エジプト考古学者ザヒ・ハワス博士プロデュース、ツタンカーメンのオペラが作成される

大エジプト博物館の開館に合わせて、ツタンカーメンをテーマにした新作オペラが上演される予定、らしい。 シナリオはエジプト考古学の名物学者ザヒ・ハワスとFrancesco Santocono 氏、音楽はイタリアの音楽家 Lino Zimbone 氏が担当しているという。 Archaeologist Zahi Hawass creat…

続きを読むread more

地学×天文学×考古学。アッシリアの天文観察日誌、最古のオーロラ様現象の記録と判明する

アッシリアとは、現在のシリア付近に栄えた帝国の一つ。メソポタミア北部の地域自体をアッシリア地方と呼ぶこともある。 その中でも新アッシリアの時代に記録された天文観察の日誌に記録された現象がオーロラであったことが、科学的に証明されたという。 どうやったかというと、 1)楔形文字の粘土板を解読→「赤が空を覆う」という記載あり。同…

続きを読むread more

科博で開催中の「ミイラ」展に行って来た。~激込みで落ち着いて見られない。空いてないとムリ

国立科学博物館で開催中のミイラ展に行って来た。 公式 https://www.tbs.co.jp/miira2019/ 人気ありそうだし多分混むんだろうなぁとは思っていたが、予想以上の込み具合&キッズ多めのため、落ち着いて観るということが困難。 というかそもそも、通路狭すぎ&展示ケースが壁際で最前列の人がかぶりつき…

続きを読むread more

中米の都市国家「テオティワカン」の栄枯盛衰と国策としての政治利用

テオティワカンという古代都市は、メキシコの中でも随一の観光地なので、名前を知ってる人は多いと思う。 これはそのテオティワカンを考古学的な視点から見た学術書である。一般向けのガイドブックでは神秘的、あるいは古代のイメージを前面に押し出したイメージ戦略になるが、こちらは実際の発掘に基づく歴史研究がメイン。当然といえば当然だが、ぱらっとめく…

続きを読むread more

アッカド王朝は旱魃で衰退したか。サンゴの化石から分析する古代都市の栄枯盛衰

オマーン沖のサンゴ化石から古代の気候を再現するという、なんだか面白そうなプロジェクトがあるなぁと思ってみてたら、まさかの北海道大学…日本だった…! サマリー アッカド帝国崩壊の原因をサンゴの化石から解明〜サンゴの化石から復元した月単位の古気候記録の証拠〜 https://www.hokudai.ac.jp/news/2019/…

続きを読むread more

【離島旅】対馬へ行ってみよう!

発端 マイレージが溜まってて優待券で国内はどこでも行ける状態なので、どっか行こう  ↓ 色々あって対馬の観光客が激減ですいてそう  ↓ 南のほうはあったかそうだし、行ってみるか! というわけで調べ始めたのだが、そもそも観光情報が入手しにくいとか、日程が立てづらいとか、前提となる問題が色々とあり… 対馬に観光客が…

続きを読むread more

実在する子だくさん王家の傾向と、古代の子だくさん王家に当て嵌めてみた場合の視点

サウジアラビアは王族めっちゃ多い、ということは、なんとなく知ってる人が多いのではないかと思う。その膨大な王族たちが国の要職を占めており、お高い給料をもらっている。石油マネーである。石油を売って入ってくるお金をどう分配するかは国王が決めていい、なんていう凄く一族経営な国である。 その国の王族の家系図を調べみて驚いたのは、単純に親戚が…

続きを読むread more

シュメールの都市まとめ「ウルク」とウルク期について

ウルクはイラク南部、ユーフラテス川に面した場所に存在する都市。 シュメール語の都市名はウヌ(グ)で、アッカド語での名前がウルク。実はよく知られている名前はシュメール語ではない。 旧約聖書ではエレクという名前で知られ、現在名はワルカ。 紀元前5,000~4,000年の間を都市文明誕生の前夜、「ウバイド期」というが、その終わりごろの時…

続きを読むread more

ウルからバビロンへ~影が薄い「イシン・ラルサ時代」の見どころを纏めてみた

説明しよう! イシン・ラルサ時代とは… メソポタミアの都市国家「イシン」と「ラルサ」が覇権をかけて争っていた時代紀元前2000年~1800年あたりの時代のことだ! 「イシン」はウル第三王朝が倒れたあとに、その枠組みを引き継いで成立する国。ラルサはどちらかというと新興都市国家。古バビロニア時代と平行しているぞ。 古代世界の二大都市…

続きを読むread more

「500年前の侵略行為」等、過去はいつまで引きずられなくてはならないのか。

およそ三世代ほど前に起きた事件に関して、お隣の国が日本に対して謝罪や賠償を要求するというニュースが流れるのを目にすることがあるが、世の中そんなレベルじゃない、何百年も昔の話を蒸し返して謝罪などを要求する事例が結構ある。それも、フランスとイギリスの間で交わされる「100年戦争ネタ」のようなちょっとしたブラックジョークのレベルではなく、ガチ…

