テーマ:その他の神話・叙事詩

キリスト教はいかにしてユダヤ教から分離したか。「キリスト教の幼年期」

歴史書でも宗教学でもなく、微妙に中途半端だったのと、本一冊ぶんあるわりに抜粋したら内容はそんなに濃くないな…という感じ。 でもまあ、たぶん好きな人は好きかも。ざっくり言うと、キリスト教が母体となるユダヤ教集団から独立して、「キリスト教」という別の宗教団体として成立するまでの約100年を詳細に書いた本である。 キリスト教の幼年期 …
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「神の怒りに触れて滅ぼされた町」は隕石の爆発によって滅びたのでは? →その研究ちょっと怪しいです。

なんかね、このテの研究が出てきたら、まず眉にツバ塗ってから大元の論文を見に行くのオススメします。 旧約聖書の内容はすべて史実に基づくはず、という思想があり、記述に沿って証拠を並べる考古学者が一定数いるから。今回のもまさにソレですね…。 「天の火」で滅亡した都市ソドムか? 中東の遺跡に隕石爆発の痕跡 https://news.y…
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ヒッタイト帝国はなぜ滅びたか。もしかして、移民が多すぎたんじゃ…

ヒッタイト帝国がなぜ滅びたか、については諸説あるが、はっきりしていない。 「海の民」に滅ぼされたとするのももう一昔前の話で、多少の難民が襲ってきたくらいで大帝国が滅びるわけが無いだろ、というのが常識となっている。帝国が消滅する前、内政のゴタゴタや天災による飢饉などが重なっていたようだから、政情不安だったところにトドメを刺したのが「…
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[逆じゃねーか]古代オリエント世界でのエジプトの浮き具合

エジプトとヒッタイトの地図を見比べていて、ちょっとしたことに気づいてしまった。 どちらも「上の国」と「下の国」という言い方があるのに、その位置関係が真逆。 どういうことなのかを地図で出してみると… ★エジプトの場合 ナイル川が方位の基準になっていて、川の上流(=南)が「上の国」、川の下流(=北)が「下の国」。 …
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文書破棄も楽ではない。粘土板文書時代の書庫整理にはショベルを用意して

アフガニスタンがわちゃわちゃになり、各国大使館員が取るものもとりあえず退避するに当たり機密文書の処理をしている話を見て、ふと思ったことがある。 紙の文書なら燃やせば処分は可能である。完全に灰にしてしまえば、復元もできなくなる。  ――しかし、粘土板文書はどうなるのか。 古代メソポタミア周辺で多く使われた、あの筆記具…そもそ…
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西アジア世界の青銅武器の変遷を軽くおさらいしてみた

蛮族は! 武器が好き!!(バーン 通信講座で青銅製武器の変遷とか履修してきたので、その確認として。 エジプト以外のメソポタミア周辺の西アジア地域の傾向として、青銅製武器の形状が、こんなかんじで変化していくという。 ・青銅製の剣 紀元前2,000年ごろに有茎式からソケット式に形が変更される ・斧(主にイラン/それ以外の地…
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ギリシャの夏、蝉のなく声。

日本の夏といえばセミの声。オリンピック中継でもセミめっちゃ鳴いてるなっていうのが外国人に指摘されていたりした。 だが、セミがうるさいのは別に日本やアジアに特有の話ではない。アメリカの13年セミや17年セミのみならず、ヨーロッパでも大量に発生してウルサイ奴らはいる。 古代ギリシャの古典にはちょくちょくセミの話が出てきたよな…と思っ…
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古代エジプト人もピタゴラスの定理に相当する何かは知っていた。古代世界の数学事情

わりと最近、古代バビロニア人がピタゴラスの定理を知っていて応用もしていた! みたいな話が大々的に報じられていたけれど、うーんいや、それ別に新発見じゃなくて昔からあったよねえ…と、ちょっと思った。 数学問題の解き方として数式などが紹介されているけれど、どう解釈すればいいのかが悩ましく、解釈によって古代人がどこまで理解していたかの説が変わ…
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アングロ・サクソン時代の「ソード・ピラミッド」、宝石はインドかスリランカ産だった

ソード・ピラミッドとは何ぞやという話だが、ブリテン島のアングロ・サクソン時代に剣留めに使われていたピラミッド型の飾りのことである。 こういう感じのもの。2コでセット。 大英博物館のコレクションでは「ピラミッド状のソード・ハーネス」という呼び方をしている。だいたい6-7世紀頃によく使われていたらしく。金と宝石を組み合わせて…
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古代の騎馬民族の話をする時によく出てくる「スキタイ」についての覚え書き

