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zoom RSS 現代メキシコにアステカの死の神が復活― 「サンタ・ムエルテ」信仰

<<   作成日時 : 2010/05/02 00:03   >>

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サンタ・ムエルテとは、「死の聖人」という意味らしい。
聖人とはいうが、ガイコツの体にローブをまとい、手には鎌。どう見ても「死神」である。

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今月のナショジオ特集の一つ、麻薬カルテルの起こす残虐な事件に悩まされる現代メキシコについての記事に出ていた、「現代メキシコで最も信仰を集めている神」、それがサンタ・ムエルテなのだという。

特集:麻薬聖人 メキシコの心の闇
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/magazine/1005/feature05/index.shtml



そもそもメキシコとは、アステカ人の子孫たちが作ったといっていい国だ。
首都メキシコシティは、かつてのアステカの首都テノチティトランの上につくられ、国旗は首都建設にまつわる神話を図像化したもの。メキシコという国名は、アステカ人がかつて自分たちを呼んだ「メヒコ」という言葉から来ている。

だからメキシコでは、かつてのアステカの人々と同じように、血や生贄を大切にする意識がまだ生きているのかもしれない。皮肉なことに、アステカ人はかつて、この「サンタ・ムエルテ」とよく似た神を信仰していた。

それがこちら、死の国の主、ミクトランテクトリ

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やせ衰えて顔には皮がはりつきガイコツのよう。肋骨は浮き出て、腹の下からは内臓がはみ出している。地獄のようなイメージを持つ地下世界の主で、人類に好意的ではない恐ろしい神である。ミクトランテクトリの妻、ミクトランシワトルも同じような役割を持つ女神だ。

現代メキシコで信仰されている死の聖人は、最近になってぽっと出てきたものではなく、おそらくアステカの時代から意識の奥深くに息づいていた信仰が形を変えて出現したものだろうと思う。かつてのアステカの神がローブを纏っただけで、本質は何も変わっていない。キリスト教の外側で生き残っている古い信仰は、まだ消えていない。

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