世界が平和でありますように。水利権交渉の決裂したエジプトさん、「ナイルの守護神」を結成する

作戦名は「Homat Al-Nile (Guardians of the Nile)」=ナイルの守護者。 隣国スーダンとの合同でナイル川流域の警備を強化するらしいのですよ。 全然隠す気ないけどこれ、ナイル最上流に建設されたエチオピアさんのルネッサンス・ダムの牽制のためですかね。 https://arab.news/g587y …

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古代エジプトに桃はないはずなのに、何故か桃が出て来る創作が時々あるな?→ギリシャ人が勘違いしてた

もともと別のことを調べようとしてたらたまたま見つけてしまったので。 表題のとおり、古代エジプトには桃はないはずなのに何故かたまに桃が出て来るな? 杏の間違いか? と思ってたんだけど、実はアカソテツの仲間と混同してたというオチであった。 調べていたのはこちら、「植物誌」、紀元前4世紀~3世紀に生きていた、テオプラストスという人物に…

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ダチョウのパワーで世界を救え(?)。ダチョウファームと卵のちから

なぜか健康食品コーナーに置いてあったので読んでみた「ダチョウ力(ぢから)」。にんにく卵黄とかと間違われて配置された気がしなくもない。 日本で「世界初」、ダチョウの卵から作る抗体というものが実用化されて数年前に話題になっていたのだが、そこに至るまでのダチョウ飼育の苦労や裏話の本である。 ダチョウ力 愛する鳥を「救世主」に変えた博士…

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かつて島は繋がっていたかもしれない。アンティル諸島、古代の様相について

「失われた大陸」とか「幻の巨大島」とか言うとなんかカッケエんですけど、地球の時間軸で言うとけっこう最近でも海水面なや地殻の変動で大陸や島が現れたり消えたりしてますよね…っていうお話。 Giant, Now Sunken Islands Could Explain Ancient Migration in The Americas …

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皆、それが知りたかった。「ハトはなぜ首を振って歩くのか」

こ、こんな本のタイトルずるい…ホイホイされてしまう…! というわけでホイホイされて読んでみた。「ハトはなぜ首を振って歩くのか」。タイトルどおりそのまんまな内容で、鳥の身体の仕組みや習性、種による首の振り方や理由など盛りだくさんな奥の深い世界をじっくり楽しめる本である。 岩波科学ライブラリー ハトはなぜ首を振って歩くのか - …

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アルタクセルクセス2世、ペルシア版ラメセス2世だった件

古代エジプト第27王朝と第31王朝は、ペルシア支配による王朝である。 いつもはエジプト側から見ている時代なのだが、そういやペルシア側から見たことなかったな…ていうかペルシアの通史ってあんまり見た覚えないな…というわけで、ちょっとペルシアの本とか探してきてみた。 ペルシア帝国 (講談社現代新書) - 青木健 うんなんか著…

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ヒトと"口腔内の細菌"の共生から見る進化の歴史。

これはちょっと面白そうだな、と思った研究。古代のヒトの歯の化石に残る痕跡から、当時、口の中にどんな細菌がいたかを調べ、その細菌がいつから人間と共生関係にあったかを調べようというもの。 前提知識として、全ての人間は数多くの細菌と共生関係にある。 有名どころではアシドフィルス菌やビフィズス菌など。人体によい働きをする良玉菌と、よくない…

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史実が結末をネタバレしているのでストーリーはそんなに。映像を楽しむ映画「ポンペイ」

アマプラの見放題に「ポンペイ」が入ってたので見てみた。みんな知ってる、例のあの歴史的事件を元ネタにした作品で、ある意味、結末は見る前から既にネタバレされている。 そして、とにかく尺が足りない。足りないので主人公とヒロインは一瞬で恋に落ちるし、なんかすごい勢いでストーリー進む。ていうか序盤10分でラストまでの展開は読める。お約束というや…

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古代エジプト人のテーブルマナー: カトラリーなしの時代のお食事とは。

既に新しい博物館への遺物の移転が始まって、今は使えなくなってしまったカイロ博物館の展示物の解説本を眺めていたら、ちょっと面白いものを見つけてしまった。アマルナ時代の王女の絵で、おそらく練習用に描かれたものだろうという。面白いのはお食事シーンが描かれていることで、実は古代エジプトの絵では食べ物を前に座ってる絵は多くても、実際に何か食べてる…

