テーマ:エジプト

二千年前の絵師のお仕事~ミイラ・ポートレートの絵師と素材とは。

あまりに大量にありすぎて見慣れているけれど、実はあまり研究されてこなかったというミイラ・ポートレート。 古代エジプト末期(正確にはローマ属領時代)に作られた、ミイラの顔の部分にはめこむ、死者の生前の似顔絵である。 西洋美術と古代エジプトの伝統美術の中間にあるようなこの似顔絵は、専門がどっちに入るのかもよく分からず、あまり専門家も…
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【小ネタ】書記の座像はシステムエンジニアの日常に似ている。

これが古代エジプトの書記 そしてこれがサーバ室の床に座って機器の設定をしているシステム屋 この違和感のなさよ いやここしばらく忙しくてずっと2枚目の状態で朝から晩まで作業してたんですけど。 ふと気が付いて「これは…もしや古代エジプト的スタイル…?!(トゥンク)」みたいになったんですよね。 ※キツくなっ…
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地学×考古学 エジプト・プトレマイオス朝はアラスカの火山噴火で衰退したか

最近これ系の研究けっこう出てくるなー。というわけで、火山噴火による気候変動によって地中海世界の覇権争いの行方が左右されたのではないか。という話。 Eruption of Alaska’s Okmok volcano linked to mysterious period of extreme cold in ancient Rom…
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砂漠の交易都市都市ペトラ、その建築技術の一端

ナショジオが最近、本誌でも番組でもペトラ推してきててちょっと行きたいなぁ…みたいな。しかし世界はまだ自由に旅行など出来る状態ではないのだった。そしてペトラ近辺は 冬は雨季で鉄砲水の危険があり、夏はしぬほど熱い ので春か秋に行かないとキツそう。よくこんな場所に街が出来たな?? と思う。 https://natgeotv.jp/tv/li…
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沙漠はどのように国土となってゆくのか。「現代エジプトの沙漠開発」

エジプトは、国土の90%ほどが居住に適さない砂漠(正確には「水が少ない」ので沙漠)だ。ほとんどの人口はナイル川沿いの土地に暮らしている。しかしエジプトはアフリカの中でも巨大な人口を抱える国であり、川沿いだけでは増え続ける人口に対応しきれない。そのため近年では、水路をつくるなど、沙漠に居住空間を増やそうという試みが積極的になされている。 …
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ナショジオ番組「ソロモン王の秘宝」、ソロモン抜きにすると面白かった

タイトルがソロモンだからヒマな時に見ればいっか…と思ってたらがっつりエジプトだったので「?? タイトル詐欺かよ!」ってなったやつ。 いや、というかこれ、ソロモン関係無しに番組作ったほうが正解だったんじゃ…? 探求!キング・ソロモンの秘宝 https://natgeotv.jp/tv/lineup/prgmtop/index/p…
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人種差別的な人は排除せよ! →初期エジプト学者も軒並みアウトになる件

人種差別を理由に各地の像が引き倒されたり落書きされたりされている昨今なので、ちょっと思ったことを書いておこうと思う。 当たり前だが、時代によって「何か差別的か」という常識は異なる。 正義や社会的な公正さについても、その時代ごとの基準なり通念なりが存在する。現代に生きる我々と、少し前に生きる人の考え方は異なる。異なって当然と言える。…
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中世エジプトにおける灌漑の実情と納税について。「中世エジプトの土地制度とナイル灌漑」

専門書でちょっとお高いので二の足踏んでたけど、図書館に入ってたので借りて読んでみた。 前半は土地制度の話、後半はナイル灌漑の実情。ナイルの増水があった時代のエジプトで、どのように土地や水が管理され、灌漑や作物が管理されていたか、14世紀~19世紀の土地台帳などの資料から読み解く本になっている。 中世エジプトの土地制度とナイル灌漑…
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「クフ王の第二の船」取り上げ~修復の進行状況と名称についての問題まとめ

クフ王の第二の船とは、クフ王のピラミッド脇で見つかっていた二隻の木造船のうちの修復されていないほうの船。1954年に発見された二つの遺構のうち、片方(第一の船)については既に修復され、ピラミッドの側に展示されている。しかしもう一隻(第二の船)については費用や技術的な問題、穴から取り上げてしまうことによる劣化や破損を心配する声、さらには巨…
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文明の入り混じる場所~ドイツ西部で見つかったローマ時代の「イシス女神」。ローマ領内のイシス信仰の広がり

