テーマ:その他の神話・叙事詩

カレリア地方に伝わる葬送哀歌とその記憶「トゥオネラの悲しい唄」

トゥオネラとは、フィン族の神話で「死の国」のこと。偉大なる始祖の支配する冥界で、フィンランド叙事詩「カレワラ」にも登場する。カレリアはフィンランドとロシアの間にあり、現在はロシア支配下。ちなみにフィンランドの国民的叙事詩とされる「カレワラ」の多くの断片はカレリアで採集されていて、フィン族の古い伝統がより強く生き残っている地域と言えるかも…
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サウジアラビア、考古学者に門戸を開く。未調査のナバテア人の領域がついに…!

サウジアラビアといえば、かつてはメッカ巡礼以外の外国人は門前払いされることで有名な国だった。観光ビザなんて出ません、ビジネスビザでさえおりづらい、みたいなハードル高すぎな国。そのためサウジ国内にある遺跡の調査なども外国隊が入っておらず、世界遺産にもなってる遺跡があるにも関わらず資料がない、観にも行けない…という状態だった。 それが最近…
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ヴァイキング時代の女性たちは、自前の天秤ばかりを持っていた。

ヴァイキングのいかにも荒々しいイメージから、女性の墓には入れなかっただろうと思われていたが実際は女性の墓にも入っていることが多いと、最近になってわかってきたものが幾つかある。 武具や馬具。 馬そのもの。 そしてこのような天秤と重りだ。 https://www.facebook.com/groups/Vikingskatt…
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北欧神話の世界で北の大地を開拓せよ!「Northgard(ノースガルド)」をやってみた。

steamでちょうどSALEやってたので半額購入。前からちょっと気になってた、ヴァイキングの村開拓ゲー「Northgard」。 システムはAoM+Civという感じで、その時点でかなり危険なことがお分かりいただけると思う。「あと1ターン」ならぬ「もう1シーズン…冬が来るまでは…」みたいな感じでやってしまう危険なアレ。北の大地を開拓す…
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シュメール文明の発展は、まずはご飯の確保から。

文明の始まりや突出したアイデアの源を、宇宙人とか遠来の優れた文明の生き残りとかに求めるファンタジーは昔から繰り返し使われてきたし、古くはそれが神話の原型にもなっていた。しかし具体的に細かく見ていくと、そうした説はそもそもの部分を見落としていることが少なくない。 シュメールの場合、「農業の技術はどこから来たか」という話だ。 まず、…
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マヤ文明の要塞発見~ライダー技術で見つかったマヤ遺跡が語る歴史とは。

かつてマヤ文明のイメージは、比較的平和なものだった。大規模な戦争はなく、戦いは王や貴族のみで小規模に行われるスポーツ的なものだったはず…と言われていたのだが、ここ最近になって急速に、「実は大規模な戦争もやってた」という方向に変わりつつある。 その証拠となる戦争の遺跡、要塞や見張り塔などについて、ナショジオチャンネルの番組でやってたので…
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シュメールの都市遺跡「キシュ」についての資料

だんだん自分用の資料になってきたけどとりあえず纏めたいのでキシュについて。 都市名はシュメール語/アッカド語ともにキシュ(kish)、現代名はウハイミル(Uhaimir)。 隣接するフルサグカラマ(Hursagkalama)=現代名インガラ(Ingarra)との複合都市を形成していた。 この都市があるのはバビロンか…
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シュメール(アッカド)の都市遺跡「マラダ」についての資料

シュメールの都市、と言いつつ出来たのはアッカド時代っていう遺跡もある。その一つがここ、マラダ(マラド)。 バビロニア地方の中部にあり、現代名はワンナ・サドゥン(Wannat al-Sa'dun)またはテル・ワンナ・サドゥン(Tell Wannat es-Sadum)。シュメール語/アッカド語での名前がマラダ(Marda)。同時代の大都…
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シュメールの都市遺跡「ニップル」についての資料

シュメール人が宇宙人扱いされるのと、バビロニアやアッシリアと混ぜられるのは、きっと資料がなくてよく分からないからに違いない。なので資料を放流しておくよ。 次はニップルに行ってみよう。 古代のシュメール語の都市名はニップルまたはニブル。アッカド語でニップル。現代名は古代名とよく似たヌッファル。 つづりでは「エンリルの都市」と…
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シュメールの都市遺跡「ギルス」についての資料

シュメール人が宇宙人扱いされるのと、バビロニアやアッシリアと混ぜられるのは、きっと資料がなくてよく分からないからに違いない。なので日本語で検索しても出てこない都市については資料を放流しておくことにした。 シュメールの主な都市のMAPなどはこちらを参照 https://www.ancient.eu/image/1352/map-o…
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シュメール人(実物)を持って来た。これが宇宙人扱いされた人たちの現実だよ…

