イルカは本当に右利きなのか? そもそも研究の前提から定義を間違えてた可能性も。

最近読んだ話で面白かった話。「イルカにも右利きが多い」という話はインターネット上でググればイヤというほど出てくるが、実は、これは現在では、研究し直さないと結論は出せない話になっている。そもそも「何をもって右ききとするか」の前提が間違えてた可能性があるからだ。 わかりやすく言うと、人間は直立歩行しているが、イルカは腹ばいの状態で生活…

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古代エジプトは地理的に防衛がわりとeasyだという話。

某文明を作るゲーで、ちょっと栄えてきたらすーぐ蛮族攻めてくる! 文化投資に回す金がねぇ! ってキレてる時に気が付きました。 …周囲が平野だと、街を広げやすいけど防衛不利だな? いや、当たり前なんだけど、都市の背後が崖とか、目の前に川があるとかいう地理って、実は天然の防御壁みたいなもんだから、防衛費がケチれるんだな?? てい…

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「最古の酒」を巡る研究の疑問。発酵工程がどうなってるかは省いてはいけないのでは…。

最近ちょこちょこ探していた「古代の酒」に関する論文、世界最古の酒を見つけました! と1万年くらい前の年代をぶちあげてくるものがが何か怪しいなぁと思いながら見ていた。 いや、農耕が開始されている時期で、それなりに人口規模のある地域でなら、酒造りが始まっていてもおかしくないとは思うんだ。 ただ、「酒造りの証拠」として挙げているものが…

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冒険は、お好きですか? 「世界最果ての島」が新たに発見される

世界地図は日々書き変わってゆくものだ。 たとえば日本では、最近になって島が増えた。島が増える場合は、未知のものが発見されるというよりは、火山活動や、北極海の氷の融解によって隠れていた陸地が出現するというケースが一般的。今回の発見もその一つ。 Scientists Discover What May Be the World’s …

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人類、アフリカを出たり入ったり。アラビア半島の砂漠から数々の証拠が見つかる

ホモ・サピエンスの「出アフリカ」は、一昔前まで一回か二回と考えられ、「なぜそのような特異な状況が起きたのか」と論じられてきた。 しかし最近の研究では、「実は何回も出たり入ったりしていた。我々はその中でも最も遠くまで出かけた人々の子孫に過ぎない」という感じになってきている。 どうやら、気候条件がいい時には遠くまで出かけ、悪くなると別の…

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絶滅動物を復活させるなら、ロッキートビバッタを復活させてくれよ。

絶滅動物を復活させたい、という意見、または復活させよう、という運動についてはよく見かける。 代表例としては日本のトキ。国内のものが絶滅して中国から連れてきて日本で繁殖させている。またヨーロッパでは、いちど絶滅したオオカミの再導入を行っている。またザンビアのリウワ平原では、ライオンが一頭を残して絶滅してしまったので他の地域から連れてきて…

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ヒッタイト帝国はなぜ滅びたか。もしかして、移民が多すぎたんじゃ…

ヒッタイト帝国がなぜ滅びたか、については諸説あるが、はっきりしていない。 「海の民」に滅ぼされたとするのももう一昔前の話で、多少の難民が襲ってきたくらいで大帝国が滅びるわけが無いだろ、というのが常識となっている。帝国が消滅する前、内政のゴタゴタや天災による飢饉などが重なっていたようだから、政情不安だったところにトドメを刺したのが「…

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インドネシアで見つかった古代の女性の骨から、デニソワ人との混血の証拠が追加される

分析されたのは7,200年前の人骨。少し前までは、インドネシアあたりの熱帯の気候だとDNAが分解されてしまうので分析が難しい、という話だったんだけど、今はもうそれも出来るようになっちゃったのかーという感じ。科学技術は日進月歩…。 7,200-Year-Old Human DNA With Unique Denisovan Ance…

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旅行の出来ないこのご時世だから…時代は「地球脱出」!