続きを読むread more

エジプトさん、スーダンの巨大ダム計画に物言い。水利権の交渉は決裂…

まぁ絶対に意見があうはずのない交渉でした…。 ナイル川の上流、エチオピアで巨大ダムが建設されていて、水を溜めはじめると下流のエジプトに流れる量が減って経済に大打撃を受けるので、水溜めるスピードを遅らせろやとエジプトさんが激怒している、というお話。 ↓これがエジプト政府紙での見解 http://english.ahram.o…

続きを読むread more

木がないならマンモス牙を削ればいいじゃない。極限の北の大地に挑む人類のワザ

氷河期のロシアを舞台に、ヒトがどのように生きてきたのか、というお話。 第一部と第二部に分かれているが、第一部はマンモスの牙を加工する技巧についての説明となっていて、なるほどこの研究はロシアじゃないと出来んわ…と納得の内容になっていた。 氷河期の極北に挑むホモ・サピエンス マンモスハンターたちの暮らしと技 マンモス(ケナガマ…

続きを読むread more

世界中にある「古代の妊婦」像は、誰が何のために作ったのかという話

古代の妊婦像というのは、↓こういう感じで腹部の強調された、おそらく妊娠した女性をあらわしているんだろうなという像のこと。 今回のこれはシベリアでマンモスの牙から削りだされた約2万5000年~2万1000年くらい前のものだが、他にも世界中に、実に幅ひろい時間に多数の「妊婦像」が散らばっていることは言うまでもない。 なぜ妊婦…

続きを読むread more

「オールドマスターの黄色」は古代エジプトの時代から。壁画に使われた色彩研究の新事実

紀元前6世紀のアプリエス1世の宮殿の壁画の破片から色を採取してて、今まで知られていなかった顔料を発見した、という記事が出ていた。 発見されたのはlead-antimonate yellow(アンチモンイエロー) とlead-tin yellow(鉛錫黄)。今まで中世西洋の絵画から使われ出したと思われていた色だそうで、調べてみると前者は…

続きを読むread more

サウジアラビアの女性たちの50年。横浜ユーラシア文化館で開催中

『サウジアラビア、オアシスに生きる女性たちの50年―「みられる私」より「みる私」』という企画展に行って来た。 本当は講演会の日に合わせて行こうと思ってたんだけど、ちょうど台風直撃で、講演会は中止になっちゃったので…。 http://www.eurasia.city.yokohama.jp/exhibitions/ …

続きを読むread more

エチオピアから送った絵ハガキ、5カ月半後についに届く。

5月の連休にエチオピアで出した絵ハガキ…。 令和元年あけましておめでとうございます! で暑中見舞いの時期くらいに届くはず、という目論見だったのが、まさかの5カ月半! ロストしたかな…と思っていた頃に届いたぞ!! 投函 →2019/05/01 (local date) 到着 →2019/10/17 ~ 2019/10/1…

続きを読むread more

学術書に見せかけたトンデモ本らしいトンデモ本「古代パレスティナの宗教」

手に取ってぱらっと見たとき「…うん?」と引っかかるところがあり、じっくり読んでみようかとじっくり読みはじめたらとんでもない代物だったぜ…。久しぶりに出会った、非常によく出来たトンデモ本である。一瞥して荒唐無稽なつくりでは意味がないのである。タイトル、表紙、体裁、文体などすべて学術書らしさをしっかり保っている。が、中身がヤバい。 古…

続きを読むread more

カレリア地方に伝わる葬送哀歌とその記憶「トゥオネラの悲しい唄」

トゥオネラとは、フィン族の神話で「死の国」のこと。偉大なる始祖の支配する冥界で、フィンランド叙事詩「カレワラ」にも登場する。カレリアはフィンランドとロシアの間にあり、現在はロシア支配下。ちなみにフィンランドの国民的叙事詩とされる「カレワラ」の多くの断片はカレリアで採集されていて、フィン族の古い伝統がより強く生き残っている地域と言えるかも…

続きを読むread more

エジプトの森林は国土の「0.1%」…その0.1%って何なのか調べてみた

国の面積のどのくらいが森林か、というのは国によって全然違う。森の多いイメージの国でも、割合で見ればそうでもなかったりする。たとえば「森の国」フィンランドは73.11%。アマゾンのジャングルを有するブラジルは58.93%。もちろん国自体の面積が全然違うので割合ではなく総面積で見ればブラジルのほうが森林面積は広い。 参考: 世界の森林…

続きを読むread more

サウジアラビア、考古学者に門戸を開く。未調査のナバテア人の領域がついに…!

