テーマ:その他の神話・叙事詩

やめろ、その攻撃は俺に効く。イタリアとクルド人自治区共同の緊急発掘でアッシリアのレリーフが見つかる

各地域では、かつてイスラム国の支配下にあった地域の遺跡の被害状況の調査が急ピッチで進められている。 これはイラクで行われているFaida遺跡の緊急発掘で、アッシリア(新アッシリア)時代の立派なレリーフが見つかったよという話。イラク北部のDuhok(ダフーク)から20kmしか離れていない。地図で見るとモースル・ダムのすぐ北側にあり、最近…
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イランで発見された謎の「長城」の正体は? …今後の調査に期待だ!

年末に忙しくて拾い損ねていた発見の一つ。 イラン西部で見つかった、石で作られた謎の「長城」。その大きさから、"ハドリアヌスの長城"とも比較されているが、今のところ正確に「いつ」、「誰が」、「何のために」築いたのかは不明。なんともミステリアスな壁である。 Ancient 70-Mile-Long Wall Found in Wes…
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息子を悼むヴァイキングの詩の意味は? レーク石碑と冬の時代

デンマークにあるルーン石碑の一つ「Rök runestone」の碑文は、ルーン石碑にしては長文でやや難解なうえ、一部が欠けているため、完全な翻訳が出来ず意味の解釈についても人によって若干のブレがある。(もっとも、北欧神話の詩はだいたいそういう感じなのだが…。) そのレーク石碑の文章について、新たな解釈が出た、というニュースが流れていた…
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エルサレムの発掘と考古学/考古学が政治に利用される場所

ナショジオ12月号の特集で、エルサレムの考古学の話をやっていた。 イスラエルにおいては考古学と政治が昔から分かちがたく結びつき、考古学が政治によって左右されることが多くあった(関係者からは否定されるが)。 それがここ最近、もはやツッコミ入れても間に合わない感じになってきてる現状がある。 エルサレムの発掘が盛んに、背景に政治的意…
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2019年、考古学の10大発見(ARCHAEOLOGY magazine版)

考古学の10大発見が出ていたので、去年拾ってないやつもあるので、概要を纏めておくことにする。 それぞれの記事へはTopのリンクから飛ぶこと。 https://www.archaeology.org/issues/364-features/8233-top-10-discoveries-of-2019 ・エジプト/サ…
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地球温暖化とヴィンランド・サガ ~異常気象で始まるStory~

地球温暖化が無いと始まらない物語がある。 今日はそんな話をしてみたい。 ヴィンランド・サガとは、ヴァイキングの北米大陸への到達を記録した物語である。ヴィンランドは北米のことで、発見者が「ブドウが実る土地」と呼んだことからそう呼ばれるようになった、と説明されることが多い。ちなみにサガは「物語」の意味だ。この物語は何種類か伝えられて…
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【ゆく年】2019年、今年もそろそろ〆作業の季節となりました【くる年】

そんなわけで今年も色々ありました。 今年の出来事をダイジェストで振り替えるいつものあの企画。各月のニュース記事から記憶を掘り起こすチョイスをしてみました。 セーブポイント@荒船山 *********** ここから *********** ◆1月 古代エジプトが輸入する戦象を警護していた? 紅海/ベレ…
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【陽のあたる場所】古代世界の異常気象と「溶ける地面」の謎。

ひと昔前の懐かしい古代文明の本を久しぶりに開いてみると、古代核戦争の話が出てきたりする。 インダス文明の都市のひとつ、モヘンジョダロ遺跡で地面や建物のレンガが溶けている場所が見つかり、これはきっとここで核戦争があったに違いない! みたいな話になったところから来ているようなのだが…最近はそうした言説はとんと見かけなくなった。 その…
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メソポタミアの書記、腕鍛えられてない? 粘土板に文字を書く時の重量負荷を計算してみる

どうでもいいことなんだけど前からすっげー気になってることがある。  メソポタミアの書記って何でいつも立ったまま文字書いてるんだろう?  それ重くない? 壁画に残る書記の姿は、いつも立って、片手に何か板のようなもの、片手に葦ペンを握りしめている。 もしくは椅子に座ってひざの上に粘土板置いてる座像もあるが、粘土板の重量によっ…
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紀元前4,800年、ポーランドのストーンヘンジ風の遺跡の詳細が明らかに

年末運航で色々間に合ってません! と言いつつもメモはしておかないと後で忘れて残念なことになるので書いてはおくことにする。 ストーンヘンジ風の遺跡といえばフランスの大西洋岸が有名だけれど、実はポーランドにもあるらしい。今は畑の下に埋もれたその遺跡は2017年にNew Objezierzで発見された。土の下に埋もれている構造物が植物…
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ヒッタイトの都市・サピヌワから人骨が出土。考古学者がDNAの採取をするらしい…

確実にヒッタイト人と呼べる人骨は今まで見つかってなかったところ、今回ヒッタイト時代の骨が見つかったので、多分これヒッタイト人だ! って考古学者がウハウハでDNA採取に取り掛かるらしいという話。う、うん… 3,500-year-old skull found in Hittite city of Sapinuwa https://…
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ペンシルベニア大学考古学人類学博物館、ウルの粘土板をイラクへ大量返還

最近、主に欧米のいろんな博物館・美術館が、遺物を元あった国へ返却している。 (アルゼンチンからチリに返還されたケースもあるので必ずしも欧米だけのトレンドではなさそうだが) これもそんな遺物返還のニュースの一つ。ペンシルバニア大に付属する博物館からイラクへ、メソポタミアの都市ウルの初期の発掘で掘り出された粘土板のうち、387枚が返還さ…
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ヴァイキングの墓、何故か100年越しに重ねて埋葬される。

ノルウェー中部で見つかったヴァイキングの墓が発見されたが、何故か全く同じ場所に重ねて作られており、しかも副葬品からして100年くらい離れていそうで理由が分からない、という不思議なニュースが流れていた。埋葬の形式は舟の中に遺体を横たえて舟ごと埋める舟葬で、単体であればよくある埋葬方法なのだが…。 Mysterious Viking …
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メソポタミア史にひっそり入っている「バジ王朝」について軽くまとめた

メソポタミア史にひっそり入っている「バジ王朝」って何者? っていう話 初心者向けのざっくりした歴史年表だとわりとはしょられてることもある「バジ王朝」。マイナーな王朝も調べてみると案外面白そうなネタがあったりするので、とりあえず調べてまとめておくことにした。 バジ(Bazi)王朝は中期バビロニアの王朝で、通称としてバビロン第6…
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冥界神の街、クタ市の資料を集めた

イナンナ(イシュタル)の街ウルクはわりとよく見かけるんだけど、エレシュキガルの街クタってあんま出てこないよね…。 というわけで、ちょっと探しに行ってみたら、なんか資料見かけない理由が分かったぞ。  発掘したけど、そもそも遺物があんまない よくあるパターンだ…。粘土板文書では頻繁に言及されてて、現在地と都市名も一致して…
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IT×考古学 未知のナスカの地上絵が発見にAIによる画像解析が投入される

ITと考古学のコラボもついにここまで来たかという感じ。 AIによる画像解析で、今まで知られていなかった地上絵が多数見つかったというニュースが流れてきた。 山形大プレスリリース ナスカ台地とその周辺部で143点の新たな地上絵を発見 https://www.yamagata-u.ac.jp/jp/information/pr…
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生贄少女の登山日程は? インカ帝国時代の少女ミイラから考える6,000m級登山

インカ帝国時代、アンデス山脈の一画ユーヤイヤコ山(ジュージャイジャコ/ジュジャイジャコとも)の山頂で、三人の子供たちが生贄として神に捧げられた。いずれも保存状態がとてもよく、世界でも有名なミイラとなっている。一人は推定15歳の少女、彼女は太陽の巫女アクリャだったのではないかと考えられている。おつきの二人は推定7歳の少年と6歳の少女だ。今…
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ノルウェーのスターヴ教会(樽板教会)の詳細な年代測定を使用木材から

主に12-13世紀ごろ、北欧におけるキリスト教黎明期に建てられたノルウェーの木造教会群について、詳細な年齢測定が行われたそうだ。 木造教会は「スターヴ教会」と呼称されている。スターヴとは樽板のこと。 測定方法は「使ってる木材の年輪を数える」というもの。ただ貴重な文化財を傷つけるわけにはいかないので、写真に撮ったデータをデンドロメータ…
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男の乳首に込められた意味とは? 乳首を切り取られたアイルランドのミイラの謎

