古代中国のポケモン図鑑「山海経」を読んでみた。

「山海経」といえば、古代中国の「妖怪・化け物図鑑」みたいなものである。 こういうかんじのヤツらがいっぱい出てくる。架空の生き物たちを紹介したもので、たぶん、有名どころは、マンガやゲームのキャラクターとしても見たことがあると思う。 山海経 (平凡社ライブラリー) - 三良, 高馬 ちゃんと読んだことないな…と思って文…

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カッパドキアの奇岩の風景「妖精の煙突」がどうやって出来るのか。現在の説を確認してみた

■ここまでの流れ 昔の本 →カッパドキアの煙突のような地形は上に玄武岩(硬い石)が載っていてキャップになっている場所が侵食して出来た 最近の本 →上の黒っぽい部分も下の部分も凝灰岩。玄武岩ではない ウェブ上で出てくる情報 →黒い部分は藻 https://www.tbs.co.jp/heritage/archive/201…

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懐かしのノリのトンデモ本「古代世界の超技術」

レーベルはブルーバックスというまともなところだが、工学博士(物理専門)が旅行でハマった古代文明について全く知識がないまま憶測であれこれ断定していくという、とんでもなく香ばしいスタンスの本である。このノリは90年代後半あたりに流行った「トンデモ本」だと思う。 ぶっちゃけ人文学としての知見は一ミリも得られないし、まともに読むと疲れると…

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サウジアラビアの「地上絵」、水源から水源へ向かう通路上に設置された「葬送の道」だった可能性が示唆される

近年、衛星画像から認識され、「いつ誰が作ったのかもワカラン! 謎の地上絵!」と言われていたサウジアラビアの砂漠にある線画のようなもの、最近の研究である程度、正体が分かってきたらしい。 ★これまでのまとめ サウジアラビアの「謎の地上絵」、その後の続報もないのでまとめておくことにした https://55096962.at.w…

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古代メソポタミア人が騎乗・牽引に使っていた動物に人為的に混血して作られた種かもしれない、という話

この研究はなかなかおもしろそうだなぁと思ったのでメモ。 古代のメソポタミア人が使っていた四足動物の一部に、人為的な混血種がいた、という話。これがどうこうことかというと、家畜化したロバのメスを荒野に放ち、野生のアジアノロバのオスと交配させる、とか、ロバとオナガーを掛け合わせる、とかいうことだ。 (ちなみに、大衆ウケを狙うメディアとか、…

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扱ってるテーマは良いのに本の雰囲気が個人の日記「イングランド王国前史」

イングランドがまだ統一されていない時代の「七王国時代」は、知る人ぞ知る面白い時代である。 ノーサンブリア、マーシア、イーストアングリア、エセックス、ウェセックス、ケント。 サクソン人にデーン人、ウェールズ人にピクト人、ブリトン人…ローマの去った後、様々な民族がごちゃまぜになりながら英国史の基礎を作っていった時代。この時代を扱う本はそ…

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ガチで「殺せる」武器を目指す。ヒストリーチャンネル「刀剣の達人」が面白い

たまたま無料公開分を見て引き込まれてしまったシリーズ。ヒストリーチャンネルでやってる鍛冶職人たちのブラックスミスたちのバトル番組。 「料理の鉄人」とかのタイトルから連想されるとおり、挑戦者たちは制限時間内に、決められたお題に従って武器を作る。 https://spice.eplus.jp/articles/180608 …

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戦国の世の日本王権論『イエズス会がみた「日本国王」』

タイトルがなんか面白そうだったので手にとってみた。 この本は、有名なフランシスコ・ザビエルをはじめ、日本に布教にきたポルトガル人宣教師たちが日本で最初に出会った権力者たちは何者だったのか、どう解釈したのか。また、彼らが「レイ」や「ウォー」の単語で現したのは実際は何者だったのか、という話である。 ポルトガル人の宣教師たちは、定期的に日…

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日本は治安がいい、というが外国はどうなのか。―個人旅行をするとめっっちゃわかる「治安の差」

コロナ禍がはじまってから、外に出る時はマスクをしよう、という風潮になった。 公園など開けた場所でも、人が密集する場所ではマスク着用が望ましいとされ、キャンプのようなアウトドアでもトイレや炊事場など人の集まりやすい場所ではマスク推奨、登山では山頂が混む場合は人としゃべる距離に気をつけること、となり、山小屋はマスクに加えてインナーシュラフ…

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フィラエのイシス神殿、最後まで守ってたのはどうやらヌビア人だったらしい

フィラエのイシス神殿というのは、エジプトにおけるナイル川の最上流、アスワンにある神殿のこと。 川の中にある島に建てられている神殿で、イシスがセトの追撃を逃れながら息子ホルスを育てていたナイルの中洲の島を模している。 こういう感じの場所である。 https://en.wikipedia.org/wiki/Philae …

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人類のタバコ利用開始は1万2千年前か。最古のタバコ利用の痕跡が発見される

去年のニュースだが拾えていなかったのでメモ。 アメリカ・ユタ州の遺跡から焦げたタバコの種などがまとまって見つかったことで、人類のタバコ利用は1万2~3千年前にはもう始まっていた可能性がある、と示唆されたようだ。 Humans used tobacco 12,300 years ago, new discovery suggest…

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Age of Empireに見る「なんかおかしいニッポン」、なぜおかしくなるのかを考えてみた

