エジプトさん「我が国は気候変動のために対処している(ドヤァ」

最近流行りの気候変動の話。SDGsとかもやたら騒いでる界隈はいますね。
まぁコメントは差し控えますが私は現実主義者なので、ビジネス上のタテマエはありつつ本音は「非現実的な選択肢に意味はないので、面倒な連中は付き合ってるフリしながら適当にいなして、着実なほうにしか投資したいですねー(にこっ」て感じです。

さて諸外国から投資と観光客を集めたいエジプトさん、最近は気候変動関連で対策してますアピールも増えてきました。
内容的にいかにもエジプトだな、というかエジプトしか出来んなこれは、という内容。

Green finance for sustainability
https://english.ahram.org.eg/NewsContent/50/1201/443181/AlAhram-Weekly/Egypt/Green-finance-for-sustainability.aspx

●気候変動で何が困るか

エジプトさんは気候が変動して雨が降るようになるとむしろオッケーなほうなんだと思います。
ただ、気温が上昇するとナイルデルタの1/3が水没する可能性があり、特にアレキサンドリアなんかは既にビーチが削れつつあるという話も。しかしエジプトさんの場合、海沿いにある主要都市はそれほど多くない(観光産業的には内陸都市のほうが重要)ので、そこまでピンチな雰囲気ではないです。

●気候変動対策でアピールしているもの

何といっても「再生可能エネルギー」と称される太陽光発電です。これで二酸化炭素の排出を減らすと息巻いています。
もともと、ナイル川にダムを作って水力発電するだけでは発電量が圧倒的に足りないのを補うために始めたものですが、まぁだだっ広い砂漠に雨の降らない気候なもので、実に向いている環境なんですよね。

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砂漠にビッシリとパネル並べた壮観な景色は、グーグルアースでも発見できるほど。ただし太陽光パネルを作るのに使ったエネルギーや排出した二酸化炭素はノーカン、いずれ処理する時のこともノーカン。それはいいのか…?

●太陽光発電は黒字なのか

エジプトさん、先立つものがないので太陽光発電の事業を開始するのに外国投資をかなり受けていたはずなんです。
なのに、それが黒字化したのかどうか、どの資料を見てもそこがぼかされているので、実はまだ借金残ってるんじゃないかという気が。コロナ禍で太陽光発電パネルの製造費が上がったとか言ってますしね…。
確かに太陽光発電むきの土地ではあるけれど、経済的な収支で考えると果たしてペイしているのかは謎。あと夏はとにかく暑く、冬はおもくそ冷え込む砂漠では、エアコンにかなりの電力をとられてしまい、工業などの発展につかえていないのでは、という気もします。


●考えるべき「それぞれの国の事情」

別にエジプトさんのやり方が、正しいとか間違っているとか、いいとか悪いとかではないです。
これがかの国の現状で出来るほぼ唯一の選択肢だとも思います。ただし日本でやろうとしても無理。雨が多いし、そもそも使ってないだだっ広い土地なんて無いから。それこそ山を削るくらいしかないから…。(そして、それをやるとだいたい土砂崩れなどの災害に繋がる)

それぞれの国ごとに、地形や気候の条件に合致するベストなやり方がある。ただ真似しようとしても意味がない。
他の国の選択を見ながら、つくづくそう思うわけです。