竪穴式住居は冬に住むには冬仕様にする必要がある。という現実

前回、真夏の炎天下に竪穴式住居に行き、「めっちゃ涼しいやん!」ということに気づいてからはや半年近く。 そろそろ寒くなってきたので、「冬はどうなのかなー?」って感じで行ってみた。チャリを漕いで!  [>夏の記事 竪穴式住居が涼しすぎた。真夏に考える「定住条件」とは https://55096962.at.webry.…

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砂漠に町を作るには水が必要。どこから持ってきているんだろう、とちょっと調べてみたのだが

エジプトさん、首都移転は12月に開始とのことだが、ナイル川から離れたところに町が作れるのは現代ならではである。 何しろ人間は水がないと生きていけない。エジプトは雨がぜんぜんふらない国なので、飲料水は川に頼るしかないのである。 エジプトさん、首都移転を開始。遷都はロマン…! https://55096962.at.webry.i…

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石器時代の人々は何を着ていたか。チャタル・ホユックから発見された布の材料は意外なものだった

へえ、こんな材料で布って作れるのかー、という話。 トルコにある、世界最古の都市と呼ばれることもあるチャタル・ホユックの遺跡から発見された布は、獣の皮や亜麻などではなく、木の繊維から出来ていたという。 Unearthed textiles from Stone Age settlement reveals history of c…

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知られざる縄文時代の美「縄文美術館」

縄文時の写真集なのだが、あまり見かけないタイプのものが沢山載ってて面白い。 説明は少ないが、写真が鮮明なので眺めて楽しい系の本だ。 新版 縄文美術館 - 小川 忠博, 小野 正文, 堤 隆 たとえば、石で作った土偶、などという矛盾するようなものも出てくる。 本来は石器に使うチャートを土偶の形に割ったというお遊び品。常識に…

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諸行無常か因果応報か。「平家物語」を通しで読んでみた

平家物語のアニメが有料チャンネルで公開中。 https://heike-anime.asmik-ace.co.jp/ このテーマでアニメやるのか…全員死亡ENDなんだが…? みたいな感じで見ていたのだが、ふと気がついたのだ。 そもそもワイ、平家が栄えてたあたりの話ほとんど知らない。 「平家にあらずんば人にあらず」…

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ホモ・ナレディは埋葬の儀式を行ったかどうか、という議論の行方は

そっかまだ議論してたんだな…。という感じ。 2013年に発見され、2015年ごろから議論になっていた南アフリカで発見されたヒトの亜種「ホモ・ナレディ」の骨について、見つかった場所が洞窟の奥の奥だったことから、発見者たちは「仲間を埋葬した証拠だ」と言っている。それに対して、懐疑的な学者たちは「その証拠が薄い」と言っている。 骨…

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チリのアタカマ砂漠のガラス破片、地球外からの隕石によるものだと示唆される

チリのアタカマ砂漠で広範囲に帯状に分布しているガラス状の破片について、一万に千年前に地球外から飛来した隕石の空中爆発であることが示唆された、という。 その特定方法が興味深かったのでメモしておく。 https://www.sciencealert.com/mysterious-shards-of-glass-are-strewn-…

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「九人の司祭たちの魔法の指輪」。スペインに伝わるリアル指輪物語の話

スペインのガリシア地方には、「千年前に生きた、清貧を誓った九人の司祭たちは、癒やしの力を持つ指輪を所持していた」なる伝説があったんだそうだ。 その指輪のうち四つが最近、修道院の修復中に見つかったという。 これはなかなかにファンタジーだな! 面白そうじゃん! というわけで、ちょっと調べてみた。 https://www.bbc.c…

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ヘタクソな土器、投げやりな土偶、作りかけでやめた木工品…失敗作が楽しい縄文展に行ってきた。

コロナ感染者もだいぶ減ってきたので、今のすきにと両国の大江戸博物館で開催中の縄文展に行ってきたのですよ。 「縄文2021―東京に生きた縄文人―」 https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/s-exhibition/special/32188/jomon2021/ 東京各地の、縄文時代の遺…

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エジプトさん、首都移転を開始。遷都はロマン…!

