飼育馬の起源地、アナトリア説も否定されさらに分からなくなる

【ここまでの研究の流れをおおまかに】 *自分が追えてる分だけなので、抜けているものはあるかも (1)ボタイ遺跡、デレイフカ遺跡から馬の骨が沢山出土。飼育馬の最古の例として有力視される (2)デレイフカ遺跡の骨の年代に誤りがあったことが判明、実はスキタイ時代だった →説として消滅 (3)ボタイ遺跡の3,000年前のものは有力…

続きを読むread more

【王じゃねーか】ここ最近流行りのファッション「ワンショルダー」、完全に古代エジプト王だった

「ワンショルダー」とは、肩の片方だけ袖がついてたり、片方の肩だけ布があったりする服のこと。 片方の肩を腕ごと剥きだしにしたファッションスタイル。ジョジョで言うとポルナレフのアレ。 わかんなかったら画像検索でもしてください。 ここ数年、なぜかこのファッションが流行りらしくてたまにお店で見かけるんだけど、女性向けでこれのス…

続きを読むread more

古代エジプトの古い神殿の姿

エジプトの神殿というと大抵の人が新王国時代のルクソール神殿やカルナック神殿を思い浮かべると思うんだけど、ピラミッド作ってた時代以前のものは全然違う。 ピラミッドの付属神殿はそれなりによく残っているのだが、あれは葬儀用の施設なので、実際に神々を祀っていた、いわゆる「神殿」とはちょっと違うものだ。どうも実際の神殿は、その地方ごとにムラ社会…

続きを読むread more

スーダンのナイル氾濫、上流ではピークオフ。しかし観測史上最大の増水量に…。

スーダンで起きているナイルの増水が観測史上最高の17.66mを記録したらしくて「マジか」ってなってる。 いやマジか。そりゃ街も沈むわ。しかし9月ももう半ばなので今がピークのはず。この先、追加で雨が降らなければ。 洪水で影響を受けてる範囲は、ここが分かりやすかった。 青ナイルとアトバラ側(右側)の支流のほうが、影響が大き…

続きを読むread more

お犬様と王。世界最古の愛犬家ファラオ、アンテフ2世をどうぞよろしくお願いいたし(

アンテフ(インテフ)二世は、第十一王朝の三人目の王様。 やたらと猫ばっかり取沙汰される古代エジプトにおいて、忘れてはいならない愛犬家の王様である。自分の飼っていた犬四匹を墓の入り口の自分の肖像の横に掘り込むくらい大好きだった。その肖像は、今はカイロ博物館で見ることが出来る。各イヌの特徴まできっちり描かれていて、なんとなく犬種の想像も出…

続きを読むread more

エジプトの井戸から棺発見!→井戸じゃなくて「縦穴」やで…。

えっいや、井戸なんて湿ってるとこに死者放り込むわけないでしょ。湿気は(ミイラの)お肌の大敵なのよ?! というわけで、このニュースはそもそもの勘違いから書かれてます…。井戸じゃないです。  × well  〇 burial shaft 正しく書いてる記事もあるんですけどねぇ…。 井戸から2500年前の棺13基を…

続きを読むread more

古代のパピルス栽培と、現代パピルスの観察から

実際にパピルスを育ててみて分かったことのメモなのだが、乾燥させるとめちゃくちゃ容量が減る。 「ほとんどが水」とか「乾燥させるのに数週間かかる」とか本に書かれているのはマジだった。というか、乾燥していた古代エジプトにおいても、完全に乾燥させるために紙づくりには日数がかかった、と言われているのを身をもって体験したのだった…。 …

続きを読むread more

騎馬民族の中でもあんまり情報の出てこない「大月氏」の資料とか

スキタイとかフンとか匈奴はちょくちょく本を見かけるけど、そういや大月氏って本見たの初めてだな…というわけでちょっと読んでみた。 匈奴や漢の話してる本でいつも西の端っこのほうに書かれてる、ちょっと切ない感じの騎馬民族。アジア系では、と大雑把に言われるけれど、アジアのどのへんがルーツなのかなど詳細が不明なのだが、この本ではある程度は自説に…

続きを読むread more

フランスで破壊されたマグダラのマリア像、実はめちゃくちゃ伝統に沿っていた

少し前にあった、この話。 ちょっと意味が分からない…。フランス南東部でマグダラのマリア像が破壊される https://55096962.at.webry.info/202008/article_20.html この像自体はわりと最近作られた、作者不明のもののようなので、古美術的な価値などはおそらくほぼ無い。が、髪の毛で体を…

続きを読むread more

スーダンでナイルの増水&氾濫が止まらない。メロエのピラミッドも大ピンチに…

前提知識として、スーダンはエジプトの南側に隣接する国で、ナイル川の上流にあるということをイメージしてもらいたい。 かつて古代エジプトで毎年夏に起きていたナイルの氾濫は、上流のエチオピアやスーダンに降った雨が青ナイルに流れ込んで下流に到達したものだった。その雨が今年は降りすぎてしまい、上流で氾濫を起こしている、という話である。 で…

