古代ギリシャ・ローマを中心とした地中海世界の論文集「古代地中海世界のダイナミズム」 ローマ属州時代のエジプトについての資料を探しててたまたま見つけた本なんだけど、読む予定だった章以外もけっこう面白かった。 ギリシャ・ローマの研究はわりと偏った視点が多い(周辺他国や文明との関わりに関する意識が薄い)気がしてるのだが、この本だと周辺との関係がメインになっていて面白い。複数人で書いてる論文集みたいな感じの本なので、興味のあ… トラックバック:0 コメント:0 2021年01月11日 続きを読むread more
めも代わり「ネアンデルタールはなぜ滅びたか」コロナ時代に考える種の生存条件とは 新型コロナウィルスの流行条件は、今のところまだ謎が多い。なぜか日本を含むアジアはヨーロッパに比べて流行が急激ではない。なんだかんだと理由をつけようとする人も見かけるが、一日に何千人も死亡するめちゃくちゃな状態と、これまでの日本の推移とが明らかに違っているのは確実に言える。しかし、どうしてそんなに差異が出たのかは分からない。 手を洗… トラックバック:0 コメント:0 2020年05月19日 続きを読むread more
紀元前4,800年、ポーランドのストーンヘンジ風の遺跡の詳細が明らかに 年末運航で色々間に合ってません! と言いつつもメモはしておかないと後で忘れて残念なことになるので書いてはおくことにする。 ストーンヘンジ風の遺跡といえばフランスの大西洋岸が有名だけれど、実はポーランドにもあるらしい。今は畑の下に埋もれたその遺跡は2017年にNew Objezierzで発見された。土の下に埋もれている構造物が植物… トラックバック:0 コメント:0 2019年12月12日 続きを読むread more
イベリア半島、ホモ・サピエンスとネアンデルタールの出会いの真相とは 面白そうだけど今の段階だと何とも言えないなぁ、という研究があったのでメモがわりに。 ネアンデルタールは、南ヨーロッパでは12万年前~4万年前ごろに暮らしており、のちにホモ・サピエンスに追いやられるようにして消えていった。彼らのヨーロッパでの終焉の地はイベリア半島と考えられているのだが、その場所で、消えゆく前の最後の時代の、ネアンデ… トラックバック:0 コメント:0 2019年11月09日 続きを読むread more
オリュンポス山に行きたいのでメモ オリュンポス山 = ギリシャ神話のアレ ギリシャ神話マニアはきっとあまり行っていない、主に体力的な意味で。なにしろ3,00om近い山なので…。 しかし行ってみたい、気になる。 というわけで調べてみた内容をちょろちょろと書いておく ●雪が溶けるのは7月から、なので行くなら7-9月の夏休みシーズン ●メジャ… トラックバック:0 コメント:0 2019年06月20日 続きを読むread more
めも アディスアベバの国立博物館で見たこの像の詳細が分からないので アディスアベバの国立博物館に収蔵されていた遺物の自分用リストとかは こちら このリスト内でどうにも気になるのが Addi-Gelamo から出土している女性像で、見た目からして、エジプトの伝統的な神々に捧げものをするファラオの座像と、メソポタミアの祈願者像を足して割った感があるのだが、この解釈でいいのかどうかが分からない…。 … トラックバック:0 コメント:0 2019年06月06日 続きを読むread more
エチオピアの神話時代と歴史の境目。歴史の流れをまとめてみた エチオピアの歴史を眺めていて、神話的な出来事と歴史的な出来事が混じっててよくわからんなぁと思ったので、ザックリと年表にまとめてみた。その結果、5世紀頃までの話はだいたい神話で、事実かどうかよくわからん。ということが判った。巨大石柱で有名なアクスム王国の建国も1世紀~3世紀頃と幅があり、はっきりしていないらしい。本によって書かれてることが… トラックバック:0 コメント:0 2019年01月03日 続きを読むread more
