古代エジプトの昆虫、実物が残っているのに研究足りてないのでは? 実は新種が混じっている可能性もありそうな…。

今やってるミイラ展の展示物の中に、「虫に食われたお供えのパン」というものがある。
文字通り、墓に納められたパンが虫に食われて穴だらけになっているブツなのだが、虫がめり込んだ状態のまま保存されていて、なかなかにイイ標本になっている。縄文時代の時に練り込まれてしまったコクゾウムシは熱処理されているのでさすがにDNAの抽出は難しいだろうが、あのパンにめり込んでる虫なら抽出出来るんじゃないか…。なんとなく、そんなことを考えていた。

古代エジプトの昆虫に関する論文、検索しても、壁画の研究と、ものすごくサラっとした形状から種類を分析してるやつしか出てこないんだ。


偶然残ってしまった古代の昆虫標本を再検証してみたら、実は今はもうその場所には生息していない種類だった、という話は、たとえばこういうのがある。

ロンドンの自然史博物館に保存されていた「謎のカミキリムシ」、古代に絶滅した種と判明する
https://55096962.at.webry.info/202102/article_2.html

また、エジプトでも、絵画にある鳥が、現代に生きている種と少しばかり模様が違うため絶滅した亜種ではないかという説が出たことがあった。

古代エジプト・古王国時代の壁画の鳥、絶滅種かもしれないという説が出される
https://55096962.at.webry.info/202102/article_19.html

何しろ数千年も前である。
いまと気候が違っていたり、何らかの事情で生息地の環境が変わってしまったりで絶滅した亜種は沢山いると思うのだ。(逆に、この数千年で派生した亜種も生まれていると思う)

エジプトは、感想しているから物持ちがとてもいい。
フンコロガシなんてミイラ化して現物きれいに残してたりするくらいなんで、もっとこう…昆虫学の視点から研究してもいいと思うんだよ。

https://www.haaretz.com/archaeology/MAGAZINE-archaeologists-find-mummified-sacred-beetles-and-cats-in-ancient-egyptian-tombs-1.6638330

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パンにくっついてる昆虫、ミイラに湧いてる昆虫、木棺などの中にいるやつ、さらに櫛などの副葬品にくっついて見つかるシラミなど、古代エジプトジャンルは昆虫サンプルがとても豊富。ちゃんと研修すれば、結構面白い成果が出るんではないかと思ってる。