続きを読むread more

ヴァイキングが天然痘に悩まされていた可能性が、遺体からのDNA回収で示唆される

<前提としての知識>  人間の死体からDNAが回収できるように、人間に寄生していた別の生物のDNAも回収することが出来る。たとえば、生きていた頃に感染していた病原体がそうだ。  近年では、ペストで死んだ昔の人の遺体からペスト菌のDNAを回収し、ペストが何時頃、どこで誕生したのかといった研究も為されている。 &l…

続きを読むread more

紅海沿岸の古代の貿易港ベレニケ、インド交易による動物輸入の証拠が見つかる

約2,000年前、エジプトがローマ支配化の時代に紅海沿岸は、インド交易の重要拠点として使われていた。 主な交易品はコショウなど、貴重なスパイス類である。航路や交易の実体については、当時に記録された「エリュトゥラー海案内記」があるためよく研究されている。特に最近では、ベレニケという港での発掘調査が行われている。 今回は、そのベレニ…

続きを読むread more

アフリカのサバクトビバッタ討伐戦。なんだかほぼ戦争とやり方が同じだな…

BBCの日本語通訳枠でやってたアフリカ・ケニアのサバクトビバッタ討伐の模様がとても興味深かった。 大人になって飛び始めるともうどうにも手を付けられないので、効率的に倒すには、まだ飛べない幼虫のうちに農薬をぶっかける、という方法になる。バイクやトラックで荒野を駆け抜ける方法もあるのだが、やはり一番いいのは飛行機、ということで、飛行機…

続きを読むread more

古代の伝説のいきもの「Serpopard」についての覚え描き

Serpopard(サーポパード)とは、古代エジプトや古代メソポタミアの古代の図柄で見られる想像上の動物。 長い首にネコ科の獣の胴体を持ち、しばしば「ヒョウの体にヘビの首を持つ」と表現される。そのため、serpent と leopard を組み合わせてこの名前が作られた。つまり現代の造語である。 有名なナルメル王のパレットの…

続きを読むread more

スーダンで2,000年前の遺跡がダイナミックに盗掘される。

お、おう…ここまでダイナミックなやつはエジプト革命のあとの不景気でギザ台地がブルドーザーで掘られてたのを見て以来だな?(※前例あり) なんか最近、大規模な破壊行為を見慣れ過ぎてしまって、「あーうん、政治的な意図や悪意じゃなければまぁ、まだマシかな…」ってなってしまってる。ちなみに今回は失業している若者たちが金に困ってとりあえず金属探知…

続きを読むread more

みんな! 古代エジプトを建国しよう!! あの名作ゲーム「Pharaoh」がフルリメイクで帰って来るぞ!!!

うおお生きてて良かった(大歓喜 何百時間と費やした…あの名作エジプトマニア育成ゲームが…帰って来る! 1999年に発売された古代エジプト建国シミュレーションがフルリメイク!『Pharaoh: A New Era』が発表 https://jp.ign.com/pharaoh/46322/news/1999pharaoh-a-ne…

続きを読むread more

山に秋が降りて来た。

コロナ関連で各地の登山バスが運行停止されたり、山小屋が閉鎖されたり、完全予約制で宿泊人数を減らしてたり、素泊まりのみになってたりと趣味の登山にも色々と影響が出ている中、それでも山には登りたいので近場の山をひたすら登り続けるなど。 お盆過ぎたら2,000m以上はもう秋です。 8月終わりになると1,500mあたりまで降りてきます。 …

続きを読むread more

クフ王の船、二隻並べて大エジプト博物館に展示されることになる。(計画変更)

現在建設中、そして当初の予定では今年中に開館したいと言っていた大エジプト博物館では、日本の支援によって復元が実施されようとしているクフ王の第二の船が復元終了後に展示されることになっていた。今回の決定は、そこに第一の船も並べて展示することにしたよ、というもの。第一の船のほうは既に復元されて「太陽の船博物館」に展示されていたが、そちらは既に…

続きを読むread more

ロッキートビバッタはなぜ滅びたのか。様々な説の果てに見いだされた答えとは

ロッキートビバッタ(Rocky Mountain locust)は、かつて蝗害の中では最悪と呼ばれた北米に棲息したワタリバツタの一種である。群生相になった際の体の大きさは、サバクトビバッタよりはるかに大きく、食べる量も多い。巨大な群れを成して穀物を根絶やしにしたといわれている。 基本データ https://en.wikipedi…

続きを読むread more

アルメニアにもピラミッドがあるって聞いたので調べてみた→ジッグラトでした…

アルメニアの巨石繋がりで、「アルメニアにもピラミッドが最近見つかった」という記載があったので、ほほう? と思い調べてみた。 どうも見つかったのは本当に数年前のレベルのようで、あまり古い記事は出てこない。場所はエレバンの南35kmくらいの場所で、Dvin ドヴィン というところ。時代は不明のようだが、明らかにジッグラトを模しているので、…

続きを読むread more

アルメニアの巨石遺跡「カラフンジ」について軽く調べてみた

ちょいと調べものをしている時、「ピラミッドよりも古いアルメニアの謎の遺跡」という触れ込みでカラフンジが紹介されていたので、もう少し詳しく情報を漁ってみた。アルメニアのストーンヘンジ、という通称で呼ばれているそうで、CarahungeのCaraは石、hungeは謳うという意味らしい。石に穴が開いており、風が通り抜けると謳うように聞こえると…

続きを読むread more

古代と現代、エジプトの国土の形~エジプトっていつからその形?