いつか行きたいリスト。スペイン/マドリードにあるエジプトの神殿 最近はストビューとか写真投稿サイトとかあって、以前は資料探すのに苦労してた遺跡の写真がサクッと検索できるんで便利になり申した。 というわけで、スペイン/マドリードにある「本物の」しかも珍しく「合法的に」持ち出されたエジプトの小神殿を紹介しておこうと思う。 デボー聖堂 Debod Temple http://4travel.jp… トラックバック:0 コメント:0 2018年12月13日 続きを読むread more
古代から半野良で飼われているのに「飼育の歴史」が語られない鳩について 某アサシンクリードの古代エジプトの風景によく出てくる↓コレ。(赤枠の白い塔) 現代エジプトはもちろん、シリアやトルコにもあったりする鳩小屋である。 それがゲーム内の仮想の古代エジプトの風景として採用されている。鳩小屋の形式はともかく古代エジプト人も鳩は食ったはずだから、これはアリだと思うのだが、ちょっと気になったのが、「… トラックバック:0 コメント:0 2017年12月09日 続きを読むread more
アスワン南の谷(Subeira Valley)で初期王朝以前の岩絵が見つかる ちょっと前の記事だが気になったのでメモ 王朝開始以前の時代の岩絵がアスワンの南、つまりエジプトとスーダンの間のヌビア地域から新たに罪買ったという。 似たようなものはコム・オンボの北のAl-QartaやAbu Tanqouraでも見つかっていて、それらとの比較から時代は15,000年前くらいじゃないかという話。古代エジプトの王朝初… トラックバック:0 コメント:0 2017年10月19日 続きを読むread more
memo:現在位置から 1 1 ms 4 ms 1 ms logout.lan [10.249.184.1] 2 3 ms 3 ms 4 ms 192.168.35.1 3 4 ms 6 ms 7 ms 10.201.4.3 4 8 ms 3 m… トラックバック:0 コメント:0 2017年05月04日 続きを読むread more
(メモがわり)大昔の偉い人は過去を見ていたが、いつから人は未来を哲学するようになったのだろう 久し振りに古典ギリシャの哲学者の本とか見てて思ったこと。 昔のえらい人(物をよく知ってる人)って、 ・過去の出来事をよく覚えている人 ・今までに出た書物をたくさん知ってる人 ・世界の成り立ちとか起源とかのことを考えてる人 "昔"に特化していて、未来の話が出てこない。 「ぶっちゃけこの世界って将来どうなるのよ」を… トラックバック:0 コメント:0 2016年12月15日 続きを読むread more
歴史的な沈没船10選から、あとで調べるやつをメモ 戦艦とか時代の新しい船はいまいち食指が動かんので帆船で。 ----------------- ウル・ブルンの沈没船 http://www.archaeology.org/exclusives/articles/642-turkey-cape-gelidonya-uluburun-bronze-age トルコ アナトリア… トラックバック:0 コメント:0 2016年02月08日 続きを読むread more
お好み焼きにうどん入れたものを「田舎焼き」と言うのはもしかしてローカル用語なのか 人と話していて「田舎焼き」が一般に存在しないことを知った時の衝撃。 お好み焼きに焼きそばを入れたものは、「モダン焼き」として良く知られている。 対してうどんを入れたものを、うちの田舎では「田舎焼き」と言っている。モダンといなか。キツネうどんとタヌキうどんのような違いである。だがしかし。 …ふと思いついてググってみたら「いな… トラックバック:0 コメント:0 2016年01月11日 続きを読むread more
現代の世の中に「アッシリア人」が存在する件について トルコの少数民族のリストの中に「アッッシリア人(Assyrian)」という項目を見つけて「??」となったところから、この話は始まる。実際どのくらいの数が住んでいるのか分からないが、同じくトルコ内での"少数"であるクルド人の居住地に重なるように分布しているという。問題は彼らが古代のアッシリア帝国の末裔であるか否かだ。 アッシリアは、… トラックバック:0 コメント:0 2016年01月05日 続きを読むread more
