テーマ:エジプト

中世エジプトのナイルの灌漑方法の意味が分かった…

古代エジプトの農業がどのように行われていたかの記録はさすがに残っていないのだが、コプト暦が使われていた時代の文書は多少残っている。 そこに出てくる、以下の記述の意味が、スーダンの洪水を見ていて分かったぞ…。 "トウト月にはナイルの増水は止まり、エジプトの土地に一通り水が行き渡る。増水したら、どの村でも灌漑水路から水を土地へと流し…
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古代エジプトの戦争と「捕虜の右手」

古代エジプトの戦争では、捕虜の手を切り取るという野蛮な習慣があった。 これはラメセス3世の時代の壁画に描かれた、手だけを積み上げた山。その数を書記が記録している。捕虜の手の数をもって戦功を数え、兵士たちに報奨金を出していたというのだ。 この習慣がいつから始まったものかは不明だが、最古の、そしておそらく現時点でも唯一だろう…
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【王じゃねーか】ここ最近流行りのファッション「ワンショルダー」、完全に古代エジプト王だった

「ワンショルダー」とは、肩の片方だけ袖がついてたり、片方の肩だけ布があったりする服のこと。 片方の肩を腕ごと剥きだしにしたファッションスタイル。ジョジョで言うとポルナレフのアレ。 わかんなかったら画像検索でもしてください。 ここ数年、なぜかこのファッションが流行りらしくてたまにお店で見かけるんだけど、女性向けでこれのス…
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古代エジプトの古い神殿の姿

エジプトの神殿というと大抵の人が新王国時代のルクソール神殿やカルナック神殿を思い浮かべると思うんだけど、ピラミッド作ってた時代以前のものは全然違う。 ピラミッドの付属神殿はそれなりによく残っているのだが、あれは葬儀用の施設なので、実際に神々を祀っていた、いわゆる「神殿」とはちょっと違うものだ。どうも実際の神殿は、その地方ごとにムラ社会…
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スーダンのナイル氾濫、上流ではピークオフ。しかし観測史上最大の増水量に…。

スーダンで起きているナイルの増水が観測史上最高の17.66mを記録したらしくて「マジか」ってなってる。 いやマジか。そりゃ街も沈むわ。しかし9月ももう半ばなので今がピークのはず。この先、追加で雨が降らなければ。 洪水で影響を受けてる範囲は、ここが分かりやすかった。 青ナイルとアトバラ側(右側)の支流のほうが、影響が大き…
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お犬様と王。世界最古の愛犬家ファラオ、アンテフ2世をどうぞよろしくお願いいたし(

アンテフ(インテフ)二世は、第十一王朝の三人目の王様。 やたらと猫ばっかり取沙汰される古代エジプトにおいて、忘れてはいならない愛犬家の王様である。自分の飼っていた犬四匹を墓の入り口の自分の肖像の横に掘り込むくらい大好きだった。その肖像は、今はカイロ博物館で見ることが出来る。各イヌの特徴まできっちり描かれていて、なんとなく犬種の想像も出…
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エジプトの井戸から棺発見!→井戸じゃなくて「縦穴」やで…。

えっいや、井戸なんて湿ってるとこに死者放り込むわけないでしょ。湿気は(ミイラの)お肌の大敵なのよ?! というわけで、このニュースはそもそもの勘違いから書かれてます…。井戸じゃないです。  × well  〇 burial shaft 正しく書いてる記事もあるんですけどねぇ…。 井戸から2500年前の棺13基を…
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古代のパピルス栽培と、現代パピルスの観察から

実際にパピルスを育ててみて分かったことのメモなのだが、乾燥させるとめちゃくちゃ容量が減る。 「ほとんどが水」とか「乾燥させるのに数週間かかる」とか本に書かれているのはマジだった。というか、乾燥していた古代エジプトにおいても、完全に乾燥させるために紙づくりには日数がかかった、と言われているのを身をもって体験したのだった…。 …
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スーダンでナイルの増水&氾濫が止まらない。メロエのピラミッドも大ピンチに…

前提知識として、スーダンはエジプトの南側に隣接する国で、ナイル川の上流にあるということをイメージしてもらいたい。 かつて古代エジプトで毎年夏に起きていたナイルの氾濫は、上流のエチオピアやスーダンに降った雨が青ナイルに流れ込んで下流に到達したものだった。その雨が今年は降りすぎてしまい、上流で氾濫を起こしている、という話である。 で…
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紅海沿岸の古代の貿易港ベレニケ、インド交易による動物輸入の証拠が見つかる

約2,000年前、エジプトがローマ支配化の時代に紅海沿岸は、インド交易の重要拠点として使われていた。 主な交易品はコショウなど、貴重なスパイス類である。航路や交易の実体については、当時に記録された「エリュトゥラー海案内記」があるためよく研究されている。特に最近では、ベレニケという港での発掘調査が行われている。 今回は、そのベレニ…
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古代の伝説のいきもの「Serpopard」についての覚え描き