シュメール人がときどき宇宙人扱いされるのはきっと実物を見たことがないからなんだな? って思ったから、実物探してきたぞ。 とはいえ、「確実にシュメール人と言っていいはずの人」は、あまり見つかっていない。ウバイド期はシュメール人じゃない可能性があるし…時代が紀元前3000年~2000年くらいでシュメル人の都市って言われてるところから出…
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シュメール人=宇宙人説なるものがあるらしいのだが、いつもの如く色々ツッコミどころあるよね

「最近、古代エジプトネタで超古代文明とか宇宙人ガーとか言ってくる人いないんスよねー」って話してたら、「その手の人たちは最近シュメールでブイブイ言わせてるよ」って言われたので早速探してみたら、なんかすっげー出るわ出るわ、シュメール人は宇宙から来たアヌンナキ星人だとか、ニビル星がどーたらとか、色々アレがアレなことになってて面白かった。 …
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「ただ一度きり」の出来事が歴史を作る可能性について

「ただ一度きりの出来事」と聞いて、2011年の東日本大震災のような出来事を思い浮かべる人は多いと思う。 確かに千年周期という長い時間は、およそ人間の記憶と記録の保持できる許容範囲を越えている。従って、出くわした人間は「今までに一度もない、初めての出来事だ」と認識するだろう。しかし大地震も大津波も、それ単体で言うならば、地球の歴史におい…
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大酒飲みとされたアプラハンダ王、風評被害疑惑

前提: アプラハンダとは紀元前18世紀ごろのカルケミシュの王様である。 ユーフラテス川の上流、シリアとトルコの国境あたり。町の名前は、かつてこの町の主神だった「ケモシュ」に由来するという。ケモシュ。かわいい名前だが、どんな神様だったのか名前以外はよく分からない。 ちなみにこの時代は都市国家の時代なので、カルケミシュは首都であ…
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やったのはハットゥシリ1世? トルコ~シリア国境の都市の地下から3,600年前に燃えた都市跡が見つかる

タイトルどおり、トルコとシリアの国境に近い場所の遺跡の地下から燃えた跡が見つかったらしいのだが、今回はなぜか例外的に最初から犯人が名指しされていた。やったのはヒッタイトの王、ハットゥシリ1世じゃないかというのだ。 時代は紀元前1,600年、この時代のヒッタイトはまだ新興の王国で、急速に国土を拡大しつつあった。 ※ちなみに記事のタ…
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インダス文明に属する遺跡の人骨、初めてDNA解析に成功。その結果は予想外?

まあ多分これそのうち日本語でも記事が出ると思うけど、最初に言っておくと。  DNA抽出に成功したのは1体のみなので、まだ何も分かっていない。 今回のは今まで失敗しまくってたDNA抽出にようやく成功する事例が出て来たという意味で画期的なんだけど、その結果だけもってインダス文明の担い手たちについて語るのはムリ。一体だけだし、イン…
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「アサシン クリード・オデッセイ」戦闘せずにギリシャ各地を巡れるディスカバリーツアーモードがようやく配信決定!

アクションゲーム苦手、血が苦手、でも古代ギリシャの世界を旅してみたい。そんなあなたに朗報です。 前作オリジンズにつづき、最新作オデッセイでも「ディスカバリーツアー」モードが実装されるよ…! 『アサシン クリード オデッセイ』追加コンテンツ“ディスカバリーツアー:古代ギリシア”が9月10日に配信決定。古代ギリシアの歴史と文化に触れ…
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紀元前5世紀、アテナイへ。「一日5ドラクマで行く古代アテネ旅行ガイド」

表紙のデザインと、帯の「そうだ、ソクラテスに会いに行こう」の文言で吹いたのでいさぎよく買ってきた。 お茶吹いたら敗け…。 古代アテネ旅行ガイド (ちくま学芸文庫) この本は、紀元前5世紀、一番盛り上がってたアテネの街を訪れる旅行者への旅行ガイド、という体裁の本になっている。似たようなコンセプトの本は結構あり、ゲームでもつい…
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ペルー北部の世界最大級の生贄遺跡、最終的に227人発見される

なんともすさまじい人数…。 4歳~14歳の子供227人が心臓をえぐられて埋められている遺跡が、ペルー北部(リマの北の海岸沿いの砂漠)で見つかったという。 近くには200頭ものリャマも埋められており、こちらもかなりの数。 At Least 227 Slaughtered Children Found at World's Lar…
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スコットランド北部でピクト人のシンボルの刻まれた石が新たに発見される。

初期のキリスト教徒の墓地を発掘してたら、思いがけずピクト・シンボルの刻まれた墓石が見つかったよ! という話。元々は1,200年前に作られたもので、1796年に墓石として転用されたらしい。ちなみに何で年代がピンポイントで分かるかというと、墓石に刻まれた墓碑に記載されているから。 Rare 1,200-year-old Pictish…
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マヤ人「街を焼くぞ!」…マヤ文明の衰退に大規模な戦争が関与していた可能性

