ネアンデルタールやデニソワ人にも血液型があったことが明らかに。ネアンデルタール絶滅の理由は「繁殖率が低いから」かも

ネアンデルタールとデニソワ人にはABO式の血液型がある、というのが大発見として報じられていて、おおっ? と思ったのでメモっておくことにした。 なんと、今まで散々ゲノム解析とかしていたのに、血液型に関する部分を誰も気にして来なかったのだという。改めて調べてみたら現生人類と同じABO式の血液型が存在したというのだ。これがなぜ大発見かという…

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クフ王の第一の船、「大エジプト博物館」へ移動開始。その運搬がまさかの方法だった

光るデコトラで建屋ごと引っ張ってる。(力技) いや、なんか、いろんな方法を検討してこれが一番安全って話になったらしいんです。 いっかいバラしてパーツにして輸送しようとすると壊れて再度組み立てられない可能性が高いので、今の復元された状態のまま運ぶのがベストってことになったらしい。だからといって光らせる理由は全く分からないのだが…。…

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大航海時代の闇と現実。「大航海時代の日本人奴隷」

大航海時代といえばー奴隷交易! 某コーエーのゲームで三角貿易して大儲けして学習した人たちもいると思います。が、売られていったのは西アフリカの人だけじゃないんだよ、実は日本人もけっこう売られていったんだよ…というお話。 概要などは知ってたけど、ものすごく充実した資料がまとまってる本を見つけて、これは凄いなと思った。ヨーロッパまで連れて…

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キバタンの学習行動に見る、動物の群れ内での文化伝播について

これは面白いな! と思ったのでちょっとメモしておきたい。 オーストラリアの住む野生の大型オウム、キバタンの間で「ゴミ箱のフタの開け方」という知識が急速に伝播しているという話だ。 オウムが「ゴミ箱のフタを開ける」という行為を急速に学んでいるという報告 https://gigazine.net/news/20210726-cock…

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古代の騎馬民族の話をする時によく出てくる「スキタイ」についての覚え書き

スキタイ(Scythians)は、ヘロドトスの著書で有名な、かつて黒海沿岸に住んでいた騎馬民族である。 ウマ利用の歴史を語る際にはほぼ必ず言及されるが、他の騎馬民族も同時に複数存在していたため色々わかりにくい。そして相変わらずウィキペディアがイケてない感じになっているので、自分用にまとめておくことにした。 ●民族としての「ス…

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ウマ飼育の歴史と最近の研究動向/何が変わったのか

ウマ娘人気のせいか、最近はウマの家畜化の歴史やウマに関する歴史の本が本屋に出ているのを見かけるようになった。 …のだが、実はウマの家畜化/飼育の歴史についての研究は、この10年くらいで幾つかのポイントが大きく変わっている。古い本だと修正されていないので、そこからスタートすると学説の先祖返りが起きてしまうなと思った。 なので、いく…

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知られざるインドの宗教史「インドのヒンドゥーとムスリム」

世界史リブレットシリーズ、冊数多くて読み終わりまてん!! というのはさておき、今回は何故かインドの宗教についての本を読んでみたぞ。インドといえばヒンズー教が一番多くて、イスラム教徒は少数派。ほとんどのイスラム教徒はインドから独立したパキスタンのほうにいる。という話は有名なので知ってる人が多いと思うのだが、実は両者の区別は非常に曖昧で、…

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ベイルート大爆発で吹っ飛んだ古代ガラス、大英博物館が修復支援へ。

もう忘れてる人もいるかもしれない去年のベイルート大爆発。 ゴーンさんレバノンへ逃亡→そのレバノンの経済がいい感じに爆発→港が物理で大爆発 という流れでメチャクチャになったアレ。 その時に近隣の博物館・美術館も爆風で少なからず被害を受けた。 ベイルート大爆発で湾岸の美術館が壊滅状態に。(国立博物館はギリギリ無事な模様) htt…

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現代の君主たちはいかにしてその座にあるか。「現代世界の陛下たち」

タイトルがなんかカッコいいな、とかそんな理由で適当に読み始めたら思いのほか面白かった。 テーマは「君主制とデモクラシー(民主主義)の並立」だ。現代に存在する各国の王室のあり方と、それらがどのようにして生き残ってきたか、また消えてしまった王室はどのように消えてしまったのか、これからの王室のあり方とは…といった内容になっている。 現…

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南インドに最初に伝来したキリスト教は東方正教会系だった、というのをちょっと調べてみた

南インドには、一定数のキリスト教徒が存在する。 外務省サイトによれば、キリスト教徒は2.3%、少数派だ。大半は南インドに存在する。 しかし調べていくとどうもこのキリスト教、かなり古い時代からインドに存在するようなのだ。 そして、インドにあるとは思えないほど正統的なキリスト教教会がある。 こんな感じで。 https://…

