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zoom RSS 古代、人類は隕石に出会ったか。南米への移住民と隕石による文明途絶説

<<   作成日時 : 2012/07/26 00:10   >>

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以前書いた、アメリカ大陸への最初の入植者たちというエントリからの続きになる。

南米への人類の最初の移住がいつ頃だったのかについては諸説紛々、遺跡の古さについてもいまだ決着を見ていないところが多くある。確実なラインは「1万5千年前」で、この時には既に南米の端っこまで到達するツワモノが現れていたようなのだが、人によっては「3万年前」とか「5万年前」とかいう数字を上げてきたりする。さすがにそりゃ古過ぎだろ、氷河期バリバリの時代は無理だろ… って思うんですが、まぁそこはそれ。

こんかい問題としているのは、南米に移住した人々は「隕石を見ていたか」ということ。

何年か前、1万2900年前の隕石落下跡と言われるものがユカタン半島で見つかったという報道があった。


http://www.asahi.com/science/update/0305/TKY201203050519.html

6500万年前に小惑星の衝突がチリを舞い上げ、気候変動をもたらし、恐竜が絶滅したことは定説になっているが、日本では縄文時代に当たる1万2900年前にも、同様な彗星(すいせい)などの空中爆発か衝突が北米であったらしいことがわかった。この時期には、急速な寒冷化や人口減少が起きており、人類はすでに破滅的な天体衝突を経験していたことになる。

 米科学アカデミー紀要(電子版)にメキシコや米国などの研究チームが発表する論文によると、チームはメキシコ中部のクイツェオ湖にある1万2900年前の地層を分析。通常は見られない、急激な加熱と冷却によりできたダイヤモンドの微粒子などが含まれていたことから、山火事や火山噴火ではなく彗星などの空中爆発や地上への衝突が起きたと結論づけた。

 1万2900年前は、ヤンガー・ドリアス期と呼ばれる寒冷期が始まったころ。気温低下が続き、北米では人口が減少したり、大型の哺乳類が絶滅したりしたことがわかっている。


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これが事実なら、年代的に既にユカタン半島にも人類が住んでいたはずで、被害が出たと思われる。
また、近隣に住んでいた人類は、隕石を間近で目撃したことになる。


このニュースに感じた違和感は、「氷河期引き起こすほどの隕石落ちてきたら、怖くてその周辺もう住まないんじゃね…。(っていうか、しばらく住めないよね…)」という非常にアバウトなものだったのだが、その後、隕石落下説はだいぶ怪しくなっていたようだ。

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=98731233&expand#title

約1万2900年前、地球上で1300年間続く寒冷期が唐突に始まり、当時北アメリカに生息していたほとんどの動物が絶滅したと言われている。ヤンガードリアス期と呼ばれるこの寒冷期は、2007年発表の研究によって彗星の衝突が原因とされているが、この説に異議を唱える新たな研究が発表された。

ヤンガードリアス期の存在自体は疑う余地がないが、この急激な気候変動の原因を彗星の衝突に求める説については反論が続出していた。

 2007年の彗星衝突説では、北アメリカに生息していたサーベルタイガーやマストドンなど大型動物の絶滅も衝突による寒冷化や野火が原因であり、北アメリカの初期文明であるクロービス文化が衰退したのも同様の可能性があるとされている。この学説は、北アメリカ全土に薄く広がっている堆積層から発見された考古学的な証拠と、同じ層の土壌サンプルから検出された地球外に起源を持つ磁性粒子に基づいて唱えられた。

 また、カリフォルニア州にあるローレンス・バークレー国立研究所の核化学者リチャード・ファイアストーン氏が率いた当時の研究チームは、彗星衝突の際に生じた猛火が残した木炭や極小の炭素の痕跡も発見している。しかし、オレゴン州ポートランドで2009年10月に開催されたアメリカ地質学会(GSA)の会合で、これらすべての“証拠”に異議を唱える最新の研究が発表された。

 南イリノイ大学の地質学者ニコラス・ピンター氏の反論は次のようなものだ。「2007年の研究で木炭とされた黒い物質だが、実際は古代の湿地帯で形成された黒い土壌の一部であり、それを木炭と勘違いしたようだ。また微量の炭素も、猛火と必ずしも結び付くものではない。ただし磁性粒子に関しては、地球外からやってきたと見て間違いはないだろう。しかしその起源はファイアストーン氏が指摘したような彗星ではなく、地球に毎年3万トンも落下する小隕石がもたらした可能性が高い。この磁性粒子は、年代の異なるほかの多くの地層にも同程度以上の濃度で含有されている」。


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うんまあ妥当な方向かなあ、考古学者としては…。

というか、移住したての人類が新天地でクローヴィス文化築いてみたら、その直後に運悪く隕石がその地にクリーンヒット、文化根絶、ってのは、ちょっとなー、無いと思うんだよなー…。文化の断絶期が認められるにせよ、もし本当に隕石ぶつかってたら、文化の断絶期間が短すぎると思うの。

っていうか、空から火の玉ですよ? 火の玉降ってきて一瞬で地上は焼け野原ですよ?
隕石とか宇宙とか知らなかったら、千年は語り継いでその地に足踏み入れないわ自分なら。
これだけだと、心理的な話なので根拠は薄いんだけどね。地理学の知識はあまり無いので、専門用語の報告書を読んでもイマイチ。


さらにこんな反証もある。

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20100623001&expand#title

約1万2900年前に巨大な隕石が北アメリカに衝突し、これが原因で1000年間に渡る寒冷期が引き起こされたという説があるが、菌類や昆虫の糞の粒子によってこの説を反証したとする最新の研究が発表された。



やはり隕石による氷河期説は微妙だ。

もし本当に、1000年にも及ぶ地球規模の災害を引き起こすほどの隕石が落ちてきたなら、その周辺に住んでた人たちが、その後も平然と文化を持続することはあり得ないように思う。心理的に逃げる逃げないは別として、動植物が壊滅して、しばらく生活出来無いんじゃないか。

南米の考古学では、氷河期終了後に移住した人類は、その後、各地で順調に文明を形成していく。不自然な断絶は見られない。(と、今の自分の知識では理解している。) 自分としては、「彼らは隕石を見なかった」という方向にしておきたい。

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