ウィンターセールとか色々あったので気がついたら積みゲームが増えてましてですねテヘペロ! そんなわけで今更、Age of EmpireⅢとかやってたわけです。Ⅲは戦争論のあの人が「戦争は経済活動の一つに過ぎません! さぁ今直ぐ敵をぶちのめしましょう」とか物騒なことを言いつつチュートリアルしてくれます。イエッサー! 縮訳版…

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労働力は日数で売れる…ウル第三王朝の会計簿が面白い

ここまでの流れ 中の人、いろいろあって簿記三級まで勉強する。 → 簿記はビジネスの世界の共通語だよ! とかいう話になる → この知識で古代メソポタミアで会計文書書いてた役人さんたちと会話出来るのか…? → そういやメソポタミアの簿記ちゃんと調べたことないな → 資料発見  →見 慣 れ た 人月計算式 が …う…

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古代エジプト人は「サフラン染め」の布をミイラに使ったか。/古代エジプトの「古代」の範囲が違う&訳語の変化に追いつけ…

サフランは、秋咲きクロッカスの雌しべ部分を使用した香辛料/染料のことだ。一本の花からとれるのがわずか3本と少なく、世界で最も高級なスパイスの一種と言われている。 そのサフラン、ペルシャ人が大好きで、今でも中東地域の色んなお菓子に使われている。またアラブ人が征服しにいったスペインにもサフラン料理は残されており、パエリアにサフランを入れる…

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現代人も心が痛い訓戒集。「シュルッパクの教訓」

古今東西、「教訓文学」と呼ばれるものを持つ文化圏は多く在る。 たとえば古代エジプトの「プタハヘテプの訓戒」「イプエルの訓戒」「アメンエムオペトの訓戒」など訓戒シリーズや、古代北欧の「オーディンの箴言」など。父親や神など年長者から息子や弟子、後世の若者などに伝える形式となっている。 古代のメソポタミア、シュメール人にもそれはあった…

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南イタリアの「悪魔の足跡」、実は絶滅した人類の足跡の可能性あり

南イタリアの火山に残された「悪魔の足跡」「悪魔の小道」と呼ばれる謎の足跡は、実は35万年前の噴火直後にヒトが歩いた足跡である。という話を見つけて、面白そうだと思ったのでメモ。 この山はRoccamonfina volcanoと言う火山で、標高は1,800mくらい。 ここ数万年は噴火しておらず、斜面に残された足跡は、地層などから3…

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エジプト文明の源流を探して。西方砂漠に残された壁画の研究から

古代エジプト文明の始まり、特に初期王朝を築いた集団は、アフリカ内陸や西方砂漠とのつながりが強いという研究がある。 そもそもサハラ砂漠が乾燥化して水があるところに人が移動してナイル渓谷に纏まった数の人間集団が出来るところからスタートなので、西方砂漠から移動してきた人たちが文明の着火役なのは特に不思議ではない。 最初に王国の原型を作った…

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ミイラにつくアタマジラミから宿主のDNAを採取? 驚きの手法が開発される

古代のミイラからDNAを採取する…と聞けば、多くの人はミイラの骨や髪の毛など体の一部から抽出することを考えるだろう。だが今や、ミイラのつくシラミの卵から高精度のDNA抽出が出来るらしいのだ。これはすごいぞ…! Nits On Ancient Mummies Shed Light On South American Ancestry…

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ペルーの新年行事がすごい。シャーマンがプーチンの写真に祈祷しているが、これは…?

世界各地の新年行事、色んなのがあって面白い。 ハワイの真夏の新年パーティーとかも見てて楽しかったんだけど、今年のヒットはこれ、ペルーの新年行事で「シャーマンが来年の吉兆を占う」というもの。 https://www.euronews.com/2021/12/30/peruvian-shamans-make-predictions-…

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人間って…すごいよな。ゲームRTAに見る「正確動作の限界点」

説明しよう。 RTAとは、リアル・タイム・アタックの略であり、ゲームでRTAといえぱ、いかに早くゲームをクリアするか、という最速を競う競技のことである。 え? 競技? うんそう、れっきとした競技なんだ。eスポーツの一種っていうか。集中力と体力、精神力をもってプレイすることを「走る」と表現し、プレイヤーは「走者」と呼ばれる。無事…

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ファラオ・アメンホテプ1世のミイラ、CTスキャンされる。(※実は初調査ではない)

第18王朝のファラオ、アメンホテプ(アメンヘテプ)1世のミイラがCTスキャンされたよ、という話が年末に流れていた。 このファラオは、古代エジプトの黄金時代を築いた第18王朝初頭の王様で、新王国時代の基礎の多くを、特に葬祭に纏わる伝統を築いた人である。 「王のミイラは腕をクロスさせてつくる」とか「墓はピラミッドではなく崖に掘った坑…

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世界各地のお正月、冬に一年が区切られるほうが少ないんじゃよ。という話

お 正 月 ― ! さて、現代では1/1がお正月(あるいは、イベントはしないまでも一年の区切りと認識する)という国が多いですが、実は伝統的な暦では春はじまりが多いです。主に農業が主体の地域。 農業の区切りとなる時期に一年始まったほうが都合いいですからね。麦作の地域は3月半ばくらいが多いです。 シュメルの暦などはわかりやすく…

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