南イタリアの「悪魔の足跡」、実は絶滅した人類の足跡の可能性あり

南イタリアの火山に残された「悪魔の足跡」「悪魔の小道」と呼ばれる謎の足跡は、実は35万年前の噴火直後にヒトが歩いた足跡である。という話を見つけて、面白そうだと思ったのでメモ。

この山はRoccamonfina volcanoと言う火山で、標高は1,800mくらい。
ここ数万年は噴火しておらず、斜面に残された足跡は、地層などから35万年前の噴火直後に、火山灰が固まる前に歩いた足跡だと判明しているという。
現生人類が出現するのがだいたい20万年前でそれ以前なので、おそらくネアンデルタールか、他の先行するヒト種のものだろうと言われている。れっきとした遺跡なんである。

Mysterious Footprints Suggest Neanderthals Climbed a Volcano Right After It Erupted
https://www.sciencealert.com/mysterious-footprints-suggest-neanderthals-climbed-a-volcano-right-after-it-erupted

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Ciampate del Diavolo
https://en.wikipedia.org/wiki/Ciampate_del_Diavolo

この足跡なにが面白いかって、これだけガッチリ残っているということは、ほんとに噴火直後の、まだ灰が柔らかい内に上を歩いているということ。しかも降りてきてる足跡なので登ってたということ。山の上にいるときに噴火が始まって逃げ遅れたのか、噴火が終わった頃に何かを探して登ったのかは分からない。少なくとも三組の足跡があるそうなので、噴火してる間も逃げないで近くにいたということになるのだ。何してたんだろう。
当時はまだ靴とか発明されていないはずなので、素足で歩いたものだろうし、足は大丈夫だったんかと聞きたくもなる。

なお、足跡が現れたのも近代で、18世紀後半から19世紀初頭くらいに地面が雨などで侵食されて出現したのだそうだ。
とつぜんこんな痕跡が現れたらそりゃあ、地元の人も「悪魔じゃ! 悪魔の仕業じゃ!」って伝説作っちゃうよねー…わかるー…



これらの足跡は、アフリカの外で見つかっている中では最古級のヒトの足跡だそう。
こういう、伝説が実は学術的に別の種類の伝説でした、みたいなやつは好き。足跡だけではヒト種のどの種族のものかは特定出来ないかもしれないけど、今はもう居ない現生人類以外の絶滅してしまったヒトのものだと思うと、不思議な気分にもなれる。