サウジアラビアといえば、かつてはメッカ巡礼以外の外国人は門前払いされることで有名な国だった。観光ビザなんて出ません、ビジネスビザでさえおりづらい、みたいなハードル高すぎな国。そのためサウジ国内にある遺跡の調査なども外国隊が入っておらず、世界遺産にもなってる遺跡があるにも関わらず資料がない、観にも行けない…という状態だった。 それが最近…

続きを読むread more

プトレマイオス4世の神殿、下水道工事中に発見される。

日本でいう京都のごとく、エジプトの地下はことごとく遺跡まみれなので、掘れば何かが出て来てしまう。 今回は、Tamaという町の下水道の工事中に神殿が出てきちゃったぞという話。作ったのはどうやらプトレマイオス4世。日本ではかなりマイナーな王様である。なのでニュースとしては地味なのだが、情報を組み合わせると面白そうなものが見えてくるので補足…

続きを読むread more

ヴァイキング時代の女性たちは、自前の天秤ばかりを持っていた。

ヴァイキングのいかにも荒々しいイメージから、女性の墓には入れなかっただろうと思われていたが実際は女性の墓にも入っていることが多いと、最近になってわかってきたものが幾つかある。 武具や馬具。 馬そのもの。 そしてこのような天秤と重りだ。 https://www.facebook.com/groups/Vikingskatt…

続きを読むread more

雲のうまれるばしょ

登山をしていると、雲が出来る場面に出会うことが多い。 山の斜面に沿って暖かい空気が上昇する時、山の水分を巻き込みながら山の上に雲を作るのだ。でも自分のいる山でそれが起きると、自分の目の前が真っ白になってしまうのでマジ何も見えないし何も分からない(笑 こんな風に… 遠くの山で起きていると、その様子を横から眺めることが出来る…

続きを読むread more

北欧神話の世界で北の大地を開拓せよ!「Northgard(ノースガルド)」をやってみた。

steamでちょうどSALEやってたので半額購入。前からちょっと気になってた、ヴァイキングの村開拓ゲー「Northgard」。 システムはAoM+Civという感じで、その時点でかなり危険なことがお分かりいただけると思う。「あと1ターン」ならぬ「もう1シーズン…冬が来るまでは…」みたいな感じでやってしまう危険なアレ。北の大地を開拓す…

続きを読むread more

かつてのインダス文明に住む人々の現代の刺繍技術について

なぜか手芸コーナーに紛れ込んでいたフィールドワークの本。インドのラバーリーと呼ばれる集団(部族のようなもの)が持つ刺繍・パッチワーク技術を住み込みで習った話なので、民俗学とかそっち系なのだが…。 インド染織の現場 (フィールドワーク選書) というわけで、出会う予定ではなかったのに出会ってしまった本である。 インド染織という…

続きを読むread more

【君の名は】あの日見たミイラの名前を僕たちはまだ知…知った!

今を去ること10年以上前、日本にやってきた大英博物館のエジプト展でミイラの3Dスキャン映像を見たことがある。 その映像をふと思い出して、あれは…あのミイラの名前は…? 思い出せない! みたいになったので調べてみた。 忘れちゃいけない人… 忘れられない人… 君の…名前は…! Nesperennub(ネスペルエンネブウ…

続きを読むread more

サンゴ礁の島に隠された数千年の歴史。「南太平洋のサンゴ島を掘る」

オセアニア考古学の本である。 発掘地はファイスという島で、ミクロネシアの範囲内にある。一番近い友人の島ウルシーまで80km、定期的に交易していたヤップ島まで180km。 サンゴ島だが環礁(リーフ)の中のサンゴは死んでおり、リーフ内は干潮の時には干上がってしまう。海抜は18mしかないが、これでもサンゴ島の中では標高があるほうなのだとい…

続きを読むread more

韓国へのビール輸出が大幅減、どのくらいの影響度なのか推定してみた

数年前、ロンドンのヒースロー空港に行ったとき、免税品店のウィスキーコーナーで日本の「知多」がばばんと上段に積み上げられているのを見て衝撃を受けた。日本のウィスキーがブームらしいとは聞いていたものの、まさか地元のウィスキーより目立つ場所に大量に置かれてるとは思わなかったからだ。 同じように、EU各国のスーパーでは日本ブランド…

続きを読むread more

現代のオーパーツ~ファミコンゲームの中身、解析しても既に意味が分からない。

「オーパーツ」とは、場所や時代とそぐわない人為的な遺物のことを指す。 それが発見された時代/場所ではありえない、或いは作れないはずのものについて使われる言葉で、主に考古学の分野で使われるが、最近ではこの言葉はコンピューターゲームにも使われている。「当時としてはあり得なかったコード」。 解析不能!30年以上前のレトロゲームから謎の…

続きを読むread more