製されて出回ることで自分の本が売れなくなることを懸念している人がいるなら、ラノベと流行モノ以外の小説に関する限り、その心配はいらない。文章を読むのは文章が好きな人だけだ。複製されたものにせよ、そのデータを後生大事に取っておくような奴は本好き以外にない。電子化されたデータが出回ったとしても、いわば立ち読みの機会を増やしているに過ぎない。次の作品が出たら必ず新刊で買うに決まっているのである。

自分の作品が消耗品として廃棄される運命を辿るか、時折読み返し末永く愛される作品になるか、好きな方を選べ。というわけだ。


出版社の意向で電子書籍化が禁止されている場合は、これはもっと意味がわからない。
売上が落ちることを懸念しているのか? マンガならまぁ、電子化されたもので読んでしまって満足して買わない、ということが起きるのはまぁ分からなくもないが、これも何故だか小説の類で多い、しかもレーベル単位で禁止されていたりする。そんなレーベルに限ってKindle版が用意されていなかったりする。

そんなことをしたら、逆に売上が落ちると思う。

今の時代、文庫本は決して安くない。うすっぺらい上下巻で800円×2冊とかする。それを一度読んでしまったあともコンパクトに電子化することも出来ずに延々を部屋に積み上げておくか。
文庫を電子化でコンパクトに出来ることを知ってしまった今では、とりあえず読んでみようかな、という程度の興味だと、そういう本に手を出す気がなくなってしまう。

だいたい、電子書籍化されて出回ることを恐れるなら、最初に潰すべきはAmazonに出品されている1円の中古文庫である。出品業者は、Amazonのマーケットプレイスからモノが売れれば手数料が手に入る。だからタダ同然の値段で中古本を出品できるのだが、そのせいで、新本が売れるチャンスが減っている。それでも出版社はどうすることも出来ず、出版不況だと嘆きながら、既に本を買ってくれている人たちや、これから本を買うであろう潜在的消費者を締め付けることに注力しているのである。意味が分からない。出版社の人間は本を買う人間の心理が分かっていないと思えてならない。


そんなわけで、今年になってから、久しく利用していなかった古紙の廃品回収に本の山を押し付けた。
東野圭吾と浅田次郎はほぼすべてが失われた。

わりと好きな作家さんであっただけに残念ではあるが、彼らよりは「ハヤカワ・ミステリ」の新刊のほうが私にとっては価値があるし、クセジュ文庫の新刊も欲しいのだ。刀水書房の「世界史の鏡」シリーズもなかなか図書館に入ってこないから、結局自分で買いに行ってしまった。

限られた本棚のスペースにずっと持ち続けられるほどの価値をもってる本は…滅多にないんだよ…。
特にうちの本棚はな…。

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

「本好き」と「著作権者」がぶつかる時 ―出版社(あるいは著者の)意向で、自炊禁止の本があるという 現在位置を確認します。/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる