テーマ:その他の神話・叙事詩

ヴァイキングが築きし町・ダブリン~初期の街は想定されたより大きかった、という話

アイルランドの首都・ダブリンは、かつて北の国からやってきたヴァイキングたちが元からあった集落を接収して作った街が元になっている。「ダブリン王国」あたりで探すと色々資料が出てくるが、街の名前は、かつてゲール語で「黒い水たまり」(ドゥブ・リン)と呼ばれていた集落が、ノルマン系ヴァイキングによって「ダブ・リン」と呼び変えられたのが起源だとされ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

蛮族のための井戸制圧マニュアル ~毒を投入される前に~

この記事は、元々「蛮族が井戸に毒を入れること」を想定して資料を集めていた。しかし、検討しているうちに急遽、方針変更したものになります。 ある街で戦争に関連して井戸に毒が入れられる場合、攻める側が「相手の戦力を減らすために井戸に毒を入れる」場合と、守る側が撤退前に「嫌がらせとして井戸を使えなくするために毒を入れる」という場合の二通り…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

聖書博物館の所蔵する死海文書は全て偽物。2年を経て全ての鑑定結果が公表される

「博物館の死海文書が全て偽物!」という、ぱっと見センセーショナルな記事が流れていてけっこう食いついている人がいたので、遅ればせながらちょっと解説しておく。 まず、この博物館は「大富豪が自分のコレクションを公開するために作った博物館である」というところに注意してもらいたい。 しかも作った人は「キリスト教福音派」。メトロポリタンなど…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

リアル「聖女の遺骨求む」アングロ・サクソンの王女Eanswythe

イギリス・ケントにイングランド最初(に近い時代)の教会を建てた業績で知られる王女、聖Eanswytheの遺骨と思われるものが見つかったという。生きていたのは7世紀。616年~640年頃とされ、10代後半から20代前半に若くして亡くなったことになる。ケントの最初のキリスト教王エセルバートの孫娘で、異教徒の王との意に沿わぬ結婚を拒否してフォ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

【牛まみれ】古代マヤの「失われた王国」Sak Tz'i' の首都と思しき遺跡、メキシコで確定される

発音出来ねぇぞSak Tz'i' …! というわけで日本語の資料を辿ってみたら「サク・ツィ」というカタカナが充てられていた。意味は「白い犬」。マヤの都市国家の一つで、ピエドラス・ネグラスの勢力圏にあり、かねてより近隣他国の碑文で存在は知られていた。しかし首都の位置が分かっていなかった。 それが今回、流行りのLiDAR技術によって…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

イースター島でブレーキ故障のトラックがモアイ像をなぎ倒し、騒ぎに。

先週、イースター島でブレーキの故障したトラック(別の記事だとサイドブレーキ引き忘れたとなっていたが…)が、坂道を転がり落ちてモアイ像と、その台座であるアフに激突、モアイ像をなぎ倒して破損させた、という何とも豪快で痛いニュースが流れていた。 こちらが動画 https://www.youtube.com/watch?time_con…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ギルガメシュはそんなことは言ってない。「森と文明の物語」

図書館が臨時休刊で手元に読む本が無かったので、適当にkindleでポチって読み始めた本なのだが、、、色々とツッコミどころがある内容だった。オススメする気もしないのでリンクは貼らない。 森と文明の関わりについての内容で、農耕や牧畜、都市や艦隊などを作るための材料として森が切り開かれ、失なわれていった、という話である。 しかし著者の思い…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「ミダス王の墓」は本当は誰のものなのか、資料を集めてみた

ミダス王関連でちょっと見つけてしまったもの。 フリュギアの首都・ゴルディオンにある大きな墳墓は慣例的にこの王の墓と呼ばれているものの、実際は時代が微妙にズレており、ミダス王が作ったけどミダス王自身は葬られなかった、など、学者によって色々な説があるらしい。 …なんかそのパターン、他でも見たことあるぞ。。 古代史ではよくあるやつで…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

資源的に恵まれていたのに覇権は取れなかった…ウラルトゥ国について調べてみた

古代文明の水の利用を調べていたときに、「ヒッタイトと同じくウラルトゥも使える水の量が豊富だった」という話があったので、ほほう? と思ってちょっと調べてみた。まずウラルトゥ国って何ぞや。名前からしてウラルトゥ山脈のあたりにあったっぽい。そこからスタートしてみた。 調べてみると、この国については2つの名称がよくつかわれていた。 …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

クラウド解読で内容判明、フランス・フィニステールの海岸の碑文

論文をインターネット上に公開して不特定多数の査読者がチェックする「クラウド査読」という言葉があるが、最近では解読できない文章を不特定多数で解読チャレンジする「クラウド解読」もアリらしい。 フランスのフィニステール地方にあるPlougastel-Daoulasという町では、海岸で数十年前に見つかっていた碑文、誰も解読できず困っていた…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ヒッタイト滅亡後のアナトリア、知られざる「王国」の石碑が発見される

トルコ中央部で、名前も分からない失われた王国の碑文が発見され、そこにはフリュギアのミダス王の敗北が記されていた…という、なかなかロマンのあるニュースが流れていた。しかもその碑文は農民が用水路に沈んでいるのを見つけたという。もしこの碑文の年代や解読内容に問題がないのであれば、ミダス王の史実としての姿を伝える証拠がひとつ増えることになるかも…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

イナゴの群れが中国に到達! というクソみたいなデマが流れていたので、バッタの進行の見方を解説する

まとめサイトや東スポなどが「サバクトビバッタの大群が中国へ!」というどうしようもないデマを流していて、えぇ…マジかよ…と頭を抱えたバッタウォッチャーの中の人ですこんばんは。 いや、冗談抜きに、人知れずもう10年くらい毎年春の時期になるとサバクトビバッタの発生をウォッチしてますからね。 え、何でそんなヒマなことしてるのかって? …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

移民大国ヨルダンのお国事情について調べてみた

ペトラ遺跡の水の利用方法からヨルダンの水不足事情に行き当たり、そこから「ヨルダンにはパレスチナ難民やエジプトなどからの出稼ぎ労働者が多い」という話に行きついた。 あれ? ヨルダンって資源も産業もないから出稼ぎで自国から出ていく人が多いんじゃなかったっけ? 労働力足りないわけじゃないよね…。 と思いながら調べてみたら、どうやら、人…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

大きな水源の無い国・ヨルダンの水事情「野の花の国」

先日、世界の各遺跡の水利事情を調べている中で、ヨルダンにあるナバテア人の遺跡(ペトラ)では、限りある降水を効率的に利用するために水路が匠に張り巡らされていた、という話を読んだ。ほほう? そういやヨルダンって砂漠の国だよな? 隣のサウジは地下水使ってるけどヨルダカはどうなんだっけ…? と思って、ちょっと資料を探してみた。 そして、図書館…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

都市まで作ったのに文明未遂に終わった北米各地の文化の謎。

四大文明、という言葉はもう古い、と言われるようになって久しい。文明の数は四つどころじゃなくてかなり多いというのが最近の説なのだ。しかしその中でも、何を文明としてカウントするかは人による。中には、文明なのか文明じゃないのか微妙なものも沢山ある。 その中の一つに北米のインディオ文化がある。 「カホキア文明」と文明として扱われるものも…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

バナナの歴史がまた1ページ… ラピタ人と行く太平洋の旅 with バナナ

前提として、バナナの原産地は東南アジアのどこかとされている。 マレー半島やニューギニアに原種があり、突然変異で生まれた種のないものが人類の移住に伴い広まっていった。3-4万年前には栽培化に着手されていたと考えられているが、ニューギニアで高地でバナナの花粉が急増するのが7,000年前くらい。 そのニューギニア周辺の島を旅立ち、…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

古代エジプト十の災い リアルにイナゴが攻めてきたら起きることって…

昨年末からのサバクトビバッタ大量発生により、東アフリカの作物が壊滅状態に…。 エチオピアは25年ぶりの大発生、隣のケニアは70年ぶりの惨状、ソマリアは紛争状態の場所に殺虫剤を撒くためのヘリを飛ばせなくて手作業で駆除しようとするという絶望的な状況の中、群れはついに紅海沿いにエジプトにも進軍しはじめている。 Locusts: UN …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

やめろ、その攻撃は俺に効く。イタリアとクルド人自治区共同の緊急発掘でアッシリアのレリーフが見つかる

各地域では、かつてイスラム国の支配下にあった地域の遺跡の被害状況の調査が急ピッチで進められている。 これはイラクで行われているFaida遺跡の緊急発掘で、アッシリア(新アッシリア)時代の立派なレリーフが見つかったよという話。イラク北部のDuhok(ダフーク)から20kmしか離れていない。地図で見るとモースル・ダムのすぐ北側にあり、最近…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

イランで発見された謎の「長城」の正体は? …今後の調査に期待だ!