イシス女神は、ローマ時代にも人気を博していたエジプト神の一柱。特に、息子ホルスを抱く慈母の女神、あるいは魔術の女神としての側面が女性たちに絶大な人気を誇ったともされる。その信仰は遠くフランスでも人気だったのだが、どうやら隣のドイツまで到達していたらしい。その証拠の一つが最近、ライン川の下流で見つかっている。 Figurine Of…
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エジプトのピラミッドにまつわる良くある誤解「公共事業で作られた」等

この間、イギリスの人種団体が「エジプトのピラミッドは奴隷によって作られたものだから破壊すべき!」と主張としたという、ツッコミどころしかないニュースを取り上げた。 (追記あり)フェイクニュースであって欲しかった…。イギリスの反人種差別主義者、「ピラミッドを破壊せよ」と気炎を上げる https://55096962.at.webry…
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【もしかして】古代エジプトの墓の壁画に出てくるバッタ、エジプト土着のバッタ…?

いやなんか、エジプトの壁画に出てくるバッタの種類特定できんかなあと思ってエジプトに住んでるバッタの種類とか調べてたら、その名も「エジプトバッタ」というのがいたんですよ。 学名 Anacridium aegyptium 通称 Anacridium aegyptium Egyptian grasshopper Egyptian lo…
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(追記あり)フェイクニュースであって欲しかった…。イギリスの反人種差別主義者、「ピラミッドを破壊せよ」と気炎を上げる

(追記分 2020/06/14) この件について、ピラミッドの破壊を呼びかけたのは反人種差別主義の人たちではなく、揶揄する側の煽り(「あいつらならどうせピラミッドも破壊しろというんだろう」的な)だという情報も出てきました。ただ、既に炎上状態になっており、どっち陣営も頭抱えるヒステリー状態なので正直追いかけて検証するのがキツいです……
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【会期延長】「バハレーンで古墳を掘る」展、7月まで開催! 見逃した皆は今度こそ!

古代オリエント博物館で2月末から3月末までの開催予定だった、「バハレーンで古墳を掘る-バハレーン、マカバ古墳群の調査」の展示が会期延長になっていたよ…! http://aom-tokyo.com/exhibition/200222baharen.html 3月に行こうかなーと思ってたら3月いきなりコロナ騒動で閉館、そのま…
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よく考えたらシャブティ像大量に作るのけっこう大変なんだよな…。動画で見るシャブティ作成

ちょっとエジプトのファイアンス調べるついでに、ファイアンス製のシャブティ像の作り方を探していたら動画が上がっていた。 これは実際の遺物を3Dプリントした型から複製しているのだが、材料も本物と同じで本格的。もちろん手作りである。 Making Many: The mass production of funerary figure…
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トトメス3世を「古代エジプトのナポレオン」と呼んだのは誰だったのか。まさかのあの考古学者だった

トトメス3世とは、ハトシェプスト女王の実の娘の婿(つまり、義理の息子)だった軍人王である。内政は義母のハトシェプスト、軍事遠征はトトメス3世が担当する二重王政で帝国最大版図を築き、エジプトの全盛期を作り上げた。彼の55年に及ぶ治世は、遠征先の西アジアから多くの技術や人材を取り込み、変革の時代でもあった。 https://w…
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古代エジプト末期、ミイラづくり工房の発掘まとめ

ここ何年か続けられていた、エジプト・サッカラのミイラ工房の発掘が進み、状況が次第に明らかになってきている。 いま発掘しているのは紀元前600年頃の工房跡のようだが、同じ場所で時代がばらけていて、今までに発掘された場所だと末期王朝~ペルシア支配時代あたり。 これまでのエジプト学では、ミイラづくり工房ついては主にギリシャの歴史家ヘロ…
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古代エジプトの「黒いベタベタしたアレ」、科学的に分析される。

黒いベタベタしたアレ、って何ぞや? という話だが、見ればわかる。アレだよアレほら、よく見るでしょ?! 棺とか神像とかに塗られている黒い塗料みたいなやつのこと。瀝青(ビチューメン)と樹脂を混ぜたものだろうとは言われていたものの、改めて成分を分析してみたらしい。 Scientists Analyse 'Mysterious Blac…
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ヒエログリフで暗号文とか書いて遊ぶ時に足りないもの: 色んな記号や顔文字を設定してみよう

ヒエログリフをアルファベットに当て嵌めて、ローマ字の日本語をヒエログリフに置き換えて暗号文を書いてみる、というのは結構よくある遊びだと思う。有名過ぎてもはや暗号でもなんでもないのでは。というのはさておき、ぱっと見わかんないのは確かだし、雰囲気は出るので授業中などにこそこそやり取りする分には十分なんじゃないかと思います。 で…
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エジプト、ファラフラ・オアシス ~「牛の土地」と呼ばれた場所