ドラゴンと仲良く旅したという聖人「聖ダヴィドゥス」なるものが見つからない→イタヨ! 長くて引用するのが面倒くさかったのでページをスキャンした。 元はアーサー・コッテルの「世界神話辞典」。ちょろっと調べたいものがあり索引がわりに使っていて、気になる部分が出てきたので「これの元ネタはなんだろう」と調べてみたのだが、すぐ出てくるのかと思ったら予想外に出てこなかったという話だ。 世界神話辞典柏書房 アーサー… トラックバック:0 コメント:0 2015年12月31日 続きを読むread more
エジプト人の52cm砲の威力とは/ゲブとヌトの合体謎絵 まずは52cm砲について説明しておきたい。 ナニが52cmくらいの長さに見える(とってもきょこん)ということである。以上。 エジプト神話において、地の神ゲブと天の女神ヌトは夫婦であるが、天地の間には空気があるためゲブのナニはヌトのアレに届きそうで届かない。めっちゃ伸ばしても届いていない。 こんなかんじで。 \創世合体… トラックバック:0 コメント:0 2015年11月21日 続きを読むread more
アステカには塩の女神がいるらしい。 世界の天然塩を調べてたら出てきたので、ついでにメモしておく。塩で神様なんて珍しいなぁと思った。 アステカの塩の女神の何は、ウィシュトシワトル(Uixtocihuatl)、テスカトリポカの四人の妻の一人。 6月に彼女のお祭りがあり、老婆も若い娘も頭に花を飾って踊った、と言われる。女性限定の祭りだったのだろうか。なお祭りのクライマッ… トラックバック:0 コメント:0 2015年11月19日 続きを読むread more
めもっ。トインビー「歴史の研究」 去年古本屋で発掘してきた「ナイルとニジェールの間に」という本、そっから辿って辿りついたのは、世界史の大著「歴史の研究」でした…。 図説歴史の研究 (1976年)学習研究社 桑原 武夫 Amazonアソシエイト by 昔読んでよーわからんで途中で放置した「歴史の研究」。 「ナイルとニジェールの間に」を読んだときは、それが同… トラックバック:0 コメント:0 2015年04月07日 続きを読むread more
いくつ行けるかなっ? 春の各種イベントめも 2/21(土)、2/22(日) シンポジウム「シリア内戦下の文化遺産:その危機と保護にむけて」 https://www.facebook.com/events/1591217034441110/ 中でコンサート「アレッポの伝承歌謡とウードのソロ演奏」あり ------------------------------… トラックバック:0 コメント:0 2015年02月16日 続きを読むread more
ping & trace (2) ushuaia >ping www.moonover.jp www.moonover.jp [133.205.67.154]に ping を送信しています 32 バイトのデータ: 133.205.67.154 からの応答: バイト数 =32 時間 =423ms TTL=128 133.205.67.154 から… トラックバック:0 コメント:0 2014年12月31日 続きを読むread more
三笠宮殿下米寿記念論集 気になったところメモ Part.2 読まなきゃ本が返せないので、頭に入るかどうかはおいといてとりあえず全部読む。 そして気になったところをメモる! 収録内容の目次はこのへんから。 http://honto.jp/netstore/pd-worklist_0602509840.html ★ゾロアスター教と神秘主義 "密儀宗教を代表するミトラ教と… トラックバック:0 コメント:0 2014年12月18日 続きを読むread more