スキタイ(Scythians)は、ヘロドトスの著書で有名な、かつて黒海沿岸に住んでいた騎馬民族である。 ウマ利用の歴史を語る際にはほぼ必ず言及されるが、他の騎馬民族も同時に複数存在していたため色々わかりにくい。そして相変わらずウィキペディアがイケてない感じになっているので、自分用にまとめておくことにした。 ●民族としての「ス…
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南インドに最初に伝来したキリスト教は東方正教会系だった、というのをちょっと調べてみた

南インドには、一定数のキリスト教徒が存在する。 外務省サイトによれば、キリスト教徒は2.3%、少数派だ。大半は南インドに存在する。 しかし調べていくとどうもこのキリスト教、かなり古い時代からインドに存在するようなのだ。 そして、インドにあるとは思えないほど正統的なキリスト教教会がある。 こんな感じで。 https://…
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知られざる山頂の都市、秘境シウダー・ペルディーダについてのメモ

ナショジオチャンネルで、コロンビア北部にある天空都市、シウダー・ペルディーダ(Ciudad Perdida)をやってたのでダラダラ見ていた。山頂に造られた「失われた都市」、ガッチリした石組み。マチュピチュの小さい版みたいなところがあるが、建物が全く残っていない。どうやらマチュピチュと違って建物の部分は木製で、腐って消えてしまったらしい。…
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解読の見込みのない「未解読文字」ロンゴロンゴ、その最近の研究について

ロンゴロンゴ文字は、イースター島の住人が使っていたとされる文字である。 19世紀後半に発見され、収拾された二十数点ほどの品が全てであり、それ以外の資料は無い。読める人もおらず、未解読文字とされている。 詳しくはWikipediaとかで見てほしい。 にほんご https://ja.wikipedia.org/wiki/%E…
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トロイア戦争の概要が一通りわかる良入門書「トロイア戦争 歴史・文学・考古学」

歴史書コーナーにあったけど、タイトルどおり「歴史」視点の第一部、「文学」視点の第二部、「考古学」視点の第三部に分かれているので、実はどれでもあったりする。全部の視点をまとめた概要書になっているのでバランスも良く、初心者でも読みやすいと思う。 トロイア戦争:歴史・文学・考古学 - エリック・H・クライン, 西村 賀子 歴史視点…
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ヴァイキング時代の織物と、作るためにかかる手間暇についての覚書

最近発掘された、ノルウェー中央のヴァイキング時代(850~950年ごろ)の裕福な女性の墓から、羊毛の織物が見つかったというニュース。 ヴァイキング時代の織物が発掘されることはなかなかないのでこれは貴重な発見。 Unique Viking Textiles Found In Woman’s Grave https://archa…
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ファンタジー世界によくあるアレ~壁に囲まれた町の起源とその発展型のメモ

町を壁で囲うのは、周囲に敵がいるからである。 動物の敵なら柵でだいたいいけるので、石積みの高い壁をあえて作るなら、それは人間の敵を想定しているものと思っていい。 最初に町の周囲に壁を作り始めたのはメソポタミアの都市国家で、たとえばウルの町なんかは再現図だとこんな感じになっている。 町の周囲に高い壁があり、中心部には都市の神をま…
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よく考えると「一次文明」っていう概念が謎すぎた。そもそも「一次」なんて無いのでは?

「一次文明」とは、自力で最初に登場した文明、という概念である。 最初に提唱したのはおそらくトインビーで、以下を上げている。 ※トインビーの「歴史の研究」より。 一次文明の鍵数は限られていて、他の文明は一次文明の後継または衛星文明とされる。 たとえばギリシャ文明はエーゲ文明の後継だし、日本はシナ文明の衛星。辿れるだ…
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ポポカテペトル火山と人口移動の理論。火山噴火はやっぱ怖いよね…

ポポカテペトル火山、メキシコにある富士山ライクなスタイルの美しい火山で、たまに噴火してニュースにもなる。 この山の過去の大噴火が先古典期のマヤの人口の偏向に関係したかもしれない、という話。 ざっくりいうと、大噴火で近辺の集落が吹っ飛び、堆積物でしばらく住めなくなってしまったため、人々がまだ住める近くの都市に移住し…
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アフガニスタンのラピスラズリはなぜ枯渇しないのか? →近代に至るまでほとんど掘れなかった可能性

古代オリエント世界におけるラピスラズリは、紀元前3000年ごろから最も重要な宝石でありつづけた重要な品である。とれる場所は現在のアフガニスタン奥地の山奥の鉱山のみ。すなわち、ラピスラズリが発見された場所は、その時代にアフガニスタンからつながる交易路のどこかにつながっていたと言うことができる。 しかし、現在に至るまで採掘されているこ…
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ニワトリはいつから西洋呪術に使われるようになったのか。飼育と呪術の歴史を考えてみる