年末に忙しくて拾い損ねていた発見の一つ。 イラン西部で見つかった、石で作られた謎の「長城」。その大きさから、"ハドリアヌスの長城"とも比較されているが、今のところ正確に「いつ」、「誰が」、「何のために」築いたのかは不明。なんともミステリアスな壁である。 Ancient 70-Mile-Long Wall Found in Wes…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

息子を悼むヴァイキングの詩の意味は? レーク石碑と冬の時代

デンマークにあるルーン石碑の一つ「Rök runestone」の碑文は、ルーン石碑にしては長文でやや難解なうえ、一部が欠けているため、完全な翻訳が出来ず意味の解釈についても人によって若干のブレがある。(もっとも、北欧神話の詩はだいたいそういう感じなのだが…。) そのレーク石碑の文章について、新たな解釈が出た、というニュースが流れていた…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

エルサレムの発掘と考古学/考古学が政治に利用される場所

ナショジオ12月号の特集で、エルサレムの考古学の話をやっていた。 イスラエルにおいては考古学と政治が昔から分かちがたく結びつき、考古学が政治によって左右されることが多くあった(関係者からは否定されるが)。 それがここ最近、もはやツッコミ入れても間に合わない感じになってきてる現状がある。 エルサレムの発掘が盛んに、背景に政治的意…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

2019年、考古学の10大発見(ARCHAEOLOGY magazine版)

考古学の10大発見が出ていたので、去年拾ってないやつもあるので、概要を纏めておくことにする。 それぞれの記事へはTopのリンクから飛ぶこと。 https://www.archaeology.org/issues/364-features/8233-top-10-discoveries-of-2019 ・エジプト/サ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

地球温暖化とヴィンランド・サガ ~異常気象で始まるStory~

地球温暖化が無いと始まらない物語がある。 今日はそんな話をしてみたい。 ヴィンランド・サガとは、ヴァイキングの北米大陸への到達を記録した物語である。ヴィンランドは北米のことで、発見者が「ブドウが実る土地」と呼んだことからそう呼ばれるようになった、と説明されることが多い。ちなみにサガは「物語」の意味だ。この物語は何種類か伝えられて…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

【ゆく年】2019年、今年もそろそろ〆作業の季節となりました【くる年】

そんなわけで今年も色々ありました。 今年の出来事をダイジェストで振り替えるいつものあの企画。各月のニュース記事から記憶を掘り起こすチョイスをしてみました。 セーブポイント@荒船山 *********** ここから *********** ◆1月 古代エジプトが輸入する戦象を警護していた? 紅海/ベレ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

【陽のあたる場所】古代世界の異常気象と「溶ける地面」の謎。

ひと昔前の懐かしい古代文明の本を久しぶりに開いてみると、古代核戦争の話が出てきたりする。 インダス文明の都市のひとつ、モヘンジョダロ遺跡で地面や建物のレンガが溶けている場所が見つかり、これはきっとここで核戦争があったに違いない! みたいな話になったところから来ているようなのだが…最近はそうした言説はとんと見かけなくなった。 その…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

メソポタミアの書記、腕鍛えられてない? 粘土板に文字を書く時の重量負荷を計算してみる

どうでもいいことなんだけど前からすっげー気になってることがある。  メソポタミアの書記って何でいつも立ったまま文字書いてるんだろう?  それ重くない? 壁画に残る書記の姿は、いつも立って、片手に何か板のようなもの、片手に葦ペンを握りしめている。 もしくは椅子に座ってひざの上に粘土板置いてる座像もあるが、粘土板の重量によっ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

紀元前4,800年、ポーランドのストーンヘンジ風の遺跡の詳細が明らかに

年末運航で色々間に合ってません! と言いつつもメモはしておかないと後で忘れて残念なことになるので書いてはおくことにする。 ストーンヘンジ風の遺跡といえばフランスの大西洋岸が有名だけれど、実はポーランドにもあるらしい。今は畑の下に埋もれたその遺跡は2017年にNew Objezierzで発見された。土の下に埋もれている構造物が植物…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ヒッタイトの都市・サピヌワから人骨が出土。考古学者がDNAの採取をするらしい…

確実にヒッタイト人と呼べる人骨は今まで見つかってなかったところ、今回ヒッタイト時代の骨が見つかったので、多分これヒッタイト人だ! って考古学者がウハウハでDNA採取に取り掛かるらしいという話。う、うん… 3,500-year-old skull found in Hittite city of Sapinuwa https://…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more