イランで発見された謎の「長城」の正体は? …今後の調査に期待だ!

年末に忙しくて拾い損ねていた発見の一つ。 イラン西部で見つかった、石で作られた謎の「長城」。その大きさから、"ハドリアヌスの長城"とも比較されているが、今のところ正確に「いつ」、「誰が」、「何のために」築いたのかは不明。なんともミステリアスな壁である。 Ancient 70-Mile-Long Wall Found in Wes…

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息子を悼むヴァイキングの詩の意味は? レーク石碑と冬の時代

デンマークにあるルーン石碑の一つ「Rök runestone」の碑文は、ルーン石碑にしては長文でやや難解なうえ、一部が欠けているため、完全な翻訳が出来ず意味の解釈についても人によって若干のブレがある。(もっとも、北欧神話の詩はだいたいそういう感じなのだが…。) そのレーク石碑の文章について、新たな解釈が出た、というニュースが流れていた…

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天空の国チベット ~ちょっとした政治と経済の話

前置きが面倒なのでざっくり書いていくが、日本においては、チベット=中国に不法占拠されている弾圧された土地、というイメージが強いと思う。実際、2008年のペキンオリンピックの際には「フリーチベット!」が叫ばれたし、ちょうどダライ・ラマ亡命から50年になる年だったこともあり、ラサでは大々的にデモが行われ。焼身自殺をはかる僧侶も出た。 …

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天空の国チベット ~チベットで食べられるもの & お土産物屋さん

まずは、チベット各地で食べられる色々なもの。 ツアーで連れて行かれる場所はだいたい決まっていると思うが、ちょっとした自由時間に入れる店にも美味しいものが隠れていたりする。 ただし衛生はあまりよくないので、レストラン以外で食べる場合は自己責任で…。 一つ目は何といってもバター茶。 チベットといえばこれ。寺院の近くに茶室があ…

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天空の国チベット ~チベットのお寺の見どころ

チベットの冬は、巡礼シーズンである。 農業や放牧で生計をたてている人が多いため、冬の仕事のない時期にお寺巡りをする。この季節は中国人の公務員は冬休みで低地に帰っているし、寒すぎて中国人観光客はほぼ来ないので、街にはチベット人が多い。マニ車を回しながらお堂の周りを廻ったり、ひたすら五体投地していたりする人々のダイナミックな信仰を見る…

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天空の国チベット ~ラサの見どころ

ラサの見どころというタイトルをつけたが、一般的な意味での見どころではない。 というかそういうの求めている人は普通の旅行案内でも見て欲しい。 まず見どころとして中国人街とチベット人街の雰囲気の違い。 ラサ周辺は両者が半々に住んでいて、中国人は中国政府から命じられて補助金もらって移民してきている人たちだ。居住するところは新規で…

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[遠征]青海省~チベット自治区まとめ(2019)

天空の国チベット ~富士山よりも高い場所へ行って来た。 天空の国チベット ~青海省・西寧 天空の国チベット ~青蔵鉄道に乗ってみた 天空の国チベット ~ラサの見どころ 天空の国チベット ~チベットのお寺の見どころ 天空の国チベット ~チベットで食べられるもの & お土産物屋さん 天空の国チベット ~ちょっとした政…

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天空の国チベット ~青蔵鉄道に乗ってみた

中国・青海省からチベット(自治区)の首都ラサへ続く、青蔵鉄道。日本でもファンは多いという。最高点の駅は5,000mを越えており、世界で最も高いところを走る鉄道だ。 飛行機に乗りたくないという理由でこの鉄道でのアクセスを選んだのだが、…ラサ入りするにはツアーでなければ不可能(※まっとうな手段で行く場合)で、旅程やホテルが決まっていないと…

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天空の国チベット ~青海省・西寧

さて、チベットの玄関といえば、中国に占領される以前の"首都"だったラサだが、そこにたどり着くには大きく分けて空路と陸路の2つがある。 空路だといきなり3,600m以上の場所に降り立つことになり、高山病は避けられない。が、陸路で多少順応しておけば、すこし確率は下げられる。 何より自分は、青海省と西蔵自治区(チベットのこと)を結ぶ、青蔵…