三笠宮殿下米寿記念論集 気になったところメモ Part.1 論文集かと思ってたけど半分以上が研究者の日記、大学の紀要の雰囲気。 さすがにこの広範囲に渡る論集ぜんぶ理解は出来ないけど、分かる部分で気になったのをメモっていく。 収録内容の目次はこのへんから。 http://honto.jp/netstore/pd-worklist_0602509840.html 三笠宮殿下米寿記念論… トラックバック:0 コメント:0 2014年12月17日 続きを読むread more
ワインとビールの考古学 とあるシンポジウムに行ってきた。 こないだ紹介したこれに行ってきました。 前日が残業からの忘年会参加で日付変更付近に帰宅、翌日はコンビニで水と酔い覚ましを買うところからなのに当日は一日酒の話を聞き続けるという、なんつーかアレな感じでスタート。今回は一般人多かった感じ。たぶん。駅前で会場への行き方わかんなくて地図と睨めっこしてた親子連れの人とかいたし。 会場に… トラックバック:0 コメント:0 2014年12月10日 続きを読むread more
2014年、残すところあとわずか。心残りはないかチェックしてみよう やり残したことがあったら! 忘れずに今年のうちにやるんだぞ!!! 今年できないことは、来年やるんだぞ!! 人生短いからなっ 私はきっと来年ここにいく! ピラミッドそっくりな山を見つけてしまったので 来年はここを目指そうと思う。 (キリッ あとで地図を見て調べたら、どうやらこの山は笠ヶ岳というらしい… … トラックバック:0 コメント:0 2014年12月03日 続きを読むread more
めも 東京の気温 最高16度 最低8度 サンティアゴの気温 最高30度 最低13度 ←真夏 カラファテの気温 最高17度 最低6度 ←東京並 ウシュアイアの気温 最高8度 最低6度 ←冬山 トラックバック:0 コメント:0 2014年11月19日 続きを読むread more
「アーリヤ」という言葉の意味 書いておかないと忘れるなーと思ったので、ついでに。 特殊文字が多くて転記がめんどかったので、スキャンで引用。 元→「アーリヤ諸部族の侵入と南アジア基層世界」後藤敏文 この中でポイントは以下。 アーリヤは「部族構成員たる仁義を供えた、部族慣習法に従う」を意味するものと筆者は推測している。 別の箇所では… トラックバック:0 コメント:0 2014年10月23日 続きを読むread more
【素朴な】ハゲてる人はトンスラに出来ないけどハゲてる僧侶どうしてたん?【疑問】 すっげえ唐突なんですけど、イスパニアの新世界統治の頃のこと流し読みしてたんですよ。で、その時代にラス・カサスっていうお坊さんがいるの。すっごいザックリ言うと、「インディオの扱いひどすぎねーかお前ら。相手も人間だぞいい加減にしろ」とか本国にツッコミいれた当時としては良識派な人。 で、この人の画像がこんなんなわけですが。 … トラックバック:0 コメント:0 2014年10月15日 続きを読むread more
インダス文明地域とメソポタミアの繋がりに関する疑問点/ メルッハ=エジプト説の謎 以前もネタにしたが、シュメル文明の発展したメソポタミアのあたりは、悲しいほど資源がない。そのため必要な資源は近隣との交易で手に入れるしかなかったのだが、その輸入先の一つがインダス文明地域だったことはよく知られている。 メソポタミアの碑文だと、インダス文明地域は「メルッハ」という名前で呼ばれている。 インダス文明が何時ごろ衰退… トラックバック:0 コメント:0 2014年10月14日 続きを読むread more
メモ ペピ1世のピラミッドから出てきた靴職人の女性のミイラ 崩れて瓦礫と化していた、第六王朝のファラオ・ペピ1世のピラミッドを再利用して埋葬された後世の女性靴職人のミイラ。一緒に埋葬されていたハイカットの革靴の様式から紀元3-4世紀、つまりエジプト人の多くがキリスト教徒(コプト教徒)になっていた時代のものと思われる。初期キリスト教徒には靴職人が多かったので、おそらくこの女性もキリスト教徒。 … トラックバック:0 コメント:0 2014年09月22日 続きを読むread more