Serpopard(サーポパード)とは、古代エジプトや古代メソポタミアの古代の図柄で見られる想像上の動物。 長い首にネコ科の獣の胴体を持ち、しばしば「ヒョウの体にヘビの首を持つ」と表現される。そのため、serpent と leopard を組み合わせてこの名前が作られた。つまり現代の造語である。 有名なナルメル王のパレットの…
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スーダンで2,000年前の遺跡がダイナミックに盗掘される。

お、おう…ここまでダイナミックなやつはエジプト革命のあとの不景気でギザ台地がブルドーザーで掘られてたのを見て以来だな?(※前例あり) なんか最近、大規模な破壊行為を見慣れ過ぎてしまって、「あーうん、政治的な意図や悪意じゃなければまぁ、まだマシかな…」ってなってしまってる。ちなみに今回は失業している若者たちが金に困ってとりあえず金属探知…
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みんな! 古代エジプトを建国しよう!! あの名作ゲーム「Pharaoh」がフルリメイクで帰って来るぞ!!!

うおお生きてて良かった(大歓喜 何百時間と費やした…あの名作エジプトマニア育成ゲームが…帰って来る! 1999年に発売された古代エジプト建国シミュレーションがフルリメイク!『Pharaoh: A New Era』が発表 https://jp.ign.com/pharaoh/46322/news/1999pharaoh-a-ne…
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クフ王の船、二隻並べて大エジプト博物館に展示されることになる。(計画変更)

現在建設中、そして当初の予定では今年中に開館したいと言っていた大エジプト博物館では、日本の支援によって復元が実施されようとしているクフ王の第二の船が復元終了後に展示されることになっていた。今回の決定は、そこに第一の船も並べて展示することにしたよ、というもの。第一の船のほうは既に復元されて「太陽の船博物館」に展示されていたが、そちらは既に…
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古代と現代、エジプトの国土の形~エジプトっていつからその形?

古代エジプト世界はナイル渓谷に添って南北に広がっていた。 …という話は、よく聞くと思う。けれど、実際には接続されるオアシス地帯も含んだ国家感があったと思う。今日はその中から、「実はシーワ・オアシスって古代にはエジプトじゃなかったんだよ」という話を書いてみたい。 ※これは新王国時代の最大版図だった頃の勢力図 シーワ・…
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「実験」になってない航海実験、探したら結構むかしからやってた件。…これ、たぶん日本特有の問題じゃないな?

以前、「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」に対して、全然科学的ではないし航海実験どころか何の意味もない、ただの冒険遊びですよね…というツッコミをだいぶ入れた。 【まとめ用】これは実験考古学でも真っ当な学問でも無いです…。「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」 https://55096962.at.webry.info/2…
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聖なる獣はいかにして死んだのか。古代エジプト末期の「動物ミイラ」の研究

古代エジプト末期、紀元前700年~ローマ支配下の紀元後300年ごろにかけての時代に大量に作られた動物のミイラ。 これらのミイラの大半は、愛されたペットではなく、縁起物のミイラにするために神殿で飼育され、意図的に殺された「商品」である。イメージとしては、日本の神社でいう絵馬のようなものに近い。宗教施設で買い、最終的に宗教施設に持って行っ…
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古代エジプトの殉死の習慣についての情報とりまとめ。

殉死、殉葬の例は、世界各地で見かけられる。 王が死んだ時に家臣や奴隷などを殺して一緒に墓に入れるという習慣だ。かつては日本でも行われていたという。 えらい人が亡くなった時に人を殺して埋める理由ははっきりしないが、家臣や奴隷の場合は、死後も世話をさせるためという理由が考えられる。または女性ばかりの時は、前の王様のハーレムや扶養家族を一…
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ルネサンスの時代のヨーロッパ、「猫爆弾」が考案されていた。

ペルシャ軍の猫シールドの幻想は、中世末のヨーロッパにも伝えられていた…? 16世紀ヨーロッパでは、なぜか「猫に爆弾を背負わせて敵陣に突っ込ませればいけるんじゃない?」みたいな考えがあったらしい。実際に使われたかどうかは不明だが、猫爆弾の説明と図が複数見つかっている、という。つまりそれだけ人々が「アリ」だと思っていたということになる…
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古代の「紙」の生産コストと、機械化による低コスト化の可能性についての覚書

自宅でパピルスを栽培しはじめたら、めちゃくちゃバッタ来るようになった件について。 よくよく考えたら日本のバッタってイネ科かカヤツリグサ科の草が好きなんですよね…パピルスってカヤツリグサなんですよね…。そりゃ来るわ。たぶん食われてるわ。使うのは幹の部分だから葉っぱにあたる部分はいくら食われてもいいんだけど。なんか毎日、水やりにいくと…
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取り敢えずこのへん揃えとけば大丈夫。古代エジプト資料本の一覧

以前、「エジプト神話」についてはオススメ本のリストを作ったのだが、そういえばエジプトの歴史についての本のリストは無いな…って思ったので、ちょっと書いておくことにした。古代エジプトの資料で何を使ったらいいか分からん、という人向け。 お値段が張る本もあるが、ぶっちゃけ2,000円のイマイチな本を10冊買うより、2万円のめちゃくちゃ濃度…
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ライデン博物館のエジプト展、愛知は開催予定。ただしチケット購入に注意!!