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天空の国チベット ~富士山よりも高い場所へ行って来た。

チベットに行ってきた。 行こうと思った切っ掛けは、自分でも良く分からない。ここのところキリスト教圏ばかりだったので久しぶりにアジアの仏教寺院が見たかったとか、エチオピア正教でキリスト教の根源に触れたならチベット仏教で仏教の根源に触れてみたいよなとか、特に理由も無かった。 冬のチベットは空がとてもきれいだと聞いていたので、…

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エルサレムの発掘と考古学/考古学が政治に利用される場所

ナショジオ12月号の特集で、エルサレムの考古学の話をやっていた。 イスラエルにおいては考古学と政治が昔から分かちがたく結びつき、考古学が政治によって左右されることが多くあった(関係者からは否定されるが)。 それがここ最近、もはやツッコミ入れても間に合わない感じになってきてる現状がある。 エルサレムの発掘が盛んに、背景に政治的意…

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【コロナのため今年は中止!】今年の西アジア発掘調査報告会、スケジュール出てたぞー

※新型コロナウイルスの拡大防止のため中止となりました! ※ 報告集は後日でるそうです。 http://jswaa.org/20200328-3/ ************************** こっそり潜り込むようになって何回目だろうか… とりあえず第27回、2020年は3/27~28日です。 チラシ …

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地球温暖化とヴィンランド・サガ ~異常気象で始まるStory~

地球温暖化が無いと始まらない物語がある。 今日はそんな話をしてみたい。 ヴィンランド・サガとは、ヴァイキングの北米大陸への到達を記録した物語である。ヴィンランドは北米のことで、発見者が「ブドウが実る土地」と呼んだことからそう呼ばれるようになった、と説明されることが多い。ちなみにサガは「物語」の意味だ。この物語は何種類か伝えられて…

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壁を作れば、町を守れる。そんな時代もありました

「城壁」の歴史は、古代のメソポタミアに始まる。 敵が攻めてくるから街を囲むように壁を作るんである。それまでは見張り台とか柵だったものが、飛び越えたりよじ登ったり出来ない高さに、ぐるっと囲う壁を作る。これはとても労力のかかる作業であり、権力者がいて、効率的に作業を指揮する監督者がいて、さらに十分な労働力がいて、はじめて達成できる。別…

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帰還しました。

平均高度4,000mの青の世界より海抜高度0mへ! 無事タダイマ! 酸素が…さんそが 濃い… あと湿気がある…  色々一気に駆け巡ったので週末あたりからぼちぼちまとめようかなと。

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しばらく いません

うん、またいつものあれなんだすまない 連絡がつかないときは VPN繋がらなくて壁を突破出来てないか、当局に拘束されてるだけだと思うので気にしないでください。 仕事始めには戻って来ます(`・ω・´)>

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来年は子年なので。古代エジプト鳥獣戯画「ネコとネズミ」シリーズ

古代エジプトには、動物を擬人化した鳥獣戯画みたいなシリーズがある。 その中でも人気なのがネコとネズミの立場逆転シリーズで、これは古代エジプトにおいて「神の化身」としても崇め讃えられていたお猫様が、本来は猫に狩られる存在であるネズミにかしづいている、というものだ。どういうものかは見れば一発なのでとりあえず例を出してみる。 …

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高みより世界を睥睨する現代のファラオ… ESA、宇宙望遠鏡「ケオプス」を打ち上げる

彗星探査機「ロゼッタ」(ロゼッタ・ストーンから)、小惑星探査機「オシリス・レックス」(冥界の王オシリス)に続き、今度はクフ王が宇宙へ。 欧州宇宙機関、宇宙望遠鏡「ケオプス」打ち上げ 太陽系外惑星探査へ https://www.afpbb.com/articles/-/3260203 公式のページ https://cheo…

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【ゆく年】2019年、今年もそろそろ〆作業の季節となりました【くる年】