わりと最近アイルランドで見つかった泥炭ミイラで、「体を切断されたうえ、なぜ乳首が切り取られている」という人物がいる。なぜ乳首…? というわけで、少し情報を整理してみた。 そのミイラはオールド・クロウハンマン(Old Croghan Man)と呼ばれている。クロウハンは見つかった地名。頭、上半身、下半身がバラバラにされており、おそら…
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地学×天文学×考古学。アッシリアの天文観察日誌、最古のオーロラ様現象の記録と判明する

アッシリアとは、現在のシリア付近に栄えた帝国の一つ。メソポタミア北部の地域自体をアッシリア地方と呼ぶこともある。 その中でも新アッシリアの時代に記録された天文観察の日誌に記録された現象がオーロラであったことが、科学的に証明されたという。 どうやったかというと、 1)楔形文字の粘土板を解読→「赤が空を覆う」という記載あり。同…
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中米の都市国家「テオティワカン」の栄枯盛衰と国策としての政治利用

テオティワカンという古代都市は、メキシコの中でも随一の観光地なので、名前を知ってる人は多いと思う。 これはそのテオティワカンを考古学的な視点から見た学術書である。一般向けのガイドブックでは神秘的、あるいは古代のイメージを前面に押し出したイメージ戦略になるが、こちらは実際の発掘に基づく歴史研究がメイン。当然といえば当然だが、ぱらっとめく…
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アッカド王朝は旱魃で衰退したか。サンゴの化石から分析する古代都市の栄枯盛衰

オマーン沖のサンゴ化石から古代の気候を再現するという、なんだか面白そうなプロジェクトがあるなぁと思ってみてたら、まさかの北海道大学…日本だった…! サマリー アッカド帝国崩壊の原因をサンゴの化石から解明〜サンゴの化石から復元した月単位の古気候記録の証拠〜 https://www.hokudai.ac.jp/news/2019/…
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シュメールの都市まとめ「ウルク」とウルク期について

ウルクはイラク南部、ユーフラテス川に面した場所に存在する都市。 シュメール語の都市名はウヌ(グ)で、アッカド語での名前がウルク。実はよく知られている名前はシュメール語ではない。 旧約聖書ではエレクという名前で知られ、現在名はワルカ。 紀元前5,000~4,000年の間を都市文明誕生の前夜、「ウバイド期」というが、その終わりごろの時…
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ウルからバビロンへ~影が薄い「イシン・ラルサ時代」の見どころを纏めてみた

説明しよう! イシン・ラルサ時代とは… メソポタミアの都市国家「イシン」と「ラルサ」が覇権をかけて争っていた時代紀元前2000年~1800年あたりの時代のことだ! 「イシン」はウル第三王朝が倒れたあとに、その枠組みを引き継いで成立する国。ラルサはどちらかというと新興都市国家。古バビロニア時代と平行しているぞ。 古代世界の二大都市…
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学術書に見せかけたトンデモ本らしいトンデモ本「古代パレスティナの宗教」

手に取ってぱらっと見たとき「…うん?」と引っかかるところがあり、じっくり読んでみようかとじっくり読みはじめたらとんでもない代物だったぜ…。久しぶりに出会った、非常によく出来たトンデモ本である。一瞥して荒唐無稽なつくりでは意味がないのである。タイトル、表紙、体裁、文体などすべて学術書らしさをしっかり保っている。が、中身がヤバい。 古…
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カレリア地方に伝わる葬送哀歌とその記憶「トゥオネラの悲しい唄」

トゥオネラとは、フィン族の神話で「死の国」のこと。偉大なる始祖の支配する冥界で、フィンランド叙事詩「カレワラ」にも登場する。カレリアはフィンランドとロシアの間にあり、現在はロシア支配下。ちなみにフィンランドの国民的叙事詩とされる「カレワラ」の多くの断片はカレリアで採集されていて、フィン族の古い伝統がより強く生き残っている地域と言えるかも…
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サウジアラビア、考古学者に門戸を開く。未調査のナバテア人の領域がついに…!

サウジアラビアといえば、かつてはメッカ巡礼以外の外国人は門前払いされることで有名な国だった。観光ビザなんて出ません、ビジネスビザでさえおりづらい、みたいなハードル高すぎな国。そのためサウジ国内にある遺跡の調査なども外国隊が入っておらず、世界遺産にもなってる遺跡があるにも関わらず資料がない、観にも行けない…という状態だった。 それが最近…
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