文明に対する評価というものは、時代ごとに違うことも少なくない。 マヤ文明についても、かつては「本格的で大規模な戦争は存在しない。あくまで王族や貴族の小規模で儀礼的な戦争だけ」「ただし生贄は多い」という論が強く、比較的平和な文化圏だったと語られることが多かったのだが、近年では「実はけっこう戦争やってた」「むしろ、以前言われてた生贄は言う…
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聖書を研究しすぎて闇落ちした結果…「七十人訳ギリシア語聖書入門」

この本はめちゃくちゃ詳しくて面白い。面白いのだが、聖典を全て是とするキリスト教徒にはだいぶキツい内容になっているかもしれない。 なぜかというと、著者は 聖書を研究しすぎて闇落ちしている からだ。 聖書の成り立ちの曖昧さや矛盾、内容の不備、いやむしろ「聖」書の聖の部分だって人為的に付与された属性だろ? みたいなところから、旧約も新約も…
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粘土板の内容を解読したいのに一部欠けてる!(ビキビキ)→人工知能で続きが判るかも!

これすげー頭のいい人工知能の使い方だなと思った記事。古代の粘土板の「欠けてる部分」がどっか別の博物館に収蔵されていないか、データベースから瞬時に探し出すシステムを開発しているという。粘土板は文字どおり粘土の板なので、長年の間に破片になってしまっており、異なる時期に発掘されたり、同じ博物館の中でも収蔵品の中でごっちゃになっている場合がある…
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グリーンランドに行ったアフリカ人「An African in Greenland」

昔、クールランニング、という映画を見たことがある。 雪の降らない南国、ジャマイカ出身の三人が、ボブスレーという、雪の滑り台をソリで駆け下りる競技で冬季オリンピックに出て活躍する話だ。雪を知らない、雪の上を歩いたこともない男たちが、持ち前の運動神経でソリを操れるようになっていくさまはなかなかに面白かった。 今回それを思い出す話を見…
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その図像、ほんとにケルト固有なの? グンデストルップの大釜とガレフーズの大型角杯

「ケルトの図像と言われているものは、西地中海世界ではゲルマンの図像でも在り得る」。 これを説明するのによさげな例を追加で発掘したので、ついでに書いておく。 まずはこちらを見てもらいたい。 ガレフーズ(ガレフス)の黄金の角杯(Golden Horns of Gallehus) 作られたのは5世紀初頭…
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かつて「失われた技術」と言われたダマスカス鋼の秘密と、その顛末。

伝説は、いつまでも変わらず伝説で在り続けるわけではない。 科学技術の進歩によって幻から現身へと変わったものもある。ダマスカス剣の製法もその一つである。 というわけで前置きとかメンドクサイのでさくっと概要からいこう。 ダマスカス鋼の成分は既に判明していて、ダマスカス剣は現代技術だとだいたい再現可能です。 分からないのは…
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エーゲ海で見つかった「ギリシャのピラミッド」、もともとピラミッド型の島だった

なんかオカルト関連のとこで一時期話題になってるのを見かけたけど、結局、情報の一部が独り歩きしてただけで「これはピラミッドじゃないよ」という話だったらしい。 4,600-Year-Old Greek 'Pyramid' Found in the Aegean Sea … Is Not a Pyramid at All https:…
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「起源」と「古くから在ったもの」の違い~何でもかんでも「起源」って言うのはちょっと

色んなものが古代エジプト起源(もしくはメソポタミア起源)にされている昨今。 無粋は承知で、そもそも「起源」と「古いものが残っている」は違うんやぞ? という話をしたい。 ◆起源 とは 最初に考え出された、使われだされたところから、変化・発展を遂げながらその後に繋がる系譜のこと 単純に「現時点で残っている最も古いもの」ではない …
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不遇の遺跡テル・ハラフ、忘却の時代からの生還

ルーブルで開催している特別展「Royaumes oublies」(直訳すると「忘れられた領域」)、ヒッタイトがメインっぽいのにハラフ遺跡のコンテンツが独立して設けられているので 何でやろ? と思って色々調べていたのだが、めちゃくちゃ不憫な遺跡かつ、最近ようやく遺物の修復が完了したばかりだったということが分かった。 Berl…
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ISに破壊された遺物を3Dプリントで再現。写真から3Dモデルが作れる時代になりました

2014年に「イスラム国」(IS)によって破壊された、イラクのモースル博物館の遺物を、過去に来館者が撮影した写真から3Dプリントで再現するという試みがロンドンで行われた。 写真に写っていない裏側や、足の下の陰になっている部分などは欠けているものの、表からぱっと見た感じではなかなか良く出来ている。 3-D printing r…
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