そんなわけで今年も色々ありました。 今年の出来事をダイジェストで振り替えるいつものあの企画。各月のニュース記事から記憶を掘り起こすチョイスをしてみました。 セーブポイント@荒船山 *********** ここから *********** ◆1月 古代エジプトが輸入する戦象を警護していた? 紅海/ベレ…

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古代エジプトの女医「メリトプタハ」は存在しなかった。誤解の出所が調査されほぼ明らかに

どうやら世界的には有名(?)らしいのだが、古代エジプトのメリトプタハという女性は、最初の女医として知られているらしい。古代から女性の医者はいたんだとか、女医の起源は古代エジプトとか、なんかそういう感じで言及されていることがあるようなのだが、実はそんな人は実在しなかったんだよ。という記事が出ていた。 まあ簡単に結論を言うと、それらし…

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妖怪の歴史と民俗学。河童の日本史

ぱかっと開いたら何故かエジプトの神ヌンの名前が見えたので、そのまま買ってきました…。 (世界の水神との比較の部分) 皆知ってるわりに、その生態や進化については謎の多い妖怪「河童」。その誕生から最近までの話を題材にした本である。 河童の日本史 (ちくま学芸文庫) 古代の水霊や「わに」と呼ばれた水の怪異/神から、水棲の謎の存…

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人生の中で、好きなことを思ったとおりやれる時間は、意外と短い

最近というほど最近でもないのだが、高齢者の登山中の事故が増えている。 今や「死者/行方不明者の3分の2は60歳以上」というような状況で、道迷いというのも要するに、本当に道に迷っているというよりは、体力不足や判断力の低下から正しい道に戻ることも出来ず、結果として「道に迷った状態になっている」という感じだと思う。 実際に山で…

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ロゼッタ・ストーンに書かれた「反乱」の犠牲者か。兵士の骨に秘められたプトレマイオス朝の歴史

ロゼッタ・ストーンといえば、多くの人は古代エジプト語の解読に貢献した多言語石碑として記憶していると思う。しかしその内容は、プトレマイオス5世の時代、弱体化した王権をなんとか盛り立て、王の権威をギリシャ人移民、土着エジプト人両方に広く宣伝しようとした、プロパガンダ石碑である。 その石碑の冒頭に出てくる、ナイル下流の都市で起きた大規模…

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【陽のあたる場所】古代世界の異常気象と「溶ける地面」の謎。

ひと昔前の懐かしい古代文明の本を久しぶりに開いてみると、古代核戦争の話が出てきたりする。 インダス文明の都市のひとつ、モヘンジョダロ遺跡で地面や建物のレンガが溶けている場所が見つかり、これはきっとここで核戦争があったに違いない! みたいな話になったところから来ているようなのだが…最近はそうした言説はとんと見かけなくなった。 その…

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ついにあの謎の物体の実物が? 古代エジプトの「頭の上に載せてる謎のアレ」

古代エジプトの壁画(主に新王国時代)にはよく出てくるけれど、実物が見つからなくて正体不明だったアレ、実物らしきものがついに出て来たよという話。アレですよ、アレ…絶対一度は見たことがあるはず! Archaeologists have finally found ancient Egyptian wax head cones …

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メソポタミアの書記、腕鍛えられてない? 粘土板に文字を書く時の重量負荷を計算してみる

どうでもいいことなんだけど前からすっげー気になってることがある。  メソポタミアの書記って何でいつも立ったまま文字書いてるんだろう?  それ重くない? 壁画に残る書記の姿は、いつも立って、片手に何か板のようなもの、片手に葦ペンを握りしめている。 もしくは椅子に座ってひざの上に粘土板置いてる座像もあるが、粘土板の重量によっ…

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鯨料理の専門店に、鯨肉を食べにいく。

霜降り牛肉に見えるだろ? 鯨の尾の身なんだぜ、これ… というわけで鯨を食べに行って来た話。 以前アラスカ先住民の鯨食の本を読んだときに、尻尾のあたりが「イティグルク」と特別な名前で呼ばれていることを知った。 この尾の部分は現地の人たちの間でナルカタック祭(捕鯨祭)やクリスマス、感謝祭など特別なお祭りで振る舞われる肉…

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