「世界最古の幽霊の図」、古代バビロニアの悪霊払いタブレットで発見される

紀元前1,500年頃のバビロニアで作られた悪霊払いの儀式を描いた粘土板を調べ直したら、幽霊の図がうすーく描かれていることに気がついた、というもの。
大英博物館がバビロニアで回収して大量に所蔵する粘土板のうちの一枚で、サイズは片手に収まるくらいだということなので、かなり小さくてよくよく見ないと絵を判別出来ないのだと思われる。

Oldest ghost drawing discovered on Babylonian exorcism tablet
https://www.livescience.com/oldest-ghost-drawing-babylonian-exorcism-tablet

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この粘土板では、左側の、縄につながれてしょんぼり歩いているのが悪霊らしい。なんかちょっと可愛いし、バビロニアの幽霊って物理で拘束できるんかい。という感じ。

半分ほど欠けてしまっているが、残る部分の解釈では男の幽霊を冥界に送るためには恋人(女性)を与えよ、という呪文になっているそうで、右側の女性が悪魔祓い用の女性の人形か何かではないかと思われる。

また、この儀式のためには、最初に、冥界をくぐり抜ける力を持つ太陽神シャマシュに祈ることになっているそうだ。日没とともに地下の冥界に沈み、夜明けには再び冥界から戻ってくるものが太陽。という思想は、古代エジプトの太陽神ラーの概念と同じなのが面白い。
明るい東地中海世界では、太陽は生と死のシンボルなのだ。

ただ、そもそもどうして死者が地上ウロウロしてるのか、生きてる人間に害を為してるのか、っていうのは、ちょっと気になった。
あの…冥界の女王エレシュキガル様…お仕事…してますか…?(笑
死者を逃しちゃダメでしょ。ガルラ霊を向かわせないと!

あとメソポタミアの多くの神話バージョンでは、太陽神シャマシュはエレシュキガルの兄という設定なので、妹の仕事の不始末のために祈る先がお兄ちゃん、ってことになり、ああ…シャマシュ様がまた苦労している…みたいな不憫萌えもちょっとあったりする。
いや、ほんとシャマシュさん家、ご姉妹のことで苦労されてると思うんですよね。うん。もうひとりの妹も、あれがあれですしね…。