200年後、いつか遺跡になるこの場所。エジプトの世界最大規模の太陽光発電施設

先日、エジプトで建設されていた世界最大規模の太陽光発電施設のニュースが流れていた。 建設場所はアスワンから40kmほどの場所。建設しているのはノルウェーの会社で、例によって他国に借金しての建設になる。「Benban Solar Park」でググると写真などは出てくると思う。 これがものすごく…その、遺跡っぽいんである。 砂漠に…

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粘土板の内容を解読したいのに一部欠けてる!(ビキビキ)→人工知能で続きが判るかも!

これすげー頭のいい人工知能の使い方だなと思った記事。古代の粘土板の「欠けてる部分」がどっか別の博物館に収蔵されていないか、データベースから瞬時に探し出すシステムを開発しているという。粘土板は文字どおり粘土の板なので、長年の間に破片になってしまっており、異なる時期に発掘されたり、同じ博物館の中でも収蔵品の中でごっちゃになっている場合がある…

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グリーンランドに行ったアフリカ人「An African in Greenland」

昔、クールランニング、という映画を見たことがある。 雪の降らない南国、ジャマイカ出身の三人が、ボブスレーという、雪の滑り台をソリで駆け下りる競技で冬季オリンピックに出て活躍する話だ。雪を知らない、雪の上を歩いたこともない男たちが、持ち前の運動神経でソリを操れるようになっていくさまはなかなかに面白かった。 今回それを思い出す話を見…

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「人が殴り殺せそうな厚さの本」は本当に人を殺せるのか。ちょっとだけ試してみた。ちょっとだけな

※バイオレンスな話ではありません 読書好きな人や、何か専門分野にハマって専門書を買い集めている人のお宅には、あまり一般家に無いような大判で分厚い本があるものと思う。 一般家庭によくあるものだと広辞苑とか(最近は無いらしいが)。 そうした分厚い本を指して、よく「人が殴り殺せそうな本」と冗談交じりに表現される。確かに分厚くて重たい…

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多言語のパピルス資料「エレファンティネ・パピルス」

Elephantine papyriとは、エジプトの南部、ヌビアとの境界にあるエレファンティネ島から発見されたパピルス群のこと。日本語でググったけどあんま資料出てこなかったから、とりあえずザクっと纏めておいた。個々の文書については検討していないので概要だけ。 ●概要 175の文書からなる、1000年近くに渡る期間のパピルス文…

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考古学の再現実験のやり方をチャート化しておいた。

考古学の「再現実験」と称するものには、それなりに妥当性のあるものから、参考にはなるけど再現とまでは言えないもの、そもそも論外のものなど様々なレベルのものがある。有名な学者のやってるものが妥当な内容なわけではなく、テレビや雑誌で宣伝されるからといってやり方が正しいわけでもない。ここでは、実験の妥当性がどこで見分けられるのか、という手がかり…

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その図像、ほんとにケルト固有なの? グンデストルップの大釜とガレフーズの大型角杯

「ケルトの図像と言われているものは、西地中海世界ではゲルマンの図像でも在り得る」。 これを説明するのによさげな例を追加で発掘したので、ついでに書いておく。 まずはこちらを見てもらいたい。 ガレフーズ(ガレフス)の黄金の角杯(Golden Horns of Gallehus) 作られたのは5世紀初頭…

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かつて「失われた技術」と言われたダマスカス鋼の秘密と、その顛末。

伝説は、いつまでも変わらず伝説で在り続けるわけではない。 科学技術の進歩によって幻から現身へと変わったものもある。ダマスカス剣の製法もその一つである。 というわけで前置きとかメンドクサイのでさくっと概要からいこう。 ダマスカス鋼の成分は既に判明していて、ダマスカス剣は現代技術だとだいたい再現可能です。 分からないのは…

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エーゲ海で見つかった「ギリシャのピラミッド」、もともとピラミッド型の島だった

なんかオカルト関連のとこで一時期話題になってるのを見かけたけど、結局、情報の一部が独り歩きしてただけで「これはピラミッドじゃないよ」という話だったらしい。 4,600-Year-Old Greek 'Pyramid' Found in the Aegean Sea … Is Not a Pyramid at All https:…

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エジプトさんたまに地震来るけど、ピラミッド建設中に地震は来なかったのか

タイトルのとおり、「ピラミッド建設中に地震来なかったのかな」っていうのが気になったんでちょっと調べてみた。 1992年、カイロ南部でマグニチュード5.8の地震が発生した。 この地震では、地震を想定していないエジプトの脆い建造物に大きな被害をもたらし、7,000人を越える死傷者を出したという。古代の建造物のほうが現代のもの…