エジプトの西部砂漠にあるファラフラ・オアシス(Farafra Oasis)は、現代でも秘境扱いされるヘンピなところにあるオアシスだ。面積はけっこう広いのに、住んでる人は少ない。現代では、奇岩の光景で有名な「白砂漠」への観光拠点として有名。古代エジプトは第五王朝の時代に早くも知られていた場所でもある。 Farafra Oasis a…
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イスラエル/テル・レヘシュ遺跡の今年の発掘調査報告が上がっていたので。

今年はコロナ影響で西アジア方面の発掘調査の報告をまとめて聞けるイベントが中止だったのだが、その一部でテル・レヘシュ遺跡の報告が動画で上がってるのに気が付いた。 この遺跡の下の方には、トトメス3世やアメンヘテプ2世の時代にエジプトが遠征していた町「アムハラト」が埋もれているとされる。 また、エジプトのアマルナで出土した外交…
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アスワンの岩絵、いつの間にか一杯発見されてた…のでメモ代わりに

ここ最近、エジプトのナイル最上流/アスワンの岩絵新しく発見したよニュースを何度か見た覚えがあるので今どうなってんのかなーと思ってちょっと論文漁ってみたら結構出てた。というか、近くの街(ニューアスワン)が急拡大していて、それに伴って調査されることも多くなってるようなのだ。ここもピラミッドと同じで近くに街が進出してくる過程で新発見が相次いで…
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続報が出ないけど忘れないうちにとりあえずメモ: エジプト/シナイ北部で見つかった岩絵

大元の報道がこれ。シナイ北部で珍しい岩絵が見つかったけど年代わからんぜよ、という話。 場所は Wadi Al-Zulma 場所はal-Qantara Sharqの街から南へ90km、スエズ運河から東へ60kmとあり、地図を見ても何もない地域なのでどこだか特定が難しい。というか全然なんもない沙漠のど真ん中である。よく見つけたなこれ…。 …
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古代エジプト人にとっての祭壇は、日本人でいう「お仏壇」。

古代エジプトの像は本来、魂(の一部)がINした状態だった。なので、お着換えとかお食事とかお世話をしなければならなかった。 という話である。 古代エジプトの神官さんの日課の中に、「神像のお世話」というものがある。  神殿 = 神の家  家の最深部にある至聖所 = 家主の神様のいるところ そして至聖所には神の像が置かれ…
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古代エジプトで蝗害はどの程度起きたのか。現代の大発生から推測するバッタの被害状況とは

古代エジプトで蝗害はどの程度起きたのかがずーっと気になって色々調べていたのだが、古代の気候がはっきりしないところもあるので頻度まではは判らなかった。だが、現代と似た通った部分や動かせない条件から、実際に蝗害が起きた時の被害状況を推測することは出来た。 結論から言おう。  エジプトで起きるバッタの害は、他国に比べてそれほど大きくは…
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「村長」ことカーアペルの像の表情バリエーション作ってみた

[>前段 プス様ことプスセンネス1世の表情バリエーション https://55096962.at.webry.info/201512/article_11.html 今回は古王国時代の有名な木像、「村長」ことカーアペルさんでやってみました。 うーん普段善人ヅラの人がちょつと極悪っぽい表情で写ってる写真のギャップがいい!…
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シナイ山 is岩。山という言葉から想像されるものではないという話

山とひとくちに言っても、世界にはいろんな山がありまして。 南極の山には雪と氷しかないし、乾燥地帯の山には岩と砂しかない。日本でいう「山」を想像すると全然違うものが出て来ちゃうわけですよ。というお話。 というわけでシナイ山の話。 以前、シナイ山の写真を見た知人が「えっこれ山じゃないじゃん、ただの岩じゃん」と言っていたのだが、…
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古代エジプトのマイナーボドゲ・メヘンについて

古代エジプトのゲームといえば「セネト」が有名だが、実は「メヘン」というゲームもある。 あまり流行しないまま消えてしまったので出てくる資料も少ない…。 このゲームは、へびの形をした丸いゲーム盤で行うものだ。おそらく、すごろくのようなものだったと考えられている。セネトと同じく長い歴史を持ち、先王朝時代には既に原型があったと考えられて…
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日本→エジプト技術支援プロジェクト「E-JUST」、今どうなってるのかちょっと調べてみた

E-JUSTというのはエジプト日本科学技術大学(E-JUST:Egypt-Japan University of Science and Technology)の略。日本の支援で作られた教育機関。えっこんなのやってたの? 全然知らないよ! って人も多いと思う。税金使って色んな国の支援をしてるのに知られていない理由は2つあり、相互に関連し…
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