アテネの広場だった場所の地下から、古代ギリシャの呪いのツボが発見された、という記事があった。 ツボに書かれているのは呪詛対象の人物名で、なんと55人ぶんも名前が書かれており、さらに砕かれたニワトリの頭部や足の骨が入っていたという。 2,300-Year-Old Curse Jar Found In Athens Agora h…
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知られざるヌビアのキリスト教・三王国時代の教会跡が見つかる。

内陣部分のカーブがきれいに残ってて「ほほう…」という感じ。 アフリカ内陸部に残された初期キリスト教時代の遺跡。キリスト教といってもカトリックとかプロテスタントとかではなく、東方系とか正教系とか呼ばれるうちの一派で、初期キリスト教から分離して、エジプト経由でナイル川を遡って伝播していった系譜になる。 Cathedral Of Do…
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インカのミイラは今いずこ。失われた最高の宝の行方は

インカとは、インカ帝国の王のことで、古代エジプトや戦前の日本以上の「現人神」として扱われていた存在である。 スペインが征服しに行った当時ですら、呪詛を避けるため、落ちた髪の毛や切った爪を側女たちが拾って食べていたというくらい。身に着けた衣服や装飾品は霊力を持つとされ、廃棄する時はお焚き上げしていたらしい。そんな神聖なる存在だから、…
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古代エジプトに桃はないはずなのに、何故か桃が出て来る創作が時々あるな?→ギリシャ人が勘違いしてた

もともと別のことを調べようとしてたらたまたま見つけてしまったので。 表題のとおり、古代エジプトには桃はないはずなのに何故かたまに桃が出て来るな? 杏の間違いか? と思ってたんだけど、実はアカソテツの仲間と混同してたというオチであった。 調べていたのはこちら、「植物誌」、紀元前4世紀~3世紀に生きていた、テオプラストスという人物に…
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アルタクセルクセス2世、ペルシア版ラメセス2世だった件

古代エジプト第27王朝と第31王朝は、ペルシア支配による王朝である。 いつもはエジプト側から見ている時代なのだが、そういやペルシア側から見たことなかったな…ていうかペルシアの通史ってあんまり見た覚えないな…というわけで、ちょっとペルシアの本とか探してきてみた。 ペルシア帝国 (講談社現代新書) - 青木健 うんなんか著…
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数学×考古学。オーストラリアに渡った人類の拡散ルートと人口増加モデルの研究

お、おう。なんか数学だなこれ? サフル大陸(氷河期時代の色々つながってたオーストラリア)へ最初に渡った人類のルートと、その拡散ルートをコンピューターシミュレーションで推定してみたよ、という研究が出ていた。年1kmくらいの速度で前進、わずか150-200世代、約5000年でオーストラリア全土に広まり、ピーク人口は650万人(ニューギ…
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ラグナロク回避のためか。ヴァイキングが火山に作った船型の祭壇跡のひみつ

つい先日、アイスランドで火山の噴火が始まったニュースが流れていた。 報道はされていないが今も噴火は継続中で、継続的に溶岩が流れ出している。今のご時世ならではというか、現地で実況してる人とかドローン飛ばしてる人とかもいるので、気になる人は探してみよう。 さて、そんな火山に関連する遺跡の話だ。 スルツヘリル(多分「スルトの国」あた…
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古代マヤでは塩も貨幣代わりに使われていたのでは? という話

お給料を意味する言葉「サラリー」の語源は、かつてローマ帝国において、騎馬や兵士たちへのお給料の一部として塩(ソル)が使われたところにある、という。 そんな話を思い出しながら、こちらは古代マヤである。 マヤ人が塩を製造していた遺跡が見つかり、出来上がった塩を一定の大きさで"ケーキ"のように固めて取引していたことから、もしかして貨幣…
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紀元後1世紀、ヘレニズムの時代にエジプトからエチオピアへ輸出されていたもの。

エチオピアは実はヘレニズム世界の端っこに属している。 と言うとなんだか不思議な感じがするが、グレコ・バクトリア王国やアレキサンダーの遠征の都合でインドについても同じことが言えたりするので、案外広い範囲を示す言葉なのだ。 で、そのエチオピアに、エジプトを通じて地中海世界から何が輸出されていたのか、という話である。 前段として…
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地理的な「メソポタミア」の定義が分かりづらい…調べてみたらトルコまで入ってた件について

なんか本によってメソポタミアの定義がえらい広いな…時代によるのかな…と思ってちょっと調べてみたんだけど、現代の考古学における「メソポタミア」の定義が思ってたより広かった。 ★みんなが想像しやすい代表的な「メソポタミア」 バクダット以南の、チグリス川とユーフラテス川が海に向かって合流していくところ。 しかし実はこの範囲は半分…
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