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コロナの影響で各地の博物館が封鎖…仕方がないので

東京都が緊急事態宣言で博物館閉館中のため、行きたかった鳥獣戯画展もこの状態です… https://chojugiga2020.exhibit.jp/ 他にも各地の博物館や美術館でのイベントが中止されたり延期されたり、いまいち意味が分からない。いや喋らないでしょ博物館の中とか…。家族連れが来て騒いでるのはたまに見かけるけど…

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プトレマイオス朝のエジプト人が神殿を"労務からの避難所"として使っていた可能性について

プトレマイオス朝の資料をぽちぽち探してたら、ちょっと面白そうなの見つけたのでメモ代わりに。 紀元前190-130年頃のプトレマイオス朝時代、身分の低いエジプト人たちが、国から義務として科せられる労務を逃れるために神殿にお金を払って労働契約をしていた、という話である。 In Ancient Egypt, People Paid t…

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それでも人類は、酒が飲みたい。~宇宙で酒を造るということ

人類がなぜ酒を飲み始めたたのかについては諸説あるが、自分は、「痛みを和らげるため」という医療的な目的が最初に会ったのではないかと思っている。 穀物など糖分の多いものを食べるようになると、人類には虫歯という宿命が生まれる。 虫歯治療なんて無かった古代において、虫歯の耐えがたい痛みは酒で紛らわすしかなかったのでは、と思うのだ。 虫歯の…

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数学×考古学。オーストラリアに渡った人類の拡散ルートと人口増加モデルの研究

お、おう。なんか数学だなこれ? サフル大陸(氷河期時代の色々つながってたオーストラリア)へ最初に渡った人類のルートと、その拡散ルートをコンピューターシミュレーションで推定してみたよ、という研究が出ていた。年1kmくらいの速度で前進、わずか150-200世代、約5000年でオーストラリア全土に広まり、ピーク人口は650万人(ニューギ…

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ファラオになったらしたいこと。~餅投げ(投げる役)

新王国時代のファラオたちは、民衆との距離を適切に保ち威厳を示すセレモニーとして、王宮の高い窓や通路などから集まった下々に姿をアピールするということをやっていた。現代の日本でも皇室の人々が行っているお正月のアレみたいな感じである。 で、その際に、功績のあった部下にご褒美を与えるため、窓から高価な品々を投げるというのをやっていた。 …

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張騫が見た蜀の品と、道なきもう一つのシルクロード「西南シルクロードは密林に消える」

少し前に調べていたこと 「シルクロードを最初に辿った人間は誰なのか」。遡ってみると辿り着く先は https://55096962.at.webry.info/202104/article_14.html シルクロード、といえば、だいたいが草原の真ん中を突っ切るルートと、海上のルートが想定される。しかし実際には、それよりも古…

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テーマは面白いけど無難にまとめすぎてる感じ。「ファラオのリーダーシップ」

連休だし何か読むかねーみたいな感じでポチポチしてたらkindleオススメに上がって来てたのでとりあえず読んでみた。 電子書籍は本屋に行かなくても買えるから楽。 ファラオのリーダーシップ 古代エジプト王たちの決断 - 山花 京子 タイトルのとおり古代エジプトの王たちのリーダーシップについての本で、着眼点としては面白かったのだ…

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サウジアラビアの謎の「地上絵」のうち、長方形のものについて続報が出たぞ! というわけで

まずは前回の記事のおさらいから。 サウジアラビアの「謎の地上絵」、その後の続報もないのでまとめておくことにした https://55096962.at.webry.info/202006/article_14.html この時点では「長方形」のものは上空から見ると門のように見えるため「ゲート」の通称で呼ばれることもあったの…

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最近流行り(?)のミニマリスト、ご先祖様の生活なのではという気がしている

ミニマリスト、要するにミニマムな生活用品しか持たずに暮らすライフスタイルを積極的に選んでいる人たちのことである。 詳しくは適当にググるとかしてほしいのだが、「無くていいものは持たない」「壁にモノ飾ったりしない」「最低限のモノだけで暮らす」という感じの生き方だ。 お金があって何でも買える裕福層から始まったスタイルとのことで、なるほ…

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古代エジプト神官ネスペルエンネブウの家系に見る「ご先祖様の記憶」~何代前まで遡れるのか