新型コロナウィルスの影響で博多・札幌の巡回が中止となってしまった、今年のエジプト展。 名古屋は! やる予定だそうです!! ただし、コロナ対策のため混雑回避の対策が成されており、今までのように当日ふらっと行ってするっと見て帰ることは困難です。 要注意! 全体の公式 https://leidenegypt.jp/ 愛知…
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旅行代理店トーマスクック破産→創業者由来のコレクション売りに出される(古代エジプト遺物)

昨年破綻した、イギリスの大手旅行代理店&航空会社トーマス・クックが創業者由来のコレクションを放出、その一部をゆかりあるレスター市がお金を出し合って購入したという話。モノは第19王朝の古代エジプト人の夫婦の座像。お値段は2千万ちょっとだ。 3,000 Year-Old Statue Acquired For Leicester’s …
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中の人、パピルスの育成を始める。

今まで「パピルスでかくなるし…冬に弱いって聞くしちょっとな…」とか思っていたのに、ついに買ってしまったという話で。 ええまあ手ごろな小さい苗をホムセンの園芸ショップに千円くらいで売ってたんで衝動買いしちゃったんですけども。 育て始めて分かったこと  ・夏は成長期。めちゃくちゃ伸びる  ・水を吸いまくる。水が切れる…
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スーダンで豪雨によりダムが決壊。その雨は、かつてナイルの恵みになっていたはずのものだった

スーダンの南東、青ナイル州でダムが決壊し、たくさんの家が流されたというニュースが流れていた。 原因はこの季節に降る豪雨。スーダン~エチオピアにかけて青ナイル流域では、6-10月ごろの雨季に大量の雨が降る。このへん、近年では、発電用や乾季の農業用水として川にダムをたくさん作っているが、どうもダム(=ハード)を作るのはなんとか間に合っ…
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古代エジプト人だって暑い日は髪の毛アップにしたい。

梅雨明けて暑くなってまいりました。 暑くなってくると髪の毛多い人はべったり張り付くのでアップにしたくなります。 古代エジプト人も高貴な人は基本ロン毛なので、絶対あれアップにしてたと思うんですよ、地毛の人はね…。 というわけで、髪の毛いじってる壁画とか持ってしました。どん。 左はメンチュホテプ2世の妻の一人とされるカウィト。髪…
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王女様のカルトゥーシュ。ソベクヘテプ3世の娘イウヘティブ

カルトゥーシュっていうのは、一般的に王名を囲むときに使われる〇と|を組み合わせたマーク。 一般的に王名なので、これに名前入ってると「あっこの人は即位したな」って言われる。  でも即位していないのに特例で使った例もある。 それがこちらのソベクヘテプ3世の娘イウヘティブ王女です… 「イウヘティブ」が名前で「フェンディ」は…
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ビザンツ時代の高級白ワイン、6世紀の黒死病流行で廃れたのでは。という説

現在のイスラエル南方、ネゲブ高地(ほぼ砂漠地帯)で発見されたワイン製造の痕跡から、ワインが作られなくなったのはおそらく6世紀半ばで、イスラム教徒が来るより前だったことが明らかに。以前の、イスラームが入ってきたのが原因では? という説は使えなくなり、原因はもしかしたらその頃に大流行していた黒死病だったのではということが検討されている。 …
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古代エジプトでナイルの増水が起きないと飢饉が起きる? 検討してみたけど、多分起きない…

【前提知識】 古代エジプトは灌漑農法をしていた地域である。 灌漑とは、水路で畑に水を引く農法。雨が降らない国なので、畑作ろうとしても雨には頼れないからだ。雨に頼る天水農法に比べ、水路を作って管理する手間がかかるのだが、その年ごとの雨量に左右されず、比較的安定した水の確保が出来るという利点がある。 そして、暑い地域なので畑はほっ…
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古代エジプトの庭園と水汲み事情 ~貴人の庭はとんでもなく人手がかかるという話

古代エジプトの庭園といえば、壁画などにもよく描かれているし、墓所に作られたものなどは花壇の実物も見つかっているのでイメージしやすい。果樹や花が植えこまれ、魚の泳ぐ庭があり、沙漠の国ではひときわ華やかで美しい。 が、このお庭じつはめちゃくちゃ維持に手間がかかっている。 水汲み水やりが死ぬほど大変なんである。 ナイルは…
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