旅行業界が冷え込んでいるこのご時世、旅行本の出版社もあれこれと戦略を練ってくるようになりました。 中でもぶっ飛んでるなと思ったのがこちら、「るるぶ宇宙」! 時代は宇宙だ! 大富豪が実際に宇宙にいったりし始めてる今のご時世には相応しい着眼点…やるじゃないか。 るるぶ宇宙 (JTBのMOOK) - 林 公代 本屋さんでプッシ…

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植物たちの生存戦略、5億年の歴史。「植物たちの戦争」

何となく手にとってなんとなく読んでみたらめっちゃ内容が濃くて壮大な話だった。 動物同様に、植物たちも様々な病原菌と戦い、日々を生き抜いている、という話である。 植物たちの戦争 病原体との5億年サバイバルレース (ブルーバックス) - 日本植物病理学会, 日本植物病理学会 植物も病気になることは、園芸や農業をしている人にはお…

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嘘でしょ… 古代エジプトの冥界神アヌビス、クジラの名前にされる

エジプトの砂漠は、かつて海の底だった。 そのため太古の海洋生物の化石が見つかることがよくあるのだが、今回は中部のファイユーム地方で四本足のクジラが見つかったのだという。クジラの仲間が海に戻る途中の形態らしい。 4本足の新種クジラの化石、エジプトで発見 https://www.bbc.com/japanese/58352258 …

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[逆じゃねーか]古代オリエント世界でのエジプトの浮き具合

エジプトとヒッタイトの地図を見比べていて、ちょっとしたことに気づいてしまった。 どちらも「上の国」と「下の国」という言い方があるのに、その位置関係が真逆。 どういうことなのかを地図で出してみると… ★エジプトの場合 ナイル川が方位の基準になっていて、川の上流(=南)が「上の国」、川の下流(=北)が「下の国」。 …

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イギリスさん、ストーンヘンジ近くを通る道路を巡る訴訟と今後の展望。

去年、ストーンヘンジの近くに地下を通す道路を建設するというニュースが流れていた。 英ストーンヘンジ付近にトンネル建設 政府が承認、来年着工へ https://www.afpbb.com/articles/-/3316218 ストーンヘンジに地下トンネル計画、英政府が承認、賛否両論 https://natgeo.nikke…

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文書破棄も楽ではない。粘土板文書時代の書庫整理にはショベルを用意して

アフガニスタンがわちゃわちゃになり、各国大使館員が取るものもとりあえず退避するに当たり機密文書の処理をしている話を見て、ふと思ったことがある。 紙の文書なら燃やせば処分は可能である。完全に灰にしてしまえば、復元もできなくなる。  ――しかし、粘土板文書はどうなるのか。 古代メソポタミア周辺で多く使われた、あの筆記具…そもそ…

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アサシンクリード・オリジンズ、ディスカバリーツアーで行くべきところ5選: 現存しないところへ行こう!

古代エジプトを舞台にしたオープンワールド・アクションゲーム、「アサシンクリード・オリジンズ」。 その戦闘なしVerとして、風景だけ楽しんでいけるディスカバリーツアーというパッケージが売られていて、動画配信などで冒険してる人もいる。パッケージの中の解説プログラムに沿って旅をするだけでも十分に世界観は味わえると思うのだが、元々はストーリー…

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西アジア世界の青銅武器の変遷を軽くおさらいしてみた

蛮族は! 武器が好き!!(バーン 通信講座で青銅製武器の変遷とか履修してきたので、その確認として。 エジプト以外のメソポタミア周辺の西アジア地域の傾向として、青銅製武器の形状が、こんなかんじで変化していくという。 ・青銅製の剣 紀元前2,000年ごろに有茎式からソケット式に形が変更される ・斧(主にイラン/それ以外の地…

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ナショジオチャンネル「発掘!砂漠に眠るファラオの謎 」、ファラオの謎はあんまり関係ないよねコレ

この番組、今なら全編Youtubeに公開されているぞ。 ギザ台地の、近年まで発掘されずにガレキ置き場みたいになっていた場所を発掘したら、一般庶民の墓がたくさん出てきたよという話。 https://www.youtube.com/watch?v=AikUwfAwxHs その発掘現場自体は面白いのだが、それ以外の要素が雑す…

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「ラッコを守れ」が海のバランスを壊してしまう? 人間も自然環境の一部だから…

かつてカナダの先住民が海の資源を適切に管理していたのに、現代の保護法が台無しにしてしまったのでは、という研究が上がっていた。 自然保護団体がうっさい地域だとなかなか出てこなさそうな研究だけど、ここはいいのか。 Humans Managed Shellfish And Their Predators For Millennia I…

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ギリシャの夏、蝉のなく声。

日本の夏といえばセミの声。オリンピック中継でもセミめっちゃ鳴いてるなっていうのが外国人に指摘されていたりした。 だが、セミがうるさいのは別に日本やアジアに特有の話ではない。アメリカの13年セミや17年セミのみならず、ヨーロッパでも大量に発生してウルサイ奴らはいる。 古代ギリシャの古典にはちょくちょくセミの話が出てきたよな…と思っ…