古代エジプト世界はナイル渓谷に添って南北に広がっていた。 …という話は、よく聞くと思う。けれど、実際には接続されるオアシス地帯も含んだ国家感があったと思う。今日はその中から、「実はシーワ・オアシスって古代にはエジプトじゃなかったんだよ」という話を書いてみたい。 ※これは新王国時代の最大版図だった頃の勢力図 シーワ・…

続きを読むread more

ポストコロナ時代に明らかになる「リモートで出来ること」「出来ないこと」

新型コロナウィルスの影響で、映画館の入館者数が制限されたり、大型コンサートやイベントが軒並み中止かオンライン配信になったり、スポーツが無観客試合をやったりしている今日このごろ。 密室に大人数が集まるような講演会や講座についても中止またはオンライン開催になってるんですけど、…これについは、ぶっちゃけ、コロナ前より後のほうが楽なんじゃね?…

続きを読むread more

ちょっと意味が分からない…。フランス南東部でマグダラのマリア像が破壊される

いやまじで、ちょっと意味が分からない。 この犯人を捕まえて真意を聞き出してほしい…。 フランス南東部のthe chapel of Saint Pilonで、マグダラのマリア像が打ち壊され、現場には「聖人に露出しているのは許されない」というような犯行メモが残されていたとのこと。 Vandals smash statue of…

続きを読むread more

「実験」になってない航海実験、探したら結構むかしからやってた件。…これ、たぶん日本特有の問題じゃないな?

以前、「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」に対して、全然科学的ではないし航海実験どころか何の意味もない、ただの冒険遊びですよね…というツッコミをだいぶ入れた。 【まとめ用】これは実験考古学でも真っ当な学問でも無いです…。「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」 https://55096962.at.webry.info/2…

続きを読むread more

聖なる獣はいかにして死んだのか。古代エジプト末期の「動物ミイラ」の研究

古代エジプト末期、紀元前700年~ローマ支配下の紀元後300年ごろにかけての時代に大量に作られた動物のミイラ。 これらのミイラの大半は、愛されたペットではなく、縁起物のミイラにするために神殿で飼育され、意図的に殺された「商品」である。イメージとしては、日本の神社でいう絵馬のようなものに近い。宗教施設で買い、最終的に宗教施設に持って行っ…

続きを読むread more

伝統ってなんだっけ。「先住民の文化を守れ!」が人間動物園になっている可能性について

10年近く前、一人でイースター島に行った。 何で? と聞かれてもよく分からないが、なんか取り敢えず一度はいっとかなあかんかな的なノリであった。世界の果てとか端っことか行くのは好きなのだ。ちょうど1ドルが90円とかそんな時代だったし、東日本大震災の影響で計画停電のため一週間の強制夏休みを食らった年だった。 島には意外なほどたく…

続きを読むread more

古代エジプトの殉死の習慣についての情報とりまとめ。

殉死、殉葬の例は、世界各地で見かけられる。 王が死んだ時に家臣や奴隷などを殺して一緒に墓に入れるという習慣だ。かつては日本でも行われていたという。 えらい人が亡くなった時に人を殺して埋める理由ははっきりしないが、家臣や奴隷の場合は、死後も世話をさせるためという理由が考えられる。または女性ばかりの時は、前の王様のハーレムや扶養家族を一…

続きを読むread more

ルネサンスの時代のヨーロッパ、「猫爆弾」が考案されていた。

ペルシャ軍の猫シールドの幻想は、中世末のヨーロッパにも伝えられていた…? 16世紀ヨーロッパでは、なぜか「猫に爆弾を背負わせて敵陣に突っ込ませればいけるんじゃない?」みたいな考えがあったらしい。実際に使われたかどうかは不明だが、猫爆弾の説明と図が複数見つかっている、という。つまりそれだけ人々が「アリ」だと思っていたということになる…

続きを読むread more

古代の「紙」の生産コストと、機械化による低コスト化の可能性についての覚書

自宅でパピルスを栽培しはじめたら、めちゃくちゃバッタ来るようになった件について。 よくよく考えたら日本のバッタってイネ科かカヤツリグサ科の草が好きなんですよね…パピルスってカヤツリグサなんですよね…。そりゃ来るわ。たぶん食われてるわ。使うのは幹の部分だから葉っぱにあたる部分はいくら食われてもいいんだけど。なんか毎日、水やりにいくと…

続きを読むread more