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航海実験と称したエンタテイメント「3万年前の大航海」ようやく完結。というわけで…

ようやく茶番が終わるのか…出来ればあとは同業者の間で殴り合って沈めてくれ…という気分。 ここまでの経緯は、まとめ記事に書いた。 ひとつ前の記事はこれ。 【これは酷い】草舟で古代人の航海を再現するプロジェクト、海を渡れないので竹舟に変更するかも?! http://55096962.at.webry.info/2016…

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「起源」と「古くから在ったもの」の違い~何でもかんでも「起源」って言うのはちょっと

色んなものが古代エジプト起源(もしくはメソポタミア起源)にされている昨今。 無粋は承知で、そもそも「起源」と「古いものが残っている」は違うんやぞ? という話をしたい。 ◆起源 とは 最初に考え出された、使われだされたところから、変化・発展を遂げながらその後に繋がる系譜のこと 単純に「現時点で残っている最も古いもの」ではない …

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不遇の遺跡テル・ハラフ、忘却の時代からの生還

ルーブルで開催している特別展「Royaumes oublies」(直訳すると「忘れられた領域」)、ヒッタイトがメインっぽいのにハラフ遺跡のコンテンツが独立して設けられているので 何でやろ? と思って色々調べていたのだが、めちゃくちゃ不憫な遺跡かつ、最近ようやく遺物の修復が完了したばかりだったということが分かった。 Berl…

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ISに破壊された遺物を3Dプリントで再現。写真から3Dモデルが作れる時代になりました

2014年に「イスラム国」(IS)によって破壊された、イラクのモースル博物館の遺物を、過去に来館者が撮影した写真から3Dプリントで再現するという試みがロンドンで行われた。 写真に写っていない裏側や、足の下の陰になっている部分などは欠けているものの、表からぱっと見た感じではなかなか良く出来ている。 3-D printing r…

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ギリシャで見つかった21万年のホモ・サピエンス、人類の拡散史は書き換わるのか

最近流れていたこのニュース。 ギリシャで発見の頭骨、21万年前のホモ・サピエンス? https://www.asahi.com/articles/ASM7B3DFPM7BULBJ003.html アフリカではなくギリシャで、現生人類っぽい骨が見つかったよ。という話である。 ホモ・サピエンスの誕生は30万年前くらい…

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文明の交わるところ、シリア北部 テル・ハラフ遺跡について纏めてみたぞ

テル・ハラフ、ハラフ遺跡とは、トルコとシリアの国境に近い場所にある遺跡の名前。このあたりの地域で先史時代の歴史に「ハラフ期」という言葉が出てきたら、それはこの遺跡から出た遺物が代表例となっている時代区分のこと。 しかしこの遺跡の場所が使われていた時代の幅がめちゃくちゃ広くて、紀元前6000年~5000/4500年ごろが先史時代の「…

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青銅器時代と鉄器時代のはざま 「鉄芯の入ったバイメタル剣」は近代の贋作だったという話

今を遡ること20年近く前のこと。 日本の美術館に所蔵されている銅剣の柄が破損して、中に鉄の芯が入っていることが判明した。 イランでは刃の部分に鉄、柄の部分に青銅を使ったバイメタル(二種類の金属を使って製造されている)剣の存在が知られていたので、その変種ではないかと物議をかもした。しかも同様の鉄芯の入っている剣は、大英博物館などにも収…

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3,000年前の貝紫染め工房、フェニキアの「高貴なる紫」生産場所の一つが見つかる

なんかちょっと面白そうな記事を見つけたのでメモがわりに。 現イスラエルのハイファ近くの遺跡Shikmonaから、貝紫染が生産されていた証拠が見つかった、という。貝紫はのちにフェニキア商人が売りさばいたことで有名で、彼らの本拠地にちなんで「ティリアン・パープル」とも呼ばれた。けれどティルスだけでなく、同時代の近くの湾岸でも貝紫染めは生産…

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イラクのバビロンが世界遺産に。というニュースでモヤっとすること

古代バビロニアの首都、バビロンの遺跡が世界遺産に登録された、というニュースを見かけて、ちょっとモヤっとしたことがある。 https://www.afpbb.com/articles/-/3233947  ・バビロンの遺跡は、多くのパーツが主に欧米に持ち出されている。   記事内の写真にあるイシュタル門もドイツにある…