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中の人、ワクチン接種2回めを終える。副反応; はらが へる

何事もなくCovid-19のワクチン接種2回めが終了し、1回目同様なんもなく終了。 なんとなく腕が熱っぽくはなったのと、やたらと腹が減りそしてよく寝た くらいの副反応しか出なかった。 いつも、ちょっと風邪っぽい時とか、職場でインフル流行ってる時とかに出る症状と同じなので、いつもどおり、寝てる間にはたらく細胞たちが何かしてくれてた…

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お盆なので: ご先祖様バンザイ。最近見つかった「未知のご先祖」、超旧人類について

「超」がつくと何でもカッコよくなるよね超古代文明とか。 だけど今回のは学術用語として実際に使われている言葉で、super archaic という。日本語訳は一般的に「超・旧人類」。そして、日本人はだいたい、この「超旧人類」の遺伝子を受け継いでいる。つまり子孫が名のれる。やったね!(?) さて、どうしてこんなやたらカッコいい名前が…

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パピルスはエジプト以外にもあるが、なぜエジプトでしか商業化されなかったのか。という話

日本語ウィキペイディアで参考資料にされている、「パピルスの秘密」という古い本が古本市に出ていたので、おっラッキー!という感じで入手。 著者サイン入りの上、なんか巻末に補足資料まで挟んであった…。 さすがに今から40年以上も前の本なので、資料として使うなら最近出た本のほうがいいし、今のご時制だとインターネットで検索すれば色んな資料…

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古代エジプト人もピタゴラスの定理に相当する何かは知っていた。古代世界の数学事情

わりと最近、古代バビロニア人がピタゴラスの定理を知っていて応用もしていた! みたいな話が大々的に報じられていたけれど、うーんいや、それ別に新発見じゃなくて昔からあったよねえ…と、ちょっと思った。 数学問題の解き方として数式などが紹介されているけれど、どう解釈すればいいのかが悩ましく、解釈によって古代人がどこまで理解していたかの説が変わ…

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かつて盛んに使われた薬品、DDTとその後の影響についての研究

久しぶりに「沈黙の春」を見てみたら、表紙が新しくなってだいぶ印象が変わってた。 というのはさておき、「化学薬品の蔓延によって自然界がダメージを受けている。特定の生物を殺す強力な薬品は、他の生物の体にもよくない。」という話が言われ始めた初期の本で、古典的な一冊である。読んだことある人もいれば、読んでないけど概要を知っている人も多いだろう…

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チャタル・ヒュユク遺跡に見る定住生活の歴史。アナトリアの定住は「自宅+宗教施設」の複合タイプだった

たまに考古学の記事が載ってるから気になる時は買ってる日経サイエンス、今月はチャタル・ヒュユク(チャタル・ホユック)が載ってたので手に入れてきた。 トルコのアナトリア地域にあり、人類が定住生活を始めた初期の遺跡だ。「最古の都市」と呼ばれることもある。 日経サイエンス2021年9月号(特集:宇宙幼年期の謎/人を襲うカビ 真菌感染症)…

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ジャイナ教徒は微生物をどう認識しているか→不殺生の対象だった

インドにはジャイナ教徒という人たちがいる。 ちょっと仏教と似ているところがあり、仏教で言うところのブッダに該当する教祖がマハーヴィーラ。仏教以上に不殺生を徹底する狭義が特徴で、動物を食べる肉食はもちろんNGだが、野菜についても畑を耕すと土の中の生物を傷つけるからNG。他の人が耕した野菜は食べられるが、「そこから生命が生ずるもの」で…

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恐竜科学博へ行ってきた。巡回予定がないので行くなら今だ! ダッシュ!

恐竜が見たかった… 恐竜はいいぞ… というわけで https://dino-science.com/ 例によってチケットは日時指定、時間制。夏休みだし混んでるかなぁと思ったけど、チケットが高いせいかかなり空いていた。ていうか会場がかなり広いので混雑箇所はなし。人気の化石の前でも余裕で写真撮れました。日本初公開のも…

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アングロ・サクソン時代の「ソード・ピラミッド」、宝石はインドかスリランカ産だった

ソード・ピラミッドとは何ぞやという話だが、ブリテン島のアングロ・サクソン時代に剣留めに使われていたピラミッド型の飾りのことである。 こういう感じのもの。2コでセット。 大英博物館のコレクションでは「ピラミッド状のソード・ハーネス」という呼び方をしている。だいたい6-7世紀頃によく使われていたらしく。金と宝石を組み合わせて…

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