チリのアタカマ砂漠のガラス破片、地球外からの隕石によるものだと示唆される

チリのアタカマ砂漠で広範囲に帯状に分布しているガラス状の破片について、一万に千年前に地球外から飛来した隕石の空中爆発であることが示唆された、という。
その特定方法が興味深かったのでメモしておく。

https://www.sciencealert.com/mysterious-shards-of-glass-are-strewn-across-miles-of-desert-and-we-finally-know-why
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結論から言うと、今回、宇宙外からの飛来物による影響の可能性が高いと見なされたのは、ガラス状の成分の中に隕石にしか含まれないような鉱物が多数混じっていたからだという。
ググってみると確かに、キューバ鉱は稀だが地球上ではたまに見られる、トロイライトはほぼ隕石にしか含まれない、などとあり、成分のサンプルはNASAのミッションで回収されたものと一致するとのことなので、地球外産の可能性は高そう。

また、鉱物の散らばっている範囲が75kmにも渡っており、山火事や火山の噴火を想定した場合より遥かに広い。
鉱物のねじれた形状からして、生成される前に爆風を受けるなど強い衝撃を受けていたとも考えられるそうなので、条件に一致しそうな現象が絞られる。

ここまで状況証拠を揃えられると、なるほど、確かに隕石の空中爆発によると言ってもよさそうだな。と納得できる。



少し前に、「『天の火』で滅亡した都市ソドムか?」という記事が出た時に、「この調査方法じゃ隕石のせいと特定できないし、そもそも本当に空中爆発が起きていたら遺跡の形なんと残ってないと思う」というツッコミを書いた。

「神の怒りに触れて滅ぼされた町」は隕石の爆発によって滅びたのでは? →その研究ちょっと怪しいです。
https://55096962.at.webry.info/202109/article_21.html

今回の話は、実際に隕石の空中爆発が起きていた場合、どの程度の規模で地表に変化が出るか という、一つのいい目安になると思う。

必須の条件は

・ガラス状になってる鉱物の成分(地球外の成分が含まれていれば可能性は高い)
・ガラス状成分の分布が十分に広いこと(隕石が小さすぎれば大気圏突入中に燃え尽きて地表に影響は及ぼさない)

あたりだろうか。

あと気になったのは、この爆発が起きたのは1万2千年前くらいということで、おそらく人類がアタカマ砂漠に進出していたか、いないかギリギリくらいのタイミング。この爆発を見ていたか、何か影響を受けた可能性はそこそこ有りえるなと思った。もし人類が見ていたら、その記憶は、のちの神話に伝わっていっただろうか…などと、少し考えてしまうのだった。