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史実とゲームのはざま? ギルガメシュ展に行ってきた

古代オリエント博物館で開催中の「ギルガメシュと古代オリエントの英雄たち」展に行ってみた。 http://aom-tokyo.com/exhibition/190713_gilgamesh.html ギルガメシュ叙事詩の原型はシュメール語だが、そこから標準語版と呼ばれる現在よく知られていくストーリーに変化していくまではかな…

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エジプト・サッカラで発見されたミイラと、儀式の形骸化の過程

サッカラの階段ピラミッドの近くで発見された数十体のミイラについて、面白い記事が上がっていた。2000年前なので、時代的に、古代エジプト王国の最後の王朝であるプトレマイオス朝の終焉~ローマ支配時代の最初、くらいのあたり。 Dozens of mummies dating back 2,000 years found in Saqqara…

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夏休みだよ★ エジプト&メソポタミア遺物を見に行こう!!

岡山市立オリエント美術館で「ミイラと神々」展が開催されている。 この展示会は海外の有名博物館から借りてきたものではなく、日本国内にある逸品が勢ぞろいしているのでその意味でもオススメ。(ていうかエジプトパートはほぼ菊川コレクション) 公式 http://www.orientmuseum.jp/ 岡山駅からちょっと歩…

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現代の出アフリカ ヨーロッパを目指す西アフリカの人々

EUに流れ込む移民・難民の流れはここ何年もニュースをにぎわせており、地中海で船が転覆したり、漂流しているところを助けられたりといった話はよく聞く。しかしその手前、海に出る以前に砂漠で息絶える人々も多くいるという話は、最近までなかなか表に出てこなかった。それがようやく? 特集されるようになってきた。 今月のナショジオでわりと婉曲…

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ジーンズを染める染料で千年の時を。神秘の染料マヤ・ブルーの秘密

ジーンズを染める染料といえばインディゴ。そのインディゴを使って、千年もつ染料をつくる技術が、千年前に既に存在していた。 インディゴというのは要するに藍のこと。藍の原料となる植物は世界中に存在しており、アフリカの藍とインドの藍と日本の藍、南米の藍ではそれぞれ若干色合いが異なるが、マヤ文明では藍(インディゴ)が壁画に使われていたという…

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現代アラスカ先住民の捕鯨事情「クジラとともに生きる」

アラスカ先住民の中でも、現代も北極海でクジラ漁を続けるイヌピアックを扱った本。いわゆる「エスキモー」を研究している人の本は何冊か出ているが、この本はその中でも鯨漁を取り巻く文化がメインに扱われている。現代のアラスカ先住民のリアルな暮らしぶりや、イメージで語られがちな捕鯨文化の現実を良く知ることが出来るとても興味深い本だった。 同じく古…

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その土地に生きる人々と遺跡の関係「アンデスの文化遺産を活かす」

フィールドワーク選書の一冊。サブタイトルは「考古学者と盗掘者の対話」。実際に調査地に入って住民と触れながら調査を行うフィールドワークをテーマにしたシリーズだが、今回は書いているのは考古学が専門の人。ただし読んでいると、扱われている南米の文化圏では考古学者が単に発掘だけしているのでは補いきれない、様々な問題があることが分かってくる。アンデ…

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エジプトでセンウセルト2世のピラミッドが一般公開。中に入れる。

中王国時代のピラミッドで中入れるやつが出てくると嬉しい…嬉しいけど外装だいぶ崩れてる…耐久性大丈夫か…。 というわけで、7月からエジプト中部のイル・ラフーン(エル・ラフーン、アル・ラフーンとも)にあるセンウセルト2世のピラミッドが一般公開なのですよ。第十二王朝。中王国時代。 Egypt's 4000-year-old Lahun…

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遺跡のデジタルデータ化とその有効性についてのメモ

最近、遺跡をデジタルデータとして丸ごと保存しちゃおうという動きが結構あちこちで行われている。 有名どころだとエジプトのピラミッド。 デカいので丸ごとなくなることはそうそうないが、時代ごとに少しずつ劣化はしていってるため、現状をデジタルで保存しておくことは重要だ。しかし、あまりにデカいので、家を建てる時のように測量するわけにもいか…

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ギアナ高地のあるある勘違い エンジェルフォールはロライマには無いよ!!

ギアナ高地にはたくさんの「テプイ」と呼ばれるテーブルマウンテンがあり、なんかたまに混同しているケースがあるっぽいのでご注意を。。 写真で一番有名なのは「ロライマ」で、そこからも滝が流れ落ちているので、写真だけ見て「あっこれが有名なエンジェルフォールか」と勘違いされる人がいるようなんですが、違うんですよね。 エンジェルフォール…

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