人口が集中しすぎてインフラ的にキャパオーバー状態が続いていたエジプトの首都・カイロ、ついに新首都への移転開始とのこと。 ファラオ・シシのもとで久しぶりの遷都、しかも行き先は今までのエジプト史上、首都が置かれたことのない、スエズ運河とナイル川の中間地点、ほぼ処女地に近い場所(のはず)。 エジプトの大都市といえばナイル川か地中海に面…

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コシャリを食べに砂漠に行ってきた。

あなたがーいればー♪   つらくはー ないわー♪ みたいな昭和の歌謡があったよね確か。東京砂漠ってそういうイメージだったんですけど、令和の東京にある砂漠は中東料理専門店の名前らしいんですよね。正確には「江戸博砂漠」って名前ですけどね。 https://tabelog.com/tokyo/A1312/A131201/1326…

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古代エジプトの昆虫、実物が残っているのに研究足りてないのでは? 実は新種が混じっている可能性もありそうな…。

今やってるミイラ展の展示物の中に、「虫に食われたお供えのパン」というものがある。 文字通り、墓に納められたパンが虫に食われて穴だらけになっているブツなのだが、虫がめり込んだ状態のまま保存されていて、なかなかにイイ標本になっている。縄文時代の時に練り込まれてしまったコクゾウムシは熱処理されているのでさすがにDNAの抽出は難しいだろうが、…

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マヤの二十進数の起源が紀元前1400年まで遡る可能性が示唆される。

マヤ世界では、手足の指ぜんぶ使って数を数える二十進数が基本となっていた。暦も20日が基本で、20×13=260日の短期周期(ツォルキン暦)や、長期周期のハアブ暦が有名。 その二十進数の起源が、紀元前1400年のオルメカまで遡る可能性が出てきたという。 根拠は遺跡の形だそうな。 なんのこっちゃ、という話だが、写真を見ると分かる。…

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”楼蘭の美女”は古代人の末裔か。タリム盆地の「西洋人風」のミイラ、ゲノム解析で古代からの土着民と判明

ウイグル自治区、タリム盆地で見つかっている「西洋人風」と言われていたミイラが、DNAの分析結果から、実は最終氷期の終わる以前から住み続けていた先住民、いわば「古代人」の末裔であることが明らかになった。日本で有名な「楼蘭の美女」もタリム盆地から見つかっているので、彼女のことをイメージしてもらうとわかりやすいと思う。 見た目や生活様式…

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自分で人体実験。ヨーグルト食べ比べ~あわない種類は腹が下る

普段食べているのと違うヨーグルトを食べてみたら、いきなりお腹がゴロゴロいいだしてトイレに行く羽目になった中の人ですよ。 「え…? 傷んでた…?」とかなったけど、次の回でも同じ状態に。他のヨーグルトや牛乳では腹を壊さないので、どうやらヨーグルトの種類によってダメなのだなと気がついた。 そこで調べてみたところ、どうやらヨーグルトによ…

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プレートテクトニクスと大地の誕生の話「山はどうして出来るのか」

移動中に読むもんないかなって適当にポチった電子積み本を消化してた時に読んでた本。「山」がどうやって生まれてくるのか、という話が主題だが、その実は「大地がどうやって出来るのか」という話にも通じている。 プレートテクトニクスという言葉は学校で習ったし、リソスフェアとかアセノスフェアとかもなんか覚えてるからどっかで習ったはず…と思っていたの…

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古代エジプト人、あまり子供のミイラは作らない。子供どうしてたんだろう? って思ったけど、そもそも大人も…

古代エジプト人は、あまり子供のミイラは作っていなかった。 というより、古代世界全般に言えることなのだが、乳幼児死亡率がとても高い世界では、いちいち子供の墓とか作ってらんないわけである。 チリのチンチョーロのように、例外的に乳幼児に特別な埋葬をする文化圏もあったけれど、それだって何十日もかけて墓を掘ったり、塚を築いたり、副葬品を作…

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風化し過ぎで読めなかったロンゴロンゴ文字、3D画像処理技術の進化でわかるように

高解像度のデジタル写真と画像処理技術の向上で、風化してほとんど判別つかなくなっていた木片のロンゴロンゴ文字がわかるようになった、という話。 デジタル画像の処理って、こんなとこでも役にたつんだなと。地味だけどとても大事。 3D Technology Reveals Easter Island Glyphs On Boomerang…

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「人為」選択も自然選択の一部となるか。密猟されすぎたゾウが「牙なし」で生まれてくる現象についての研究

内戦が続いていた15年の間にゾウが象牙狙いで密猟されすぎたモザンビークのゴロンゴーザ国立公園で、染色体異常で牙のないまま生まれてくる雌のゾウが増えている、という話。元々、牙のないメスは低確率で生まれてくるものだが、そのメスばかり生き残っているうちに、いつの間にか多くのメス象が「牙なし」の染色体異常を受け継ぐ状態で固定されてしまった、とい…

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「世界最古の幽霊の図」、古代バビロニアの悪霊払いタブレットで発見される

紀元前1,500年頃のバビロニアで作られた悪霊払いの儀式を描いた粘土板を調べ直したら、幽霊の図がうすーく描かれていることに気がついた、というもの。 大英博物館がバビロニアで回収して大量に所蔵する粘土板のうちの一枚で、サイズは片手に収まるくらいだということなので、かなり小さくてよくよく見ないと絵を判別出来ないのだと思われる。 Ol…