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真上から見るギザの大ピラミッドの表面構造から思う、化粧石の載せ方

ドローンが一般的になり、ピラミッドのてっぺんを空撮する、なんてのも個人が当たり前に出来る時代になりました…。(許可が降りれば、だけど。) というわけでギザのピラミッドてっぺんの高画質画像とか見てたんですけど、けっこう近代の落書き多いっすね。 ちなみに丸い穴が開いてるとこも近代に旗たてたり、避雷針みたいな鉄の棒つけたりしてたところ…

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サウジアラビア北部で新バビロニア最後の王ナボニドスの碑文が見つかる。(解読中)

メソポタミアだけじゃなく、サウジアラビアも一部が楔形文字文化圏に入っているので碑文が見つかる。ただ、今回はサウジで見つかった中では最長であること、「なぜか」バビロンを離れサウジアラビア北部でほぼ亡命に近い生活を送っていた新バビロニア最後の王の碑文だということで、少し特殊な意味合いを持つ。 というわけで記事とか。 Cuneif…

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竪穴式住居が涼しすぎた。真夏に考える「定住条件」とは

竪穴式住居というのは、こういうやつである。 みんなきっと教科書とかで見たことあるはずだよね。 密を避けるため人のいない観光地を探した結果、灼熱の炎天下の下、これを見学にいってきました・・・・・・・ 結果: たしかに人はいなかった だがクッッッソ暑い いや、なんていうか、屋外展示場なんで暑すぎるよ…

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古代エジプト都市・ヘラクレイオン跡から軍船見つかる。(既知のバリス船とは別らしい)

古代エジプトの末、プトレマイオス朝時代に栄えたヘラクレイオン付近の改定から、アメン神殿の残骸とともに軍船が見つかった、というニュース。ここの発掘は今まで何度か記事にしていて、実は船は既に沢山見つかっているのだが、今回は、「軍船」らしい、というところが重要なのだと思われる。 The Sunken City Of Thônis-Her…

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北アメリカ先住民オリンピックinアラスカ、今年も開催される

先住民オリンピックって何だよ、という話だが、実際に「オリンピック」という名を名乗っているのでそう呼ぶしかない。 以下が公式サイト。アラスカのフェアバンクスで行われるもので、先住民の血を引く人々が、先住民独自の競技を行う大会だ。 The World Eskimo-Indian Olympics https://www.weio.…

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「アルパカとロバの抗体」の意味が分からなかったのでとりあえず調べてみた。

元のニュース アルパカとロバの抗体をコロナ治療薬に 南米で研究 https://www.afpbb.com/articles/-/3357131 例によってこれでは何もわからん。 というわけで自分で調べに行ってきた。南米だし詳しい情報があるならスペイン語だろとアタリをつけて… Anticuerpos de …

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欧米(一神教文化圏)と、日本(多神教文化圏)では「無神論」の意味が違うという話。

仕事で欧米の人とたまにやりとりすることがあって、なんとなく気づいたこと。 一神教圏の人たちって、そもそも「神」の意味が違うな…? というか、英語でいうGodと日本のKamiは別物なんだよ。というところから話を始めたほうがいい気がする。 ■一神教の神は文字通り「ただ一人」 欧米圏は移民も増えているが、多くはキリスト…

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考古学の新時代。「土からのDNA採取」で見える古代の生き物たち

考古学も「科学」のジャンルなので、いつまでも愚直に土を掘っていればいいわけではない。 ドローンを飛ばしたりランドサット映像を解析したり、土器の内側にこびりついた焦げ跡から食べたものを探ってみたり、DNAを解析してみたり…。 新たな技術が次々と生まれ、今や丸焦げの巻物の中に書かれた文字すらある程度は復元可能な時代になった。新しい技術は…

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偉大な芸術家の世界はいつもこじらせ。芸術家たちの人生を紹介する「こじらせ美術館」

美術史は「こじらせ」から生まれている。 そんな前置きから始まる、こじらせてしまった偉大な芸術家たちの紹介本である。 本に出てくる本人や代表作は、すべて模写。独特のタッチだが絶妙に似ていて、元の絵を思い出しやすい。絵本のようにも楽しめる。 こじらせ美術館 (ホーム社) - ナカムラクニオ 「こじらせ」た人たちばかりなの…

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エジプトの建造物は、発見後、再び砂に埋もれているものも少なくない。という話