北欧やイングランドなど西ヨーロッパでは、口伝としてご先祖様の名前をずらずら並べて言えることが「家系の正当さ」を主張する方法だった。アイスランドのサガを見ると、本編とは直接関係ないと思われる、登場人物の家系が長ったらしく記載されているところは沢山見つかるだろう。 "ビュャルニにはもう一人の娘ユングヴィルドがおり、彼女はソルステイン・…

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ナイルデルタから発見の遺跡、先王朝時代の墓も入ってた。

ナイル川下流のデルタ地帯東部で発掘されていた遺跡、先王朝時代のマアディ=ブト文化まで遡りそう、という話。 約6000年前まで遡るエジプトの歴史の最初期にあたる時代の墓がまだ残ってたということになるので、貴重なものかと思う。 Photos: 110 archaeological tombs discovered in Kom al…

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エジプトミイラ、胎児ごとミイラ化された女性が見つかる。

エジプトのミイラで、お腹の中の胎児ごとミイラ化された女性が発見されたとのこと。 このミイラは1917年からワルシャワ大学に収蔵されていたようだが、CTスキャンでの調査は今回はじめて。また、この調査により、棺と中身が別人ということも判明している。棺は前1世紀の男性神官のものだが、中身は妊娠中の20-30歳の女性なのだ。 Pregn…

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ラグナロク回避のためか。ヴァイキングが火山に作った船型の祭壇跡のひみつ

つい先日、アイスランドで火山の噴火が始まったニュースが流れていた。 報道はされていないが今も噴火は継続中で、継続的に溶岩が流れ出している。今のご時世ならではというか、現地で実況してる人とかドローン飛ばしてる人とかもいるので、気になる人は探してみよう。 さて、そんな火山に関連する遺跡の話だ。 スルツヘリル(多分「スルトの国」あた…

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緊急事態宣言で県境の山小屋が面白いことになっていた

コロナ感染拡大により、東京都が緊急事態宣言入り。酒の提供禁止。温泉や山小屋も東京側は臨時休業が相次ぎ、登山口の駐車場が封鎖されるなど、GWの春山登山を計画していた登山部の活動にも影響が…。 知ってる人は知ってのとおり、山の尾根上って県境であることが多いんですよね。 分かりやすいところだと、高尾山の奥に続く奥高尾の縦走コースは東京…

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沈没船がないのに沈没船の気配が見える…北アメリカ/ニューイングランドで発見された銀のコイン

北アメリカはニューイングランドの、植民地時代の地層から見つかった銀のコインは、かつてイギリス私掠が紅海でムガール帝国の船から奪ったものかもしれない。という、なかなか面白そうな記事があったのでメモがわりに。私掠海賊のその後という意味でも、大航海時代ファンには興味深い内容かもしれない。 https://www.livescie…

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幼少のみぎりに影響を受けた児童文学がほぼ別物になって帰って来た…

ナルニア国物語の新訳が出ているようなのでちょっと見てみたのだけれど、まず表紙からめちゃくちゃ今時になってて 「えっ…と?」 みたいな感じで戸惑いを隠せない中の人。 う、うん。 新訳 ナルニア国物語1 ライオンと魔女と洋服だんす (角川文庫) - C・S・ルイス, 河合 祥一郎 なんかこう、うん。うちにあるやつと全然違う…

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イスラームの宗派あれこれ。実はイスラムじゃないけどそう名乗ってる人たちもいるんだよっていう話

キリスト教といえばカトリックとプロテスタントと正教系、イスラム教といえばシーア派とスンニ派、くらいの派閥は認識されていると思うのだが、多分そのへんで止まっている人は多いと思う。仏教のように細かい宗派の違いなんて無いだろうと思われているかもしれない。 しかし実際のところ、一神教も実に様々な宗派があり、地元でローカライズされていること…

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エジプトさん、ツタンカーメンの黄金のマスクも豪華パレードで運送する計画。…で。中身は…?

先日、豪華絢爛なロイヤル・マミーズ・パレードで22人の古代王と王妃たちをふるい博物館から移送したエジプトさん。 次なる計画として、カイロ博物館に残っている目玉展示物であるツタンカーメン王の黄金のマスクも、豪華絢爛なパレードで輸送する計画であるらしいことが発表された。 Another royal parade planned to…

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