古代エジプトの浮き彫り絵師事情;壁画のお仕事はOJTで!

OJTとは、オン・ザ・ジョブ・トレーニングという、要するに最低限の知識のみで一人前になってない人を現場に放り込んで実戦で育成するという、世の中一般に広く行われている新人教育の手法である。 ブラック企業の手法のように言われることもあるが、ぶっちゃけ、大抵の仕事では最低限の知識が身についていればそこから立ち上がることは難しくないので、最初…

続きを読むread more

エジプトさん「我が国は気候変動のために対処している(ドヤァ」

最近流行りの気候変動の話。SDGsとかもやたら騒いでる界隈はいますね。 まぁコメントは差し控えますが私は現実主義者なので、ビジネス上のタテマエはありつつ本音は「非現実的な選択肢に意味はないので、面倒な連中は付き合ってるフリしながら適当にいなして、着実なほうにしか投資したいですねー(にこっ」て感じです。 さて諸外国から投資と観光客…

続きを読むread more

人類の系統樹にまた一つ名前が増えた。ホモ・ボドエンシス登場にまつわるあれこれ

このニュースは、何か新しい発見があったというよりも、今までの発見を整理し直した結果、化石の分類が妥当ではない可能性が高まったため再分類し直します! という話である。まだ各学者間のコンセンサスが取れているわけではなく、提案として出てきている話なので、今後どうなるかは分からない。専門家同士の殴り合いを遠くから見守ろう。 Meet Ho…

続きを読むread more

北アメリカ先住民社会とイケニエの儀式。人身御供はインカやアステカだけじゃないよという話

天文学の本を読んでいたはずなのに、そこに出てきたネイティブ・アメリカンの一部族、ポーニー族のイケニエ儀式の詳細な描写が気になって調べはじめてしまった…。 ポーニー族というのはアメリカ中部のネブラスカ州あたりに暮らしていた人々。 近隣の大部族、スー族とは敵対関係に合ったため、ヨーロッパからの入植者に協力してスー族を追い払わせたとい…

続きを読むread more

知名度は低めの北海道の先住民と海洋の民、オホーツク文化展にいってきた

アイヌは有名だけど、アイヌと別系統で北海道にいたオホーツク人って知名度低いよね…。 昔は資料探してもぜんっぜんなくて、途方にくれてたもんですよ…。 それが今や展覧会もあるしカタログも手に入るんですよ、いい世の中になりました。 http://www.eurasia.city.yokohama.jp/exhibitions/ …

続きを読むread more

現代人、ちょっと考え甘いよね。古代人が家畜の乳を利用しなかったのは、病気になるからという可能性も

古代人が家畜の乳をいつから利用し始めたか、という話で、乳糖不耐(乳を飲むとおなかを壊す体質)の有無だけで語ろうとしているドキュメントが多くて、う、うーん? という感じになってしまう中の人ですよ。 前段としては以下の記事を参照。 「大人は牛乳を消化出来ずにお腹を壊す」の誤解と、古代人のミルク摂取事情 https://5509…

続きを読むread more

修復していたルクソールのスフィンクス参道、再オープン日程が決まる。

修復していた、カルナック神殿前のスフィンクス参道が再開されるそうなのですよ。 スフィンクス参道っていうのは、カルナック神殿の写真探すとだいたい最初に出てくる、羊頭のスフィンクスがズラーっと並んでるあそこ。 Egypt to reopen Luxor’s ancient Avenue of the Sphinxes on …

続きを読むread more

古代エジプトの数字表記は人口調査のために導入されたものだった、という件。

"古代エジプトで最初に人口調査が行われた記録があるは紀元前3,000年くらいで、中国と同じくらい古い" という記述を見つけて、中国はともかくエジプトってそのくらいだったっけな? とフト気になったので調べてみた。 結論から言うと、正確には紀元前2,8000年こごろのデン王(第一王朝)からスタート。 しかも、古代エジプト語で数字の…