2008年、発見後に所在不明になっていた第五王朝のメンカウホル王のピラミッドが165年ぶりに再発見された、というニュースがあった。 えっピラミッドって行方不明になるの?? というところだが、未完成、もしくは後世に上部が削られたり、持ちされたりしてしまったピラミッドは、そういうことになるのである。 参考︙ 見つかったものはこんな感…

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人体に秘められた恐るべき謎の最新情報「新しい免疫入門」

最近なんか本屋で病気の歴史とか免疫とかの本積んであるのは、コロナウィルスのワクチン摂取が進んでいるからかな、とも思う。 この本は、21世紀になってから増えた研究結果も含め「新しい」免疫入門書、という触れ込みだったので手にとって見た。というか捲った瞬間に古代のアテナイではやった疫病の話から始まってたので、読まざるを得なかったw 新…

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時には昔の話をしようか… 光ケーブルとクマゼミ被害の話

夏ですね。セミも鳴き始める季節です。 というわけで、クマゼミとインターネットの話をしたいと思います。 クマゼミは光ケーブルを木の枝と間違えて産卵することがあります。かつてはそのせいで屋外引き込み線がボッキボキに折られ、夏になるたびに何百というご家庭で突然インターネットが繋がらなくなり、ISPや回線業者が悲鳴を上げる時代がありまし…

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「クフ王の第二の船」部材取り上げ完了。組み立て工程へ

エジプトと日本の合同でやっていた、「クフ王の第二の船」復元プロジェクトは、部材の取り上げと初期の修復まで完了したとのこと。 つい先日、スエズ運河で足止め食らってたコンテナ船に巨額の賠償金を請求してモメたばかりなので、日本とエジプトは友好敵な関係ですよ! 的な演出をしたいんだろうなーと思いつつ、報道を眺めていた。 Egyptian…

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アメリカの博物館、19世紀末~20世紀初頭に持ち出した遺物をコスタリカへ返還。こんな遺物あったんだ?!

中米の国コスタリカ。自分は、あんまりイメージにない国である。 オーパーツ界隈では「コスタリカの石球」という、すごくキレイに作られた球体の石が有名だったりするが、それ以外で体系的な記述を視た覚えがない。マヤやオルメカの栄えた中米に隣接はしているもののその「衛星文化圏」、カリブ海の文化圏からも外れている。動物の像くらいしか見たことがなくて…

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水はなぜ4℃で一番重くなるのか。水という物質の謎をちょっと調べてみた。

「水は4℃の時が一番重たく、いったん4℃になった水は湖の底に沈むので、冬でも魚が生きていける環境が残される。」 豆知識としては一行で終わる話なのだが、ん? 何で4℃? ていうか水って凍ると浮くからそのあと軽くなってない? どうなってんの?? という話である。改めて考えてみると謎しかない。一体何が起きているのか。ちょっと調べてみた。 …

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地球は過酷な場所だった。「人類と気候の10万年史」

地球の気候は、ここ最近が安定していただけで過去にはめちゃくちゃ変動しまくっていたことがある。 中世の小氷河期や縄文時代の海進はじつはまだ穏やかなほうで、過去には氷期なのにとつぜん現代なみの温度まで上昇し、さらに翌年に元通り下がる、といった無茶な変動さえしていた。 そんな激動の時代を生き抜いてきたのが今の生物たちである――。 と…

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知られざる山頂の都市、秘境シウダー・ペルディーダについてのメモ

ナショジオチャンネルで、コロンビア北部にある天空都市、シウダー・ペルディーダ(Ciudad Perdida)をやってたのでダラダラ見ていた。山頂に造られた「失われた都市」、ガッチリした石組み。マチュピチュの小さい版みたいなところがあるが、建物が全く残っていない。どうやらマチュピチュと違って建物の部分は木製で、腐って消えてしまったらしい。…

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ナイルの水源に雪山はあるのか。古代人の考えた「月の山脈」伝説と実態の違い

かつて、古代ギリシャ人はナイルの水源に「月の山脈」という雪山があり、その雪解け水によって増水が起きるのだと考えた。 現在、その「月の山脈」というのかウガンダにあるルウェンゾリ山近辺のことで、山の麓にあるという湖もその近辺のどれかだろう、というのが定説となっている。  しかし、実際にはそこからの雪解け水はナイルの増水と関係ない。 …

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古代エジプトの銅輸入ルートの変化についての覚書き

面白そうな論文見つけたのでちょっとメモ。 古代エジプト、第三中間期の時代に銅の輸入元が変化していた、という話。 時代ごとに使っている銅の産地が異なるため、成分が違ってくる。また、国の勢力が衰えてシナイ半島の銅鉱山を利用出来なくなると、国内の鉱山から安価な銅を仕入れることができなくなり、高価な外国産の銅を輸入しなくてはならなくなるため…

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