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家畜化された馬の起源論争、ついに決着か。現代に繋がる主流の馬の起源地が特定される

ここまでの喧々諤々の論争をちょこちょこ見てきた身としては、長い道のりだったが綺麗に着地したな…という感がある。 様々な研究によって張られた謎と伏線が収まるべきところに収まったので、この結論は、自分的には、今後もそう大きくブレないだろうなという気がしている。 元論文 The origins and spread of domes…

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ヴァイキングが北米に定住した年代を特定!→従来説どおりでした

いや、コロンブスより500年前にヴァイキングが北米行ってたのって今もう定説化されてますよね? みたいな。 しかも年代も従来の文献研究などからの推定と同一だし。 なので、新発見が! というよりは、考古学的な知見でも文献研究からの推定が正しいことが示唆された という話である。 研究自体は面白そうだけど、これまでの研究経緯を知らない…

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ペルシア勢は本屋に急げー。今なら二種類読み比べが出来るぞっ。

新刊コーナーにペルシアの文字が見えたので、おっ、と思って手にとってみた。 「史上初の世界帝国」のサブタイトルに、ん、世界帝国の初はアッシリアが挙げられることが多いのにな? と思いながら開いたら、まんま初っ端の「はじめに」が「世界初はアッシリア派とペルシア派が半々だが、大陸またいで支配していたペルシアのほうがふさわしい」とか書かれて…

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16世紀にメキシコで流行した疫病は何だったのか。病原体の検出から辿る科学×考古学

世界的な病原菌の流行ということもあって、最近わりと疫病関連の研究をトレンドで見ることが多いなーという感じなのだが、辿っていたら、少し前の研究で、メキシコで16世紀に流行し、アステカ人を激減させた原因の一つがサルモネラ菌ではないか、という話を見つけた。 https://www.archaeology.org/issues/298-1…

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誰がここまでしろと言った。ビールの全てを詰め込んだ「ビールの科学」

ブルーバックスだしどうせロクでもないマジキチな情報の詰め込み方してるんでしょ。と半笑いで開いたら予想の斜め上まで詰め込まれていてガチ過ぎさに震えた、そんな夜。 「ビールの科学」。 これは、ビール本体の科学というより、ビールを飲んだことのある全人類を健全なビールクズとして育成するための教本であった。 カラー版 ビールの科学 …

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ミイラ展に行ってきた。エジプトマニアにはお馴染みの正統派エジプト展。

大英博物館のミイラ展が巡回開始。 というわけで早速行ってきた。 https://daiei-miira.exhibit.jp/ 今回は、大英博物館が所蔵する六体のミイラを中心に、他の時代の葬祭に関する品などをあわせて展示するという、「埋葬」と「死者の人生」がコンセプトとなっている展示会。時代や発見場所は大きくニつに分か…

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エジプト飯が食べたくて。アラビアン料理のテイクアウトに行ってきた

あーホンムス食べてぇ…とかぼやいてたら、友人がテイクアウトで買えるお店探してきてくれたよ! ありがてぇありがてぇ。 ↓レストランもあるらしいんだけど、デリも渋谷と横浜にある。 都会に出た時には是非… https://hanno.carvaan.jp/ 東地中海全般の料理があり、ムサカ、ファラフェル、ターメイヤ、…

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秋になったので、山に行きました。

しごとクッソ忙しくて心はお疲れですが、体力は余っているので疲れた時は山に行くのです。 やまですね。 そらがあおいですね。 フジアザミもいいかんじに咲いてますね。 さてコロナ禍での自粛もあり、今年もそれほど沢山は登れなかったわけですが、まぁなんていうか例年通り事故ってる人が多いわ…

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大航海時代到来の前段。ジェノヴァの船乗りたちは14世紀にはアメリカ大陸の存在を知っていた

コロンブスの新大陸「発見」の150年前には、既に船乗りたちの間では新大陸の存在が知られていた、という証拠が古文書の分析から証明された、という話。情報源は北欧人だろうと言われていて、要するにヴィンランド・サガの元になった出来事なのである。 言われてみれば「なるほど、知ってて当然なのか」と思った。 Italian Sailors K…

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ビール酵母は人間の旅路が生み出したかもしれない。人と酵母の一万年の旅路とは

現在よく飲まれているビールの大半は、下面発酵といって、発酵の終わった酵母が沈殿していくタイプの酵母を使って作られている。 しかし人類が最初にビールを飲み始めた頃には、上面発酵という、逆に酵母が浮かんでくるタイプの発酵が行われていた。古代エジプトやメソポタミアでは、ビール醸造後に表面に浮いてくるカスを避けるようにして、あるいはあらかじめ…

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