続きを読むread more

情報量が…情報量が多い…! ヘリオポリスの太陽神殿跡の発掘で出てくる各時代のファラオたち

ヘリオポリスとは、ギリシャ神話の太陽の神ヘリオスの名にちなんで名前のつけられた町。太陽神ラーを祀っていたことからギリシャ人がそう呼んだ。 現代の首都カイロでは、この地名をもつ場所は国際飛行場のあたりなのだが、実はそこはただの高級住宅街で古代のヘリオポリスと範囲が微妙に違っている。実際に古代の都と太陽神の神殿があったのは、もうちょっと北…

続きを読むread more

そいうやメディア王国ってちゃんと調べたことなかったよなー、というわけで軽く調べてみた

メディア王国(Media)とは、かつてイラン高原にあった王国。北方から移動してきたインド・ヨーロッパ語族の民族集団とされる。 マンガ「ヒエトリエ」の↓このシーンで有名なハルパゴスさんもメディアの武人である。 西側の国境は分かってるのに東側が謎で、知名度のわりに意外と分かってないこと多いな…とか思ったので、ちょっと真面目に…

続きを読むread more

竪穴式住居は冬に住むには冬仕様にする必要がある。という現実

前回、真夏の炎天下に竪穴式住居に行き、「めっちゃ涼しいやん!」ということに気づいてからはや半年近く。 そろそろ寒くなってきたので、「冬はどうなのかなー?」って感じで行ってみた。チャリを漕いで!  [>夏の記事 竪穴式住居が涼しすぎた。真夏に考える「定住条件」とは https://55096962.at.webry.…

続きを読むread more

砂漠に町を作るには水が必要。どこから持ってきているんだろう、とちょっと調べてみたのだが

エジプトさん、首都移転は12月に開始とのことだが、ナイル川から離れたところに町が作れるのは現代ならではである。 何しろ人間は水がないと生きていけない。エジプトは雨がぜんぜんふらない国なので、飲料水は川に頼るしかないのである。 エジプトさん、首都移転を開始。遷都はロマン…! https://55096962.at.webry.i…

続きを読むread more

石器時代の人々は何を着ていたか。チャタル・ホユックから発見された布の材料は意外なものだった

へえ、こんな材料で布って作れるのかー、という話。 トルコにある、世界最古の都市と呼ばれることもあるチャタル・ホユックの遺跡から発見された布は、獣の皮や亜麻などではなく、木の繊維から出来ていたという。 Unearthed textiles from Stone Age settlement reveals history of c…

続きを読むread more

知られざる縄文時代の美「縄文美術館」

縄文時の写真集なのだが、あまり見かけないタイプのものが沢山載ってて面白い。 説明は少ないが、写真が鮮明なので眺めて楽しい系の本だ。 新版 縄文美術館 - 小川 忠博, 小野 正文, 堤 隆 たとえば、石で作った土偶、などという矛盾するようなものも出てくる。 本来は石器に使うチャートを土偶の形に割ったというお遊び品。常識に…

続きを読むread more

諸行無常か因果応報か。「平家物語」を通しで読んでみた

平家物語のアニメが有料チャンネルで公開中。 https://heike-anime.asmik-ace.co.jp/ このテーマでアニメやるのか…全員死亡ENDなんだが…? みたいな感じで見ていたのだが、ふと気がついたのだ。 そもそもワイ、平家が栄えてたあたりの話ほとんど知らない。 「平家にあらずんば人にあらず」…

続きを読むread more

ホモ・ナレディは埋葬の儀式を行ったかどうか、という議論の行方は

そっかまだ議論してたんだな…。という感じ。 2013年に発見され、2015年ごろから議論になっていた南アフリカで発見されたヒトの亜種「ホモ・ナレディ」の骨について、見つかった場所が洞窟の奥の奥だったことから、発見者たちは「仲間を埋葬した証拠だ」と言っている。それに対して、懐疑的な学者たちは「その証拠が薄い」と言っている。 骨…

続きを読むread more

チリのアタカマ砂漠のガラス破片、地球外からの隕石によるものだと示唆される

チリのアタカマ砂漠で広範囲に帯状に分布しているガラス状の破片について、一万に千年前に地球外から飛来した隕石の空中爆発であることが示唆された、という。 その特定方法が興味深かったのでメモしておく。 https://www.sciencealert.com/mysterious-shards-of-glass-are-strewn-…

続きを読むread more

「九人の司祭たちの魔法の指輪」。スペインに伝わるリアル指輪物語の話

スペインのガリシア地方には、「千年前に生きた、清貧を誓った九人の司祭たちは、癒やしの力を持つ指輪を所持していた」なる伝説があったんだそうだ。 その指輪のうち四つが最近、修道院の修復中に見つかったという。 これはなかなかにファンタジーだな! 面白そうじゃん! というわけで、ちょっと調べてみた。 https://www.bbc.c…

続きを読むread more

ヘタクソな土器、投げやりな土偶、作りかけでやめた木工品…失敗作が楽しい縄文展に行ってきた。

コロナ感染者もだいぶ減ってきたので、今のすきにと両国の大江戸博物館で開催中の縄文展に行ってきたのですよ。 「縄文2021―東京に生きた縄文人―」 https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/s-exhibition/special/32188/jomon2021/ 東京各地の、縄文時代の遺…

続きを読むread more

エジプトさん、首都移転を開始。遷都はロマン…!

人口が集中しすぎてインフラ的にキャパオーバー状態が続いていたエジプトの首都・カイロ、ついに新首都への移転開始とのこと。 ファラオ・シシのもとで久しぶりの遷都、しかも行き先は今までのエジプト史上、首都が置かれたことのない、スエズ運河とナイル川の中間地点、ほぼ処女地に近い場所(のはず)。 エジプトの大都市といえばナイル川か地中海に面…

続きを読むread more

コシャリを食べに砂漠に行ってきた。

あなたがーいればー♪   つらくはー ないわー♪ みたいな昭和の歌謡があったよね確か。東京砂漠ってそういうイメージだったんですけど、令和の東京にある砂漠は中東料理専門店の名前らしいんですよね。正確には「江戸博砂漠」って名前ですけどね。 https://tabelog.com/tokyo/A1312/A131201/1326…

続きを読むread more

古代エジプトの昆虫、実物が残っているのに研究足りてないのでは? 実は新種が混じっている可能性もありそうな…。

今やってるミイラ展の展示物の中に、「虫に食われたお供えのパン」というものがある。 文字通り、墓に納められたパンが虫に食われて穴だらけになっているブツなのだが、虫がめり込んだ状態のまま保存されていて、なかなかにイイ標本になっている。縄文時代の時に練り込まれてしまったコクゾウムシは熱処理されているのでさすがにDNAの抽出は難しいだろうが、…

続きを読むread more

マヤの二十進数の起源が紀元前1400年まで遡る可能性が示唆される。

マヤ世界では、手足の指ぜんぶ使って数を数える二十進数が基本となっていた。暦も20日が基本で、20×13=260日の短期周期(ツォルキン暦)や、長期周期のハアブ暦が有名。 その二十進数の起源が、紀元前1400年のオルメカまで遡る可能性が出てきたという。 根拠は遺跡の形だそうな。 なんのこっちゃ、という話だが、写真を見ると分かる。…

続きを読むread more

”楼蘭の美女”は古代人の末裔か。タリム盆地の「西洋人風」のミイラ、ゲノム解析で古代からの土着民と判明

ウイグル自治区、タリム盆地で見つかっている「西洋人風」と言われていたミイラが、DNAの分析結果から、実は最終氷期の終わる以前から住み続けていた先住民、いわば「古代人」の末裔であることが明らかになった。日本で有名な「楼蘭の美女」もタリム盆地から見つかっているので、彼女のことをイメージしてもらうとわかりやすいと思う。 見た目